人間の大野裕之

新著『チャップリンとヒトラー メディアとイメージの世界大戦』(岩波書店)でサントリー学芸賞受賞
音楽劇『ライムライト』脚本
『太秦ライムライト』脚本・プロデューサー
日本チャップリン協会会長/劇団とっても便利/蘆屋道満(陰陽師)の末裔

お仕事依頼はchaplinsociety@gmail.comまでお願いします。

*映画『あのひと』5/14~なんばパークスシネマ、5/28~ユーロスペース、名演小劇場、6/18~京都みなみ会館で公開

*劇団とっても便利ミュージカル『カフェ・ママン』全回満席御礼。多数ご来場ありがとうございました!

*新著『チャップリンとヒトラー メディアとイメージの世界大戦』(岩波書店)で、サントリー学芸賞受賞しました。ありがとうございます!

*映画『太秦ライムライト』http://uzumasa-movie.com
福本清三主演/脚本・プロデュース:大野裕之
公開・配給・ホール上映のお問い合わせは、「太秦ライムライト」uzumasa.limelight@gmail.comまで。電話090-6232-7818

ニューヨーク・アジアン・フィルム・フェスティバル 観客賞、カナダのファンタジア国際映画祭 最優秀作品賞 主演男優賞(福本清三さん)、京都市文化芸術表彰 (福本清三さん、中島貞夫さん、大野裕之)他多数受賞

*『チャップリン・ザ・ルーツ』傑作短編集・完全デジタルリマスター
 DVDセット発売中!
 声の出演:羽佐間道夫・野沢雅子・近石真介・千葉繁・若本規夫・山寺宏一・平田広明・杉田智和/澤登翠・山崎バニラ・片岡一郎・坂本頼光
 総監修・字幕・日本版台本:大野裕之
NEW !
テーマ:
<ボローニャ修復映画祭 5日目>
この日も朝はユニバーサル特集。
9.30~THE KISS BEFORE THE MIRROR(1933)。フランケンシュタインなど怪奇映画の名匠ジェイムズ・ウェイル監督。不倫した妻を撃ち殺した男の弁護士が、じぶんの妻の不貞を知る。不倫をした妻を撃ち殺す男の気持ちがわかる!と大弁論をして、それを聞いた妻は気を失う。その後、表面上和解して弁護士夫妻がキスをする様子が割れた鏡に映っているラストシーン。これは傑作。
その後、ポール・フェジョスという監督のBROADWAY(1929)ヒロインは、チャップリン『サーカス』のマーナ・ケネディ・ジョージ・デイヴィスも出演。このころのユニバーサルのセットはほぼ全部ダニー・ホールのデザイン。ダニー・ホールは『街の灯』のデザインでもある。BROADWAYはひどい作品だった。楽屋裏で殺人が起こって、その妻がダンサーでうんぬんかんぬん。
二日連続で朝から晩まで見続けていたので、この日の午後は一休み。宿で原稿の校正をして日本に送付。
夜は、デイヴィッド、ケイト、ピーターに、わたしとフーマンからのお返しのディナー。ぼくのお気に入りのレストラン「ロドリゴ」で。ボローニャでは毎回ここにくる。ローザンヌ美術館のキャロルも合流。ボローニャ伝統料理を堪能。ここで生ハムの一種クラテッロを食べないことには・・。
みんな

奥がクラテッロ。
くら

さんてん
てぃら
こうし

夜はマッジョーレ広場で見るキートン『ハイサイン』『コップス』、そしてチャップリンの『キッド』。7000人が広場に詰め掛けて、またもやパスがあるのに座席が取れない。と、ケイトが遠くから手を振っているのが見えた。主催者がぼくとフーマンの座席を確保してくれていたらしい。ありがとうございます!
まっじょ
キートンは修復されたばかりの素晴らしいプリントの初お目見えを堪能。その後の『キッド』が始まると俄然広場の熱気が高まるーーこれは作品の知名度もあるけど、チャップリン作曲の音楽の力が大きいと思う。ともあれ、大オーケストラの生演奏で見るチャップリンとキートンは格別。『キッド』の4K修復では、子供を助けるシーンの大粒の涙までくっきり映っていて、それが余計に涙を誘う。この作品を偏愛するデイヴィッド・ロビンソンの横で見られて良かった。
最後、スタンディングオヴェイション、一間置いてチャップリンの写真が映ってまた拍手。
まっじょ2
夜は、いつものアイリッシュパブで、指揮者のティムやこの日到着のサイレント映画伴奏の第一人者ニール・ブランドらも(Brexitはどちらに入れましたか?と聞くと、「脳みそのある人間はみんな残留で入れてます」と)。
ニール

『キッド』生オーケストラ演奏のときの回転数が秒21コマに戻しているが、チャップリンが晩年に再編集したときの24コマで良かったのではないかというのがぼくとフーマンの意見。パブで周りの研究者たちと議論。あとヴァレリオが『街の灯』の画角について興味深い議論。撮影時はサイレントのカメラで撮られていたので、1:1.33だが、公開のときにサントラをつけたので1:1.19になっている。いま出回っているのはほぼ後者。しかし、前者のも存在する。どちらが公開時のチャップリンの意図なのか議論。夜中の3時ぐらいまで延々と。

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:
<ボローニャ修復映画祭 4日目>
すっかりユニバーサル初期トーキー特集にはまり、毎朝9.30からの上映に通っている。この日はまずジョン・M・スタール監督BACKSTREET(1932)。誠実な男からの求婚を断り、婚約者のいる男と恋に落ちた女。男は婚約者を断り女を母に紹介するといったが、その日に女は待ち合わせに行けず数年がたつ。数年後に再会した男は銀行家として成功、結婚して子供もいる。二人の関係は復活し、女はアパートを与えられる。もともとの誠実な男も自動車会社で成功し、再度求婚し心動かされるが断る。数十年後、男と男の子供が女の家で鉢合わせした夜に、男が脳卒中で死ぬ。子供が女のもとを訪れて面倒を見るといったことに感謝しながら女も息絶える。よくできていた。舞台女優のアイリーン・ダンが好演。
次に、同じスタール監督のONLY YESTERDAY(1933)。『忘れじの面影』と似た設定で、大恐慌の夜に自殺しようとしている男のもとに私のことを覚えていますかと手紙が届く。あなたが出征前に一夜過ごした時にさずかった子供を育てています、私は病気で死の床にいるので子供に会ってください。男が駆けつけると女はすでに死んでおり、10歳の子供だけがいる。しかし、ラストで「わたしは君の父親なんだ」「ダーッド!」で唐突にエンドマークがきたときには爆笑。
両作品とも、嫁はんのいるモテ男と誠実だが求婚断られる男が同じキャストで、「ああ、またこいつ振られるねんな」と思ってしまう笑。
フーマンたちとチネテカの中庭でご飯の後、クラレンス・ブラウン監督の『肉体と悪魔』(1926)完全修復版。出回っているものとラストが違っていて、グレタ・ガルボがぶくぶく湖に沈んだ後、決闘で生き残ったジョン・ギルバートが他の女の子と唐突に結婚するハッピーエンド。素晴らしい修復プリント。
その後、コーエンによる『セブン・チャンス』の完全修復版。冒頭のみ2色テクニカラーで、これも完全修復。これも美しいプリント。モー・ネリセンのピアノ生演奏が本当に素晴らしい!56分間弾き終えたモーに「最高でした!おめでとう!」と言いに行くと、弾き終えたばかりで興奮状態のモーが、「ああ、本当に緊張したけどなんとか終えた。ちょっと一杯付き合って」と中庭のバーに。デイヴィッドやフーマンらも誘ってプチ打ち上げ。チャップリンとキートンの演奏者から見た違いなど興味深い話。

モーと。
モーと

打ち上げ

ディナーは広場近くのVIA CON MEで、チャップリン協会のケイト主催の会。ケイト、ピーター、ケイトの次男とその彼女、デイヴィッド、フーマン、わたし。モダンなイタリア料理で美味しい。ご馳走さまでした。
魚
パスタ
夜は、マッジョーレ広場でミネリの『バンドワゴン』。スコセッシ個人所蔵のプリント上映。上映後は24時を過ぎていて、近くの映画祭関係者が集まるアイリッシュパブ(エリック・ニヤリと再会)で一杯だけ飲んで帰宅。
AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:
<ボローニャ修復映画祭 3日目>
朝9時30分からエドワード・L・カーン監督のLAGHTER IN HELL(1933年)。傑作。妻と不倫相手を殺して捕まった男が脱獄して、別の女と逃げる。ハリウッド映画の倫理規定であるヘイズコードの本格運用直前の時期の映画なので、不倫・殺人・脱獄が大胆に描かれる。黒人死刑囚の処刑シーンなど、ひじょうに生々しい。それでも最後、馬車で州境まで1マイルのところで雨の中「お前を愛してる。もうすぐ自由になる」と言いながら、唐突にラストシーンを迎えるところは、そのあと捕まることを示唆しているわけで、ヘイズコード前だけど一応勧善懲悪にはしている。
11時からKING OF JAZZ。ジョン・マレイ・アンダーソン監督。1930年。緑と赤の2色テクニカラー(青・黄色が出ない)の完全復元版。素晴らしい。ビング・クロスビーのデビュー作でもある。2色テクニカラーが本当に美しい。ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」を歌っているのに、青色がない!笑
さて、2時間にわたって、青色がない世界を見続けたあと、近くの魚のおいしいレストランへ。海をイメージしているので壁などに青色がいっぱい。みんなで「2時間ぶりに青を見るなあ」といいながら。サイレント映画研究でアカデミー功労賞を受賞した大御所ケヴィン・ブラウンロウ、ターナークラシックのリー、フーマンと。なんと、ケヴィンがおごってくれた。ケヴィンがポーラ・ネグリに取材したときの話とか歴史的な逸話にして、とにかく楽しいお話だった。面白かったのは、ぼくが少し笑い話をしたところ、ケヴィンが「ちょっと待ってくれ、いまの話は僕のノンセンス・ノートにメモしておこう」と小さなノートに書き留めていたこと。
ケヴィン

昼からテクニカラー修復のデモンストレーションうんぬんを見に行ったけど、ぼくはテクニカラーオタクではないので面白くなかった。16時からデイヴィッド・ロビンソン、ボローニャのトップ研究者チェチリア・チェンチャレーリによるキートンについてのパネルに参加。キートンのイギリス舞台経験の話など面白い。
みんなでお茶をして、そういえば2年前に何度もいったレストランに行ってへんなあと思い、一人でふらりといくと、小松弘さんと古賀太さんがいらっしゃったので、テーブルに合流。久しぶりの再会。古賀さんに食事をご馳走になった。お世話になっているフィルムセンターの大傍さんともご挨拶。実は大学の後輩とのこと。海外での初対面。
チネテカに戻って、21時30分からポーラ・ネグリ主演のA WOMAN OF THE WORLDを見る。素晴らしい。
AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。