淡路島の診療所からお送りいたします。
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2016-06-30 16:02:56

その481

テーマ:診療所便り

☆今日で6月も終わる。一年の半分が過ぎたことになる。

 昨年の11月23日に完全断裂をきたした右にアキレス腱は、結局ギプス固定だけで様子を見た。その後いろいろな人がアキレス腱を切っていることを知り勇気づけられた。大方は手術を受けているが、中に一人、看護婦さんで断固手術を拒み、私と同じような方法で治した人がいた。

 それにしてもまだ完治ではない。歩き方が我ながらぎこちない。卓球の練習も始めたが、1時間も続けると腰が痛くなる。疲れも従来の倍以上だ。それでも受傷後5か月目に出た市の大会で何とか一勝を挙げた。来月の半ばにまた大会が来る。何とかまた一勝を挙げたい。

☆2月26日、久々に講演した。蒸し暑い日で、ネクタイをしていったから余計にこたえた。

1時間半しゃべったが、1時間もたったころ、どうにも苦しくなってネクタイを外させてもらった。片岡鶴太郎は涼しい顔で2時間喋りどうしだったが、ネクタイはしていなかったような気がする。もっとも私より一回り若いし、ヨガと瞑想で鍛えているから持久力があるのだろう。

 もう講演はこりごりだが、癌はほっておくにしかず、検診も無意味、などと暴論をはいて人心を惑わせている御仁がいる限り、まだまだ私の出番があるのかな、と思う。

☆そんなわけで、来月の13日(水)、性懲りもなくまた講演に行く。しかし、これは本来今年当初に予定されていたもので、アキレス腱を切るという思いがけない事故で延期してもらったものだ。半年の猶予をくださったわけで、断るわけにはいかない。

場所は東京で、千代田区の「日本記者クラブ10階ホールA」。講演のタイトルは「癌とどう戦うか?-近藤理論の是非を問う」。18時30分~20時30分。関東地方にお住まいでご都合のつく方はお出かけください。サンドイッチの軽食付きで参会費5000円とやや高いですが。詳しくは高田塾事務局(090-8455-3630)までお尋ねください。

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2016-06-09 15:47:32

その480

テーマ:診療所便り

☆さる6月4日、淡路文化協会の40周年記念式典が洲本の文化会館≪しばえもん座≫で行われた。500席満席であったが、それはひとえにゲストの講演者片岡鶴太郎の人気ゆえだろう。芸人から出発して、その後俳優の道に進み、傍ら、余芸として絵画を手掛け、クローとはだしのその絵も高い人気を博していると聞く。

 しかし、私はその肩書の一つに「プロボクサー」とあるのに「おっ!」と瞠目した。これはもう小著「マックスとアドルフ」を謹呈しなければと思い立ち、控室に彼を訪ねた。

 さすがにマックス・シュメリングを知っていた。彼が戦った世界ヘビー級史上最強と言われているジョー・ルイスのことも知っていた。しかし、シュメリングとアドルフことヒトラーとのかかわりはご存じない。それでも「国策に利用されたんですか?」となかなか鋭い指摘に感心させられた。本を謹呈して暇を告げようとした端、

 「それはそうと、モハマド・アリがたった今死にましたよ」と、iフォンを片手に鶴太郎氏、人をそらさぬその応対ぶりに、あー、この人とは友達になれるな―との感慨を胸に退座した。

☆講演も面白かった。満席の観客に気をよくしたこともあったのだろう、予定の1時間半を25分もオーバーして熱演した。104歳の日野原重明さんの物真似には腹を抱えて笑った。「僕は毎日ヨガをやっていますが、ヨガはいつ日本に入ってきたかご存知ですか?」と、聴衆を巧みに話に巻き込む。さては、東京世田谷にそれにちなんだ土地があるんですよ、ご存知ですか?」と、これも前のほうの客席に向かって質問を投げかける。何人かが答えるがどれもはずれ。正解は「用賀」。そういえばそんな地名があった、と、思い至る。埼玉の大宮から神奈川の逗子の別荘に至る途中に見かけた覚えがある。「用賀に住んでいる人も、その地名の由来はヨガにあることを知らないんですよ」と鶴太郎氏。その他、「湯船」の語源の由来とか、故事来歴に関する知識はまさに博覧強記、脱帽であった。

☆淡路島文化協会の会長は、同人誌「淡路島文学」を主宰しておられる北原文雄氏である。

「孤高のメス」が世に出て間もなく、北原さんから同人誌に誘われた。3年前から短編を寄稿させてもらっている。

 「マックスとアドルフ」を氏に謹呈したところ、さっそく電話をくださって、「これはもう、出版記念パーティーをやらなきゃいかんでしょ、私が段取りしますから任せてください」と身に余るご提案をいただいた。40周年記念式典や、次号の同人誌の校正でてんてこ舞のさなかもいとわずのお言葉に固辞はできず、日ごろ無沙汰の限りの知人、友人と会う機会にもなればと思い、ご厚意に甘んじることにした。以下のような式次第となった。

 締め切りまでにはまだ時間があるので、もしおいでいただくご意志のある方は、事務局までお申し出ください。

☆その7月9日の前の6月26日≪日≫午後1時30分より、淡路氏津名の地域総合センター(ふるさとセンター)で講演します。演題は「癌とどう戦うか?」です。ご興味のあるかたは多賀交流広場事務局の山口卓司さん≪「85-0095」or 「090-5366-9093」へお申し出ください。琴の奏者大歳久美子さんが花を添えてくださいます。


出版を祝う会のご案内

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2016-05-26 15:59:22

その479

テーマ:診療所便り

☆まだ5月だというのに30度を超す夏日が全国のあちこちで観測された。夏は海と結びつき、私の好きな季節だが、異常気象は何かしらの天災の訪れを予感させて薄気味悪い。

 と思っていた矢先に熊本大地震が発生した。年来の知人クドリック・なほ子さんも被害に見舞われた。国際結婚をしてオーストラリアに住んでおられたが、母上の介護、一粒種の娘さんの受験に備えて帰国しておられた。熊本城をまじかに見るマンションの10階に住んでおられた。ものすごい揺れで家具類が床に散ったが、幸いマンションは無事だった由、当日電話がなんとか通じて確認し、安堵した。

 2年前になるか、フェリーで徳島から大分へ行き、車を駆って熊本まで飛ばし、それこそ熊本城を仰ぎ見るレストランでご夫妻と娘さんと初めて顔を合わせた。雄姿に目を奪われたその熊本城まで崩れ落ちた。

 「天災は忘れたころに来る」と、物理学者でエッセーもよくした寺田寅彦は喝破した。今この至言をかみしめている。

☆アキレス腱を切ってちょうど半年たった。ギプスと装具に縛られた3カ月は生き地獄であったが、これらから解放されても後遺症に悩まされた。当該肢の腫れのために性ストッキングを着用、女性のパンストさながらだから妙な気分だ。松葉杖が外れて歩行ができるようになっても、自然にびっこになる。そのうち患測の骨盤まで歪んできた感じになった。バランスボールを使って必死に自主トレに励み、1週間ほど前からようやくびっこを引かずに歩けるようになった。アキレス腱は健側の2倍くらいの太さになっている。

 老獪な曲者ぶりで根強い人気を誇ってきた大相撲の安美錦が、この夏場所の前半の相撲でアキレス腱を切った。そのしぶとさで幕内上位に君臨してきたが、おそらく2場所は休む事になり、幕下まで陥落しそうだ。36歳、そろそろ引退もささやかれているが、本人はまだまだやる気でいる。その根性やよし。それにしても、「あー!アキレス腱!」

☆4年がかりで書き上げた長編「マックスとアドルフ―その拳は誰がために」の上梓が終わって2カ月、昔埼玉で責を担った病院で広報を担当してくれていたM君から数年ぶりの長い手紙が届いた。オーナーと彼に結託した部下の陰謀で、5年間手塩にかけた病院を追われた私に最後までついてきてくれ、進退を共にしてくれた男だ。「その5年間が、後にも先にも私の一番幸せな歳月でした」と、相別れてから書いてくれた。今度の手紙には、「先生は淡路島にいかれて正解でしたね。手術や煩わしい人間関係から解放されて、ゆったりとした環境で、執筆に時間もとれ、充実した日々を送れているのではないでしょうか」と書いてくれていた。「今度の大作、まじめに読んだ証拠として、気が付いた誤植を表示してみました」と、便せん2枚にまとめた一覧表が添えられていた。「次の作品を手掛けられた暁には、校正のお手伝いをさせてもらえれば嬉しいです」とも。

 次の作品は、「孤高のメス」の第12巻、「死の淵よりの声」で、今日、ゲラが編集担当のKさんから届いた。8月上旬に上梓の予定である旨返礼を兼ねてM君に書き送った。彼の好意に甘んじようと思いながら。

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