こんにちは、遠田真理子です。
今日は、良いお天気ですね。
花粉の不穏な気配が漂っております。怖い、怖い。
先週の日曜日は、アレックスムーアカップ。
東部では今年初となる、スタンダードとラテンの選手権。
さぞかし盛り上がるだろうと思ったら、少々の空席も。
残念。
私は、審査員として参加させて頂きました。
全体の印象としては、、、
ダンスは音楽がなって、それに合わせて体を動かした、と言うところからから始まったんじゃないかと思います。
いろんな音楽に乗せて体を動かしていったところから、クラシックバレエなり、コンテンポラリーなり、ヒップホップなりに発展していったと想像します。
私達が踊るボールルームダンスも、二人でワルツの曲に合わせて一緒に動き、タンゴの曲を感じてシャープに、スローの曲を聴いてスムーズに、そしてクイックの曲で軽快に動きたくなって、今のダンスができたのだと思います。
競技に発展したところで、なぜ私たちは音楽を感じる事を忘れてしまったのだろう?
この中で、何組音楽を感じて踊っているんだろう?
と、少々残念に思いながら見ていました。
決勝に残ったカップルの中で、一番音楽を感じてナチュラルに踊っていたのは(じっくり一組だけ見ていたわけではないので定かと言われるとちょっと困りますが)若代組だったように思います。
彼の表情が、一番硬直感がなく自然に見えました。
私達も現役の頃、競技会で焦って踊っていると、今は亡くなってしまった名コーチャーの桝岡栄子先生に
「もっと音楽を感じて、競技だと思わないで、デモンストレーションのつもりで踊ってみなさい」とアドバイスをもらったものです。
不思議と力みが抜けて、のびのびと踊れた記憶があります。
もちろん、ダンスは音楽性だけが重要なわけではありませんが、音楽が重要な要素であることは確かです。
観客の方もジャッジも、皆、音楽を通して選手の踊りを見ています。
音楽を表現するために、美しいフットワークが生まれ、パートナーとのコネクションが必要になってくると思います。
次は、三月に行われるスーパージャパンカップ。
バタバタと動き回るだけではない、二人で音楽を表現する生き生きした踊りを期待しています。