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「日本史のいわゆる「非常時」における「抵抗の精神」とは真理追求の精神、科学的精神に他ならない」野々村一雄(満鉄調査部員)


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山本作兵衛の絵が「記憶遺産」に承認されたことで、いろいろな機会にいろいろな所で目にするようになった。


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ニュースになってはじめて見た印象は、日本人は炭鉱夫であろうと絵も描けるし字も書ける、ということ。

これは大変なことだ。


第三諸国の労働者たちはこうはいかない。

教育を受けられるというのは、一部の者で、それ以外は字さえも書くことができないかもしれない。


この絵が「記憶遺産」になったことで、どのような反応が起こるのか注目もしていた。

これまで、承認されたものの中には、「アンネの日記」や「フランス人権宣言」があったりする。


参考;【世界の記憶】ユネスコ・世界記憶遺産の一覧
http://matome.naver.jp/odai/2126758496459945001


山本作兵衛の絵がカモフラージュにされるのではとか、「人権」問題に利用されるのではないかとよけいなところで心配していた。

今のところ、その心配も起こっていないようだ。


この絵を見る人は、そういうことよりも芸術的に見る人が多い。


ある新聞の論説で読んだ中に、この絵に魅力をもたらしたのは二つ嘘があるからだといっていた。

まず、坑道内は真っ暗で、なにも見えない。
そして、坑夫(婦)たちの顔が歌舞伎役者のように美しい。


実体験を書いたものだが、これらの描写で、なんといったらよいのか、錦絵のようだ。

不思議な境地である。


参考;日曜美術館「山本作兵衛の炭坑画」
http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2011/0911/index.html


NHKのおなじみの番組で、9月11日に取り上げられた。
ここに山本作兵衛の一番弟子という方が出演された。


彼の言い方も不思議である。

何か言いたいけれどうまく表現できていないというような話し方であった。

だけれど、差別だからとか、酷使されたとか、言いたいわけではないようだ。

山本作兵衛がその場にいて体験したからこそ、このような絵が描けた。
こういう人たちがいた、ということを忘れないでほしい。


というようなことを話していたと思う。


西洋人にはわからない日本の習慣を描いた情景も、逆に西洋人によって認められた…とも。


たまたま、同日の新聞に三池炭鉱について書かれた新刊が出ている書評を読んだ。
この書評を書いたのは誰だか知らない。


9月11日付東京新聞朝刊、読書覧(第11面)新刊紹介


以下引用。


三池炭鉱「月の記憶」
井上佳子著


十九世紀末、台風で大飢饉に見舞われた奄美群島の与論島は、窮乏した島民を三池炭鉱へと送り出した。 世論の人びとは最下層労働者として差別され、超低賃金で酷使された。 「炭坑節」の一節を書名とした本書は、彼らの百年にわたる歴史を追ったルポ。 近代化のゆがみや非人間的な資本に対する告発の書であると同時に、過酷な生になお前向きに耐える人びとを描いた人間讃歌の書でもある。(石風社、一八九〇円)


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参考;三池炭鉱「月の記憶」―そして与論を出た人びと
http://news.livedoor.com/article/detail/5785006/


日本人にとってどんな状況であろうと前向きに耐える傾向がある。
与論島のひとは日本人か? といわれたら、自信がないので、「奴隷根性のない人間」とでもいっておこう。


彼らの犠牲が将来において報われなければならないとしたら、それは、ゆがんだ社会を改めることによって報われるのではないか。


彼らの記録はそのために刻まれるもので、将来へ向けて同じことを起こしてはならないとする教訓であるべきで、脅したりゆすったりするものではない。


ゆがんだ経済成長で利権を貪る者[日本人も含め]がこの教訓で改めないのなら、同じ問題はいつの世にも頭をもたげる。


くしくも今日は中秋の名月。■


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炭坑節発祥の地 の碑
http://hamadayori.com/hass-col/music/Tankobusi.htm


山本作兵衛炭坑記録画(墨画)の特別公開
http://www.joho.tagawa.fukuoka.jp/koumin/hakubutuinfo/page_406.html

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