LINEやSKYPEが無料電話として市民権を得るようになってきました。国際間も無料ですし、昔の国際通話に何万円も使った時代に比べると夢のようです。しかし、名刺にlineのIDが載せてあるわけでもなく、一般電話との乗り入れも不十分ですし、公式の通信にはまだまだ使えないのが現状です。



一般の固定電話や携帯電話との通話も可能で、しかも国際料金が極端に安いか、無料、国際間の事業所の間は無料通話が可能。ビジネスに欠かせない、保留転送、留守電機能なども搭載した、システムが登場しました。

通話費を削減することが最優先か、各営業所の地元の固定電話番号を直収するのか、など目的により、ITSP (インターネット電話会社) の選択がキーポイントになります。

とりあえず、今回は、通信費を徹底的に安くするスキームを優先します。もちろん、受信用の番号を持つことは、あとでどうにでもなります。

価格では競争力が群を抜いて優れるITSPを選択します。しかも、2つのITSPを準備。発信するごとに、自動で使い分けるのです。

方法は、SIP Trunkとして、2つを登録しておきます。ふたつとも、ルクセンブルクのBetamax という会社のブランドですが、ひとつは12voip、もうひとつは、PowerVoip です。

対日本に掛ける場合、相手が固定の場合ですと、12voip発信ですと、無料で掛けれます。しかし、携帯電話はそれなりに、かかります。一分あたり8.6円かかります。普通に考えると、そう高くもないのですが。。

もうひとつは、PowerVoip です。こちらは、携帯電話に格安のプランが用意されています。PowerVoip経由でかけると、日本の携帯に3円弱でかけることが可能です。

アウトバウンドのダイヤルプランを設定することで、相手が日本の固定と、携帯の場合で発信ITSPを切りわけて、発信することが可能になります。

同様に対中国、対米国、対台湾などと、ダイヤルプランを各国ごとに設定しなければならないのはやや面倒ですが、よく掛ける対地に対してだけ、あらかじめ設定しておけばいいのです。

設定は自分でも簡単です。それが面倒な場合は、SZ Expressなどに、設定サービス込のプランで、IP PBXを購入すればいいと思います。





構成は次のようになります。

IP PBX は、MINI100 pro。 定評あるアプライアンス型のIP PBX内線とSIPトランクラインを各60線まで登録でき、同時通話は15通話まで可能。小型であるが、かなりのパワーを持つ。IVRやボイスメール機能も持つ。OSはLINUXで、IP PBXはAsterisk で構成されています。

利用するIP電話機は、ハード電話機はSIP規格の、AT840などで構いません。スマフォやPCでソフトフォン利用でも構いません。これらは、Zoiperや、Acrobits が良いものを出しています。無料のものもあります。

再度、それらの2つのITSPの特徴を記します。



12voip
ルクセンブルグのBetamax の提供する数多いサービスのひとつ。多くのアジアの固定電話への送信を無料にしています。携帯への通話は普通のレートです。

PowerVoip
12voip同様、Betamax に属します。特色は、相手が携帯電話番号の場合、とても安く通話ができる設定となっています。但し、一通話ごとに接続料がかかります。このスキームはSKYPE OUTに似ています。日本の携帯へは、接続費込で、一分あたり2.27円です。

これらの ITSP サービスの共通のもうひとつの特長は、発信に際して、多重通話が可能であることです。つまり、同時利用回線が少なくとも三つくらいは可能。もっと可能であると思いますが最大数は不明です。

また、発信者通知もできます。予め、実在する番号を認証できれば、その番号を発信者通知(CID)として発信できるので、受信した人は、誰からかかってきたかがわかるわけです。しかし、これには相手国のキャリアが海外からの呼に対して、CIDを通過させなかったりすることもあり、キャリアによってはCID が相手に表示されないこともあります。その場合は非通知、などの表示なります。

最後に大事なことですが、これらふたつのITSPサービスの特典を利用するためには、常に残が残っていることが必要です。12voipの場合は、90日に一度はリチャージしないとフリーコールが使えなくなります。リチャージの額は最低がユーロドル10からです。

PowerVoipの場合は、フリーコール期間というスキムがないので、90日間の制限はありませんが、つねに、残がないと、通話ができません。

この2つのITSPは同じ会社に属していますが、管理画面はもちろん独立しています。ここに示すのが、同時期に利用した通話記録です。

12voipは固定電話が中心なので、Freeと表示されます。PowerVoipは無料ではありませんが、日本国内や台湾国内で携帯にかけるよりも、格安です。




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http://www.szexpress.jp/