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2011-09-30 10:43:35

状況に合わせた戦略

テーマ:ブログ

 オプションを習い始めの頃は一つのマーケットや銘柄、そして、一つの戦略をおぼえることに一生懸命だ。そして、なんとか利益を上げられるようになると、それまで必死で学んだ手法や戦略がうまくいかなくなる。その戦略や手法が通用もはや通用しないのか・・・誰もがそのように思うような状況に出くわすものだ。状況が変わったのだ。全ての状況でもうまくいく戦略や手法はない。長くマーケットで携わり生き残っていくならそれを知らなければならない。今年は前半と後半でマーケットの様相がまるで違う。ボラティリティの水準は株式マーケットでは2倍の差がある。ゴールドや原油マーケットも同じである。

 私はマーケットではオプションのボラティリティを最も重視する。ボラティリティがどの戦略を用いるべきかを教えてくれる。例えば、ボラティリティが現在より低かった状況下ではインザマネーコールスプレッドを多く用いた。

この戦略は特にゴールドオプションで威力を発揮してくれた。しかし、ボラティティの水準が非常に高い現況下ではインザマネーでさえプレミアムに占めるタイムバリューの比率が高く同戦略の魅力が失せた。個人投資家でオプションをショートすることを好む者が多い。彼らの多くはボラティリティの水準やボラティリティの構造を吟味することなく状況に関係なくオプションをショートしたがる。そして、必ず荒波に打たれる日がやってくる。そのような個人投資家を数多くみてきた。プロは状況を見て判断する。そして、状況に応じて使うべき戦略を判断する。

 現況のようなボラティリティが尋常でないレベルにあるときは、いろいろな意味でチャンスであろう。目先のマーケットの上げ下げを追うのは現況下では難しいがちょっと遠くを見るとチャンスが転がっていることに気づく。2008年のリーマンショックの直後から2009年前半もそうだった。目先のマーケットの上げ下げを見れば気が狂いそうだったが、ちょっと遠くを見つめたらマーケットにチャンスが転がっているのに気づいた。私が最近いつも語っていることの背景にはそのような経験の裏づけがある。

 さて、欧米の株式マーケットは神経質な展開ながら木曜日強い動きをみせた。DJユーロストックス50は前日比+1.6%、S&P500は同+0.8%だった。欧州のマーケットプレイヤーはかなり慎重になっているのがボラティリティに反映されている。DJユーロストックス50オプションのインプライドボラティリティはなお40%台を維持し、木曜日はほとんど変化がなかった。アメリカはどうか。ボラティリティの期間構造をみると、欧州の出来事を既に織り込んでいるように見える。まだ、安心はできない。

 私は自分のお気に入りの”ストラングルスワップ”を組みながら、長期オプションを仕込んでいる。オプション価格のボラティリティに対する感応度は残存期間の長いオプションほど大きい。それを利用してボラティリティの高いオプションを対象にしている。

 

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2011-09-29 11:28:47

水曜日のマーケット

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 水曜日の株式マーケットは欧州時間の午前中はしっかりしていたが、米国マーケットが始まると小動きになり、そして、米株式マーケット(S&P500)は前日比-2%で終わった。月曜、火曜と連日大幅上昇を見せた背景には欧州の危機対応への期待感があった。月曜、火曜のお戻りはさすがにやりすぎだろうと思った。Boombergにはあるアナリストの意見として「期待だけで事実への反応ではない。ここ数日の上昇は失望ととともに反落するだろう。」というコメントが載っていた。水曜日欧州時間の午前中にこのコメントを見て、ボラティリティを確認した。DHユーロストックスが上昇している中でオプションボラティリティが増加していたので、次の展開は予想できた。水曜日に関していえば欧州より米国株式マーケットの動きの方がはやかった。

 オプションマーケットのボラティリティ構造を見るかぎりマーケットはまだまだ安定していない。マーケット参加者は目先のことに不安を持っている。それがボラティリティの”期間構造”に反映されている。これだけ日々の変動が激しければ、ロングするにせよショートするにせよ、疲れるし、容易ではない。私はボラティリティが変動が激しいマーケットで有効なボラティリティスプレッドに比重を移した。私は通常のオプショントレードではインプライドボラティリティを重視する。私が単にボラティリティといえば、インプライドのことだ。だが、今はヒストリカルボラティリティに基づいたボラティリティスプレッド組んでいる。方向性を問わず上下いずれかに大きく変動することに賭けるオプションとしてストラドル買いやストラングル買いはあまりにも知られている。そのようなポジションを私は現況では好まない。ボラティリティがあまりにも高くプレミアムが高すぎるからだ。その反対のストラドルやストラングルの売りも現況下の株式マーケットでは特に短期においてリスクが高い。私はそれらとは別のボラティリティスプレッドを実行している。

 昨日も触れたが、ゴールドマーケットは弱い。ゴールド先物価格は一時は2000ドルへ向かう勢いを見せていたが、今やその面影はない。既に一時1600ドルを割った。ゴールドのボラティリティは37%に達した。せめてゴールドオプションのボラティリティスプレッドを仕掛けておけばとおもったが9/16以降ずっと様子見のままである。 

 短期的にみれば、今のマーケットは決して易しくない。誰でもそう思っているはずだ。私はなんとか荒波を被らずにやっているが、私が耳にしているかぎり他の多くのヘッジファンドのトレーダーは苦戦しているようだ。ボラティリティが大幅に増加した後はいつもチャンスが巡ってくると考えている。そう考えて目先に振り回されずより遠くを見ている。マーケットはいつも近くばかりを見ていると見えないことが多い。ときには遠くを見たほうがいいだろう。これは”リーマンショック”の経験から私が学んだことである。





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2011-09-28 09:53:11

欧州マーケットetc

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 上げても下げても現在のグローバルマーケットの”主役”は欧州であろう。火曜日の欧州株式マーケットはDJユーロストックス50指数ベースで前日比5%上昇した。先週金曜日(23日)の安値から今週火曜日の高値までなんと13%の上昇率である。下げるときは4、5%、上げるときも4、5%一日で変動する。DJユーロストックス50という株価指数が特殊なのではない。ドイツのDAX、英国のFTSE100、フランスのCAC40のいずれもがまるで”ヨーヨー”のように上下に大幅な変動を繰り返している。そして、それに伴って株価指数オプションのボラティリティが大幅な増加減少を繰り返している。

 こんなマーケットにまともにつきあっていたら疲れる。そこで、お気に入りの戦略を実行している。普通は株価指数オプションでは実行しないが現在の状況は例外だ。ストラングルスワップである。この戦略の最も古典的なやり方はヒストリカルボラティリティとインプライドボラティリティの乖離を利用したものだ。米国株式オプションの中にはこの乖離が100%もあるような状況をみつけることができる。株価指数オプションでそのような状況に遭遇することはまずない。だが、この戦略の使い方はもう一つある。オプションのインプライドボラティリティに関係なく原資産価格の短期の変動を利用して短期の値ザヤを稼ぐやり方である。株価が上限いずれかに一定以上変動するということは当初のATMのストライクプライスから原資産価格が離れることを意味する。ATMのオプションはタイムバリューが最大で、ITMまたはOTMになるとATMのときよりタイムバリューが減る。これによってプレミアムのスプレッドが減少することを利用した戦略がストラングルスワップである。株価が上下いずれかに変動するかわからないがとにかくどちらかに大きく変動することに賭けて仕掛ける古典的な戦略はストラドルまたはストラングルの買いであろう。私はこの戦略を好まない。なぜなら、ボラティリティが既に相当に高い水準にあるときに、

プレミアムに支払う料金があまりにも高いからだ。

欧州当局が欧州危機対策の具体的なプランを出してきたことで株式マーケットは連日大幅上昇を見せている。まだ、実行されていないし効果もわからないがマーケットはとにかくひとまずさきに材料に飛びつき未来を買うを習性を持ったいる。一方、それが失望に変わったときの反応も大きい。今はなんともいえないが、ここまで売られすぎた株がひとまず買い戻されている。

 アメリカマーケットもそれに反応している。だが、マーケットのボラティリティ・ストラクチャーを見るとまだ決して安心はできない状況にある。リーマンショックの異常の中の異常のボラティリティの中で取引経験をした私は、現在のところ、このように感じている。”リーマンショックの再来”と騒がれているわりには、ボラリティティ水準は”尋常でない水準の中のふつうレベル”である。妙な言い回しに聞こえるかもしれないが、これが私がマーケットについて感じていることだ。マーケットは案外冷静なのかもしれない。S&P500やダウジョーンズはまだ”ベアマーケット”に突入していない。ぎりぎりのところで踏ん張っている。

 ボラティリティが尋常でないレベルに達したときはいつでもチャンスだと思っていい。マーケットに携わっているものはここで逃げるならいつ利益を上げるのかといいたいほどチャンスが転がっている。ミスプライスも多く見られる。ミスプライスは先物オプションに多く見られる。昨日述べたゴールドオプションは9/16にGLDオプションを決済してから様子見をしていたがゴールド先物オプションにミスプライスを多いのをみてうれしい驚きを感じた。原油先物オプションにも多く見られる。いずれのマーケットもボラティリティが尋常でないレベルにある。そのようなミスプライスを狙うときはネイキッドショート戦略を実行する。この戦略は、最近では、個人投資家に勧めていない。このような戦略を実行して相当な利益を上げた後についついやりすぎて結局大きな失敗をしてマーケットから葬り去られてしまった個人投資家を多く見たからである。



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