2016-05-10 11:11:11

愛と笑いの夜

テーマ:本・海外・小説・エッセイ


愛と笑いの夜 ヘンリー・ミラー著 吉行淳之介訳 角川文庫
ワタシが中学生の時に初めて自分で買った文庫です。
古本屋さんで見つけました。
当時220円。
今は福武文庫から出ていますが、その当時の角川文庫のヤツです。
なぜこの本にしたのか。
この装丁です。
宇宙に水晶。
ワタシの好きなモノが二つ。
ジャケ買いしました。
内容はもういきなり娼婦で体の火照りで溺れるってな感じで。
その後も性病で傷痍軍人で占星術でもうなんのこっちゃ。
中学生のワタシには全く太刀打ちの出来ない内容でありましたが。
この本が物凄くナイーブな気持ちに溢れているのは判りました。
初めて読んでから40年が経って。
茶色く焼けたこの本のページを手繰ってみると。
またそのナイーブさが自分に沁みました。
もう一度ゆっくり読み直そうと思います。
いいね!した人  |  コメント(3)  |  リブログ(0)
2016-04-30 04:30:30

ピエールとリュース

テーマ:本・海外・小説・エッセイ
今年は本を読もうと云うのを目標に掲げておりました。
でも自分が思った以上にiPhoneだのFacebookだのに依存しているのも判りました。
先日電車に乗っていた時。
座っている人も立っている人も殆どの人がスマートフォンを見つめて俯いている光景を見て。
何だかちょっと変だなと思ったのです。
ワタシも実際その中の一人だったのですけどね。
それでやっぱり読書でないと得られない何かがきっとあると思って。
本を読みます。



ピエールとリュース ロマン・ロラン著 渡辺淳訳 鉄筆文庫
1920年初版。
この頃から人間は進歩しているのか。
愛はずっと変わらない。
小さな愛。
自然に湧き出る自然な気持ちとして。
狂気も変わらない。
それも自然に湧き出てずっとこっちを見ている。
ワタシは子供の頃から戦争がキライだった。
その気持ちに従って生きてきて良かったと思う。
この本を読んで改めてそう思いました。
若い人にこの小さな本を読んで欲しい。
そして若い人に道を譲るべき年齢の人にも読んで欲しい。
人生は儚い。
ワタシ達はそれを魔の手から守りたい。
ラブアンドピース。
二度と失わないように。
いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)
2011-05-03 06:20:00

イマージュ

テーマ:本・海外・小説・エッセイ

小野瀬雅生オフィシャルブログ「世界の涯で天丼を食らうの逆襲」by Ameba


イマージュ

ジャン・ド・ベルグ著

行方未知訳

角川文庫


中学校一年生の時に、私が自分のお小遣いで2冊目に買った本です。

買ったのは1冊目 と同じ、横浜市鶴見区の三ツ池口交差点にあった本屋さんです。

内容は、装丁からも帯からもお判りの通り、エロです。

それもSMです。

もちろんそんな事は知らずに買ったわけです。

だけどなんたってこの装丁。

おっぱいが見えていますよ!

そして値段が180円。

買えたんですよ、中学生でも。

物凄くドキドキしながら買ったのを何となく覚えています。


昔はテレビによくおっぱいが映っていました。

夜の大人向け番組だけでなく、スター水泳大会とかでもぽろっと。

時代劇にも出てましたね。

今はインターネットでもなんでも手軽に見る事が出来ます。

(その代わりテレビではすっかりご無沙汰になっちゃいましたが)

そんな今、私がこの本を手に取って思うのは、中学生の私の気持ちが如何だったか。

懐かしいような気持ちが悪くなるような、楽しいような悲しいような。

はっきりとしません。

でもこの本に出会った事に感謝をしたい。

出会ったもの全てが私を作っていて、この本もその中の一つ。

こんな強烈な出会いはもう望むべくもないです。

だけど私は今でも本屋さんに行くと中学生の私と同じ気分で出会いを求めています。

それだけ確認できました。


それにしても憧れるのはパリ。

モンマルトル、バスティーユ、サン・ミシェル。

科学特捜隊の本部もパリ。

パリには一度行きましたが、パリらしさを満喫するには至りませんでした。

また行きたいなーパリ。

いいね!した人  |  コメント(4)  |  リブログ(0)
2011-04-16 23:15:32

世界の果てのビートルズ

テーマ:本・海外・小説・エッセイ

小野瀬雅生オフィシャルブログ「世界の涯で天丼を食らうの逆襲」by Ameba


世界の果てのビートルズ

ミカエル・ニエミ著

岩本正恵訳

新潮クレスト・ブックス


世界の果ての本です。

この本での世界の果てはスウェーデンの北の端っこ。北極圏。

パヤラ村と云う小さな村です。

1960年代初頭に主人公達がここでビートルズの音楽と出会います。

楽器を手にしてバンドを始めます。

でも音楽と出会って成長していく若者達の爽やかな物語ではありません。

まずこの地域の名前がヴィットライェンケ。

意味はフィンランド語で「お○○○の沼」。

いやはや。

男達は子供も大人もみんな殴り合う。

腕力で自分の意見を通し、地位を確立する。

更に恨みや嫉妬、無知や妄信も跳梁跋扈する。

そこにある小さな歴史の一つ一つが腐りながら生き続けている。

バケツの中のネズミは腐っちゃったけどね。

(そういうシーンがありますの。かなりゲロゲロなので要注意

私達日本人はどんどん忘れる傾向にありますが、世界はそうではない。

小さな事も大きな事も、みんな覚えているんです。

エルヴィスやビートルズやジミヘンの衝撃は確かに大きかった。

だけどそれも歴史の流れの中の一瞬の輝きに過ぎない。

こんな世界の果てでは。


素晴らしい本に出会えました。

感じた事はいっぱいあるのにまとまりません。

またそのうち読み直す事にします。

ロスクンロール・ミュージッス!

いいね!した人  |  コメント(4)  |  リブログ(0)
2011-02-24 11:42:00

愛と笑いの夜

テーマ:本・海外・小説・エッセイ

小野瀬雅生オフィシャルブログ「世界の涯で天丼を食らうの逆襲」by Ameba


愛と笑いの夜

ヘンリー・ミラー著

吉行淳之介訳

福武文庫


この本は私が中学一年生の時、自分の小遣いで初めて買った本です。

横浜市鶴見区の三ツ池口交差点近くの本屋さんで買ったと思います。

当時は福武文庫でなく、角川だったかハヤカワだったかで出ていました。

表紙も星空に水晶柱の写真がコラージュされたものでした。

この版も捜せばどこかに持っているはずです。

(中学の時に買ったのではなく、後から買い足したものですが。)

短編集で、収録作品は同じでも収録順が違う気もします。

これはちょっと定かではありません。


何で中学一年生如きがヘンリー・ミラーだったのか。

まず表紙が気に入った事。ジャケ買いです。

そして自分の小遣いで買える値段だったこと。400円しなかったはず。

もちろんヘンリー・ミラーのヘの字も聞いた事がありませんでした。

内容もどうでも良かったんです。

背伸びして全く知らない大人の本を買う事こそが大事でした。

始まりはそんなもの~、ですね。


それにしても出てくるのが娼婦だったり傷痍軍人だったり。

他のミラー作品に比べて控えめとは云え、性用語が羅列されたり。

下品、罵り、卑しさ、セックス、性病。

中学一年生では全く太刀打ちが出来ませんでした。

当たり前ですね。

それでもこの無理矢理な背伸びは私の特徴でありまして、

(もっと小さい頃から背伸びばっかりしてました)

今に至るまでずっと背伸びを続けている次第です。


先頃久しぶりに読み直して、懐かしい風に吹かれたような気持ちがします。

もし古書店などで見かけたら手に取ってみて下さい。

風を感じられるかも知れません。

いいね!した人  |  コメント(4)  |  リブログ(0)
2011-02-19 03:24:50

エステルハージ博士の事件簿

テーマ:本・海外・小説・エッセイ

小野瀬雅生オフィシャルブログ「世界の涯で天丼を食らうの逆襲」by Ameba


エステルハージ博士の事件簿

アブラム・デイヴィッドスン著

池央耿訳

河出書房新社


解説を書かれている殊能将之先生から送って戴きました。

有難う御座いました!

架空の小国スキタイ=パンノニア=トランスバルカニア三重帝国で起きる

怪事件を博覧強記のエステルハージ博士が解決していくお話。

世界幻想文学大賞受賞。


沖縄の行き帰りと空き時間で一気に読みました。

この本は昨年のうちに送って戴いて手元にずっとあったんです。

短編集なので少しずつ読もうと思ったらちょっと難儀しました。

こう云う世界には一気呵成に入り込んでしまうのが一番。

なので今回の沖縄行きは本当に良い機会となりました。


短編の「あるいは牡蠣でいっぱいの海」でデヴィッドスンを知って、

(「ヒューゴー賞傑作集No1」アイザック・アシモフ編に収録)

「どんがらがん」で初めて単行本を読みました。

デヴィッドスンの綴る話は素っ頓狂のようで身近に感じられる部分もあり

妙に気持ちに引っ掛かるものばかり。

この本にも非常に奇妙な味の話がいっぱい詰まっています。

たっぷりとしたものを読みたい方には心からお薦めします。

いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)
2011-02-10 12:47:17

千年紀の民

テーマ:本・海外・小説・エッセイ

小野瀬雅生オフィシャルブログ「世界の涯で天丼を食らうの逆襲」by Ameba


千年紀の民

J・G・バラード著

増田まもる訳

東京創元社


SFの大家バラードが2003年に発表した作品の邦訳が出ました。

この作品はSFと云う感じではなく、テロを通して世界と人間を考えるものです。

SF作品で何度となく地球の最後を描いてきたバラード。

世界は意味を持っていないし、意味が沁みだしてくる事もない。

人間が意味を求めて右往左往しているだけ。

意味を求めていっても真実には行き当たらない。

そんな事を伝えたいのではないかと考えました。

何だかガッカリする物言いですが、お話は非常に面白い。

ケルト民話に通じるような穏やかなニヒリズムを満喫できます。

訳が非常に読みやすく、先日の大阪行き帰りの新幹線車内で読了。

独特の読後感が心地好く、またバラード作品を読み直す気持ちになりました。

希望はどこからでも見出せます。

いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)
2011-01-05 02:46:05

わたしを離さないで

テーマ:本・海外・小説・エッセイ


小野瀬雅生オフィシャルブログ「世界の涯で天丼を食らうの逆襲」by Ameba


わたしを離さないで

カズオ・イシグロ著

土屋政雄訳

ハヤカワepi文庫


この本を読むのには凄く時間がかかりました。

他の本を読むスピードを利用して、ようやく読み切った感じです。

何冊か同時に読み進めると云う今のスタイルでなければ放り出していたかも。


何で時間がかかったのかと云えば、もう読み始めから既に悲しかったからです。

でも最後には予想していたよりもずっとずっと悲しい気持ちになりました。

どこからも繋がっていずに、どこへも繋がっていかない。

そうか。

これ以上この本について説明する事はしません。


もしちょっとピンと来て読んでみようと思ったなら、書評とかは是非読まないで下さい。

よろしくお願いします。


最後に、これは私に、今の私に必要な本でありました。

いいね!した人  |  コメント(9)  |  リブログ(0)
2010-12-29 06:00:37

ワールズ・エンド(世界の果て)

テーマ:本・海外・小説・エッセイ


小野瀬雅生オフィシャルブログ「世界の涯で天丼を食らうの逆襲」by Ameba


ワールズ・エンド(世界の果て)

ポール・セロー著

村上春樹訳

中央公論新社


世界の涯でなく世界の果て。

何冊か平行して読んでいた本を追い越して読了。

故郷を遠く離れた人達が何だかおかしな事になっちゃうお話が9編。

どのお話も後味が悪う御座います。

特に「ワールズ・エンド」と「緑したたる島」。

虫が嫌いな人は「真っ白な嘘」は読まない事。卒倒します。

何だかすごく気分が悪い。暑さを想って吐き気までした。

語り口調に常にある程度のユーモアが含まれているのが救いです。

そして出てくるのが日本人じゃないのも救い。

だけどやっぱり何だかいやーな感じ。

人の気持ちが歪んだり膨らんだり萎んだり打ち拉がれたり行き詰まったり。

希望と逆の方にしか道がなかったり。

そんな気持ちが自分にもあったのを思い出してまた吐き気。

しばらくはこの後味の悪さが私の心に残るでしょう。

でも本を読むってこう云う事。

私はそう考えています。


年の瀬にこんなダウナーな本紹介ですみません・・・。

いいね!した人  |  コメント(7)  |  リブログ(0)

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。

Ameba芸能人・有名人ブログ 健全運営のための取り組み
芸能ブログニュース