ラドン温泉と放射性物質で汚染された水の違い。 | 温泉ソムリエ@旅芸人日記(^o^)v

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先日、「飲み水は安全なのか?」
http://ameblo.jp/onsensommelier/entry-10840099200.html
という日記を書きましたところ・・・

コメントやメッセージで、「ラドン温泉(放射能温泉)では例えば700グレイある温泉水を飲んでも大丈夫なのだから、東京で210グレイ位の放射性物質汚染水を飲んでも大丈夫だし、心配する必要は無いのでは?」と言う意見を頂きました。

僕としては腑に落ちない点もあり、自分なりに調べたり科学的に詳しい方に相談をしたところ、納得のいく答えが見つかりましたので、もう一度日記を書きます。


ラドン温泉やラジウム温泉は、地中のラジウムが崩壊して生成されるラドンが放射性物質として温泉に容存している温泉のことです。
そして基になるラジウムの種類により生成されるラドンも色々な種類があり、最も半減期の長いもので3.8日。多くは数秒~数十秒で飛散して無毒になるそうです。
平均すると1分も無いと言われています。
湧出地点で相当量の放射線が有っても、配管を通って湯船に運ばれるまでにかなりの放射線が飛散してしまいます。
なので放射能泉は、源泉になるべく近く新鮮な状態で湯船に満たされなければ効果が少なくなると言われるのはこのためです。

単純に源泉から温泉地に運ばれ浴槽を満たすまで平均10分かかったとすると放射能は約1000分の1になるそうです。

ラドン自体は有害なアルファ線を出すらしく、ヨウ素のベータ線やセシウムのガンマ線より毒性が強く、発がん性が高いそうですが、半減期が早く体内には留まらないので基本的には体にダメージは少ないと思われます。

古来よりラドン泉、ラジウム泉がガンに効く(効くと言うと本当は薬事法違反だけど)、または健康になると言われているのは、弱い発がん物質を取り入れる事で、体内の緊急警報を発動させ、免疫効果を高めたりするからではないかと言われています。


温泉で体内の緊急警報を発動させ、免疫効果を高めると言うのは違う方法だと草津温泉の時間湯(高温48度位の温泉に入浴して病気を治療する)というのもありますね。
HSP(ヒートショックプロテイン)といいわれ、高温で温めると免疫効果が高まると言う実験データも出ています。

ちょっと違いますが、分かりやすく言えばインフルエンザの予防接種みたいな感じでしょうか。


話がそれましたがラドン温泉は飲んでも(保健所からの飲用許可がある場合)大丈夫だと言う話ですが、それでも引用に際しては医師の指導のもとに飲まれるのが良いかと思います。
これは話が長くなるので簡単にしますが、効果に個人差(男女や年齢、体の大きさ体力等)がある、と言うことと温泉水により濃度が違うと言う事。
濃度とは例えば、硫黄泉は2mg/kg以上の温泉なのですが万座温泉は313mg/kgあります。
と言うことは2粒飲んで効くサプリメントを313粒飲んでしまうと言うことです。
なので素人考えで飲泉をすることはあまりオススメ出来ませんm(__)m


だいぶ話がそれましたが、最近の福島第一原発を汚染源とする放射性物質汚染水道水の話に戻ります。
乳幼児の暫定基準が100ベクレル以下で大人は300ベクレル以下ならば飲んでも直ちには影響が無い!
と言う話で、そのくらい飲み続けても影響は無いのだからイチイチ騒ぐなと言う政府の発表です。

無い頭で計算してみました。
100ベクレルの放射性ヨウ素を含んだ水を1回だけ1リットル飲むとすると・・・
8日で50ベクレル
16日で25ベクレル
30日でほぼ0ベクレルになります。

しかし今現在直面している状態では毎日水を飲むので積算されていきます。
100ベクレルの放射性ヨウ素を含んだ水を毎日1リットル飲むとすると・・・
2日で200ベクレル
8日で800ベクレル
16日で1600ベクレル
30日で3000ベクレルです。
半減していくのは8日で50ベクレル・・・
30日で100ベクレルが帳消しになっても毎日100ベクレルは積算されていきます。
計算が難しいので正確にはわかりませんが、少しずつ半減されている分を差し引いても毎日95ベクレル以上積算されていくと思います。

95ベクレルが毎日体に積算されていくと・・・
30日で2850ベクレル
60日で5700ベクレル
90日で8550ベクレル

3ヶ月くらいで収束してくれればいいですが・・・
365日で34675ベクレルです(T_T)
原子力資料情報室の情報によると、
http://www.cnic.jp/modules/radioactivity/index.php/11.html
10,000ベクレルを経口摂取した時の実効線量は0.22ミリシーベルトになるとあります。
なので1年間の被爆量は0.762ミリシーベルト・・・
毎日2リットル飲んだとして1.524ミリシーベルト。

一般市民の線量限度が1ミリシーベルト。
一人当たりの自然に浴びる年間放射線が2.4ミリシーベルト
直ちにでは無いが気になる数字ではあることがわかった。
確かに騒ぐほどの数字では無いのかもしれないが、あまり気持ちの良いものでも無いことは確かだ(^^ゞ


色々見てたらこんなのもありました(^^ゞ
ベクレル(Bq)、シーベルト(Sv)計算・換算ツール
http://testpage.jp/m/tool/bq_sv.php?guid=ON

数字もこっちの方が大きいけど、結構近いな(^^ゞ


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