ウラジミール・プーチンとパミャーチ(4) | akazukinのブログ

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「日本史のいわゆる「非常時」における「抵抗の精神」とは真理追求の精神、科学的精神に他ならない」野々村一雄(満鉄調査部員)

ウラジミール・プーチンとパミャーチ
―プーチンにあって小沢一郎にないもの


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(4)


「コールマン博士・最後の警告」 
第7章 第三次世界大戦はすぐそこまで近づいている


より引用する。


愛国民族組織パミャーチの若き高級幹部がロシア軍中枢を支えている

(同、280~283頁)


「現在のロシア軍は、より多くの情報を与えられた比較的若い幹部によって運営されており、アメリカが良心的であると彼らを信じさせるのは、かつての世代よりもずっと難しい。彼らが繰り返し言ってきたことがある。彼らはロシアがウォール街によって身ぐるみ剥がされるのを黙って見てはいない。そしてイラク、リビア、イラン、サウジアラビアに対する攻撃を黙って見てはいない。軍の司令官たちは、すでに自分たちの立場を鮮明にしている。英国とアメリカがアラブの石油産出国の支配権を得ることも、ロシアからすべてを盗むことも許さない。軍の高級幹部を何人かここに挙げておこう。


●ヴァレーリ・マニロフ参謀次長/マニロフは、チェチェン紛争の裏で働いた重要人物である。彼はロシア安全保障評議会のメンバーで、チェチェンの造反に対し最大級の軍事対応を命令した司令官である。(略)


●アナトリー・クワシュニン参謀総長/彼は若いロシア軍司令官で、NATOに対して激しい嫌悪を抱いている。(略)


●ゲンナージ・トロシェフ司令官/東コーカサスにおける軍事行動の指揮を担当し、チェチェンにおいては二つの部隊をあづかった。彼は、テロリストを殲滅するまで撤退しないと兵士たちに通告した。(略)


●ウラジミール・シャマノフ司令官/西コーカサスの指揮官である。この鍛えられた職業軍人はチェチェンの首都グロズヌイに対する西方からの攻撃を指揮している。エリツィンに講和を求める動きがあれば、『肩章を引きちぎって辞任する』と公言してはばからなかった。彼は『ロシアの士気を喪失させる計画の裏にアメリカがいる』と公然と非難し、もしエリツィンがクリントンに屈服するなら『内戦が起るだろう』と予告した。(略)


●ビクトル・カザンツェフ/コーカサス軍管区のロシア軍全体の指揮官である。彼はマニロフ、クワシュニン、シャマノフ、トロシェフを一貫して支持してきた。そしてイーゴリ・セルゲーエフ国防相の信頼を得ている。最も強腕なロシア軍司令官の一人とされるカザンツェフはアメリカと英国の方針は尊重しないと明言した。彼はプーチン首相の信頼を得ている。(略)


●イーゴリ・セルゲーエフ国防相/彼はアメリカに対する痛烈な非難を頻繁に表明している。『ロシアとその北コーカサス地方の支配権を弱め、北コーカサスに対する完全な支配権を確立するつもりである。国内のテロ行為は、海外から資金と指示を受けている。紛争を外からあおり、北コーカサスで常にくすぶらせておけば、アメリカの国益にかなうのだろう』(略)

(中略)

戦争はどこで始まるのか?最も可能性があるのは中東とセルビアである。パミャーチ[訳註:ロシア軍幹部が結成した民族派愛国団体]と、ロシア・ナショナリスリスト・モニュメント・コミッションに支援されたロシア軍部は今でもセルビアでの出来事に対して怒りを表明している。」(第7章、287頁)


パミャーチ報道官が赤裸々に語った、アメリカへの憎悪、ロシアの意地

(第7章)より


「エリツィン独裁支配のもと―繰り返し言うが、それは戦争屋のウォール街の銀行家と世界に散らばる同類たちによってわれわれに押しつけられた大統領で、その貪欲で汚いやり口は伝説となっており、今では軍隊の下士官兵にまで知られている―エリツィンはワシントンとロンドンの主人に指示されて、第一次世界大戦、ボルシェビキ革命(『ロシア人の』革命ではなかったのでこう呼ぶ)、第二次世界大戦の背後にいた、まさに同じ銀行に国の支配権を渡したのであり、犯罪的背信行為を行なった(われわれがそれを知っているのは、われわれの軍事専門家が彼らのやり取りを傍受したからである)。それもちょうど、それらの資源が世界市場で高値をつけていたときにである(偶然ではない!)


さらに悪いことにこの泥棒たちは、これらの資源が実際に持っている価値のほんの一部しか支払わないで、窃盗罪に問われる事もなく逃げ去った。他の資産がひどい値段で売却されるなか、ガスプロム社(国有の天然ガス会社)が軍事介入によって救われただけである。そしてどうか忘れないでほしい。エリツィンが買った選挙はすべて、開票のごまかしによる「勝利」だった。


それがどのようにして行なわれたか言おう。すべてウォール街の泥棒から指名されたエリツィン側の人間がどの収容投票所にもいて、反エリツィン勢力が多数を占めた場合にはエリツィンに有利なように票数を操作する手段を講じたのである。


選挙のごまかしに資金を出したのは誰か?そう、これもウォール街の泥棒たちだ。彼らはそれから、エリツィンに選挙の結果にかかわらず権力を維持できると約束し、資産の買収によって少なくとも推定300億ドルを盗んだのである。これによって彼らは、ロシア国民に属する資源を実際の市場価格の8分の1以下で支配できるようになった。彼らはこの悪行を「民営化」と呼んだ。」(同、290~291頁)


これは、日本における郵政民営化、小泉/竹中の政策と同じだ。


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http://www.library.city.hiroshima.jp/manga/grand_prix/archive/08/excellent01.html [拝借]


尚、ガスブロム社にはメドヴェージェフ大統領が以前、取締役会長の座にいたときもある。


「エリツィンが自慢するいわゆる『ロシア企業の民営化』は説明してきた通り、ロシア国民に対する大掛かりな詐欺である。もちろん、これらの『企業』が不正な手段で得た利益についてまったく税金を払っていないことは内密で進められた。ロシア軍のエリツィンの盗みに対する憎悪はもちろん、パミャーチとその他のロシアの愛国主義団体がエリツィンと彼の主人であるウォール街の泥棒たちが結託していたことを軽蔑するのは当然ではないだろうか。」(同、291頁)


以上、「コールマン博士・最後の警告」(280~283頁)より引用した。



我、日本国においては、このような愛国的秘密結社「パミャーチ」とそれと同様の組織は存在していない。


一政治家である小沢一郎氏が剛腕と呼ばれようとも、この様な組織が無いために孤立奮闘するしかない。


剛腕というのはプーチン首相のように軍事力を組織してものをいわせる後ろ盾があることをいう。

それに比べると小沢氏はそんなことはない。


検察や与党内部の異分子、そしてそれらに指示を出していると思われるアメリカ大使館、メイソンリーなどに足を引っぱられてる。


ちなみにウラジミール・プーチン首相と小沢一郎氏のまったく違う点がここである。


共通点は本当の支持率が高いことである。

[小沢一郎の場合インターネット上の支持の方が高い]


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http://msoffice.sblo.jp/article/31675693.html


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http://mainichi.jp/select/world/graph/russia20080302/4.html


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http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-89cd.html


(つづく)


四王天兼続記