ジオターゲティング
2005年10月23日(日) 22時58分33秒

大切な言葉が聞こえるか?

テーマ:埋もれた歴史
私の母校の小学校の校歌に、以下のような歌詞が入っていました。

♪胸に図南の鵬翼ひめて♪

昭和一桁創立の小学校で、校歌の歌詞も難しく、当然この歌詞もちんぷんかんぷんでした。校歌を教えてくれた先生は、この部分を、「大きな夢を持って」という風に解説してくれたように記憶しています。

ところで、この校歌、実は3番があったと中学生の頃に聞いたことがあります。この話は確認が取れないのですが、聴いた歌詞には、「皇国の道踏みしめて」とありました。ピンと来たのが、この♪胸に図南の鵬翼ひめて♪の部分です。

改めて、広辞苑を引いてみましたら、図南(となん) (鵬が、南方に向かって翼を広げようとする意)遠征を試みること。転じて大事業を企てること。図南鵬翼。と書いてありました。どうも「南進論」と結びつきそうな気がします。時期的に考えても、幻の3番の話を聞いてもそんな感想を更に強くします。

ところで、昨日も紹介した海軍大将高須四郎のもう一つの逸話が「軍艦長門の生涯」(阿川弘之著)の下巻267ページに紹介されています。彼は、昭和15年2月にある作戦室兼会合所が落成した折り、その建物の名前を考えてくれと頼まれ、「呼南閣」と名付けたそうです。

「長官、呼南閣とはどういう意味ですか?」と部下に問われると「それはね、南進論、南進論と、このごろ内地でやかましく言っているが、南方の資源が欲しくて、ただやみくもに南へ出ていくというのでは駄目だと私は思うのだ」「南方の人たちが、日本の徳望をしたって、向こうから自然に近づいて来る、日本人がもっと豊かな心を持って、南の人たちをこちらへ呼び寄せる、そうありたい。行くぞ行くぞと独りよがりの気勢をあげるより、おいでおいでの方がいいじゃないか。まあ、そんな気持ちでつけた名前だよ。甘い考えと笑われるかも知れないが、武威を以て南方を制圧しようとすれば、日本は必ずつまづくのではないだろうかね」

今、「侵略なんて無かった」と言っている人がたくさん居ます。しかし、当時の高須四郎のような人がこんな事を言っていたことを考えると、少なくても日本は、南進論という熱病に浮かされていたでしょうし、大東亜共栄の美辞麗句の裏で、資源を狙い、植民地を増やそうとしていたことだけは間違いがないようです。

戦国時代の名将武田信玄の言葉に「人は城、人は石垣」というものがあります。武田信玄は他の武将と違い、立派な城を作ろうとはしませんでした。それは、そういうものを作る(作らせる)事によって、民の心が荒んだり離れたりすることを思い遣ってのことだったと聞きます。

私達の目で見れば、狂気の時代であった戦前、戦中にあっても、高須四郎のような人物はいるし、そういう人物はそういう時代にあっても大切な言葉を発するのです。ただ、大事なことは、時代を同じくする人たちがその言葉を聞くことができるかどうかなのでしょう。

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1 ■はじめまして

はじめまして。ブログ「ニュース・ワーカー2」管理人の美浦と申します。高須大将のことをネットで検索していて、こちらに行き着きました。拙ブログに引用させていただきました。ご一読いただければ幸いです。

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