2004年12月17日

汚れの自覚

テーマ:トリプル
時間が瞬く間に過ぎていった。

金融再編。。。
私の会社も、例外なく
時代の波にのまれていった。
ライバル達は
あるものは潰れ
あるものは救済され
残りは生き残るために寄りあった。
そして、生き残るために。。。
仕事の内容は凄惨なものとなった。
収入は増えず、休日は無くなり
私の余力も徐々に無くなっていった。

別れた知代は
一方的に手紙やプレゼントを送りつけ
あるときは最寄駅で待ち伏せされたり
まるでストーカーのようだった。
私は何度も苦言を伝えたが
こころのどこかで彼女を許していた。
彼女を拒絶しなかったのだ。

そして、いつのまにか
彼女を都合の良い存在にしようと考え始めていた。
忙しくなってくると
身近なところで片付けようとする
安易な男の本音が露呈したのだ。
とても低いこころざしで
私は知代を受け入れた。

忙しさを理由に
私はまた「三足のわらじ」を履きはじめた。
純白なこころで人を愛すること。。。
そんな尊い気持ちなど
もうどうでもよくなっていた。
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2004年12月16日

マイペース

テーマ:ダブル
博美の敷く導線にしたがって
私は気持ちの赴くまま走りつづけた。
行き着く先に、不安はなかった。

博美と付き合って一年ぐらい経った頃
彼女は大きく舵を切り始めた。
家族のことや将来のことを聞き始めたのだ。
私は圭の時の経験や家庭環境の不安定性から
彼女のペースに少しだけブレーキをかけようとした。
博美は賢かった。圭のようにはあせらなかった。
しかし、この時を境に
二人のペースは私が握ることになった。

私はこのタイミングで結婚する意志はなかった。
父親への不安が、その理由のほとんどを占めていた。

博美への愛情がある一定の深さに達していくと
私はそれを維持しようと努めた。
それ以上、深くも浅くもならないように。。。

同じような理由で
多恵子への想いはいつも変わらなかった。
正確に言うと、彼女とは性格面での不満もあったので
必ずしも家庭環境だけが影響していたとはいえなかった。
しかし、私は彼女との関係を壊すとういう
必要性を感じていなかったし、勇気もなかった。
彼女は私の最大の理解者でありパートナーであったからだ。

多恵子と博美のバランスを何処で崩すのか
私は明確な答えを持っていなかった。
それを出さないことが
私にとって最も都合のよいことだったからだ。

30歳。。。
仕事にも恋愛にもパワー全開になっていた。
時間が瞬く間に過ぎていった。
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2004年12月15日

敷かれた導線

テーマ:博美
たった一日の予期せぬ出来事が、私をその気にさせていた。
そして、その日から、博美と本気で付き合うようになっていった。

博美は、ようやく掴んだ幸せを
心から楽しんでいるだった。そして
積極的に二人の仲を縮めようとしていた。

二回目のドライブのとき
迎えに行った私を待っていたのは
博美だけではなく彼女のお母さんだった。
そして、軽く挨拶を交わして去っていった。
彼女は、とてもしたたかだった。

元々博美は、ある会社の役員の娘だった。
その会社は、私達の勤める職場の取引先でもあった。
だから、彼女の育ちのよさは良くわかっていた。
そして、彼女のお父さんも私のことを調べたはずだ。
そんな背景の中で、博美は次々と私との接点を広げていった。

私自身は、そんな博美の行動を素直に受け入れた。
彼女はゴルフをしたので、よく一緒に練習をした。
その後、彼女の作ったお弁当を二人で食べた。
そして、愛し合った。

小柄な彼女は全体的にスリムだったが
胸のふくらみは相対的にボリュームがあった。
そして、普段の行動とベットの上での乖離が
私の男性としての本能を限りなく刺激した。

博美の敷く導線にしたがって
私は気持ちの赴くまま走りつづけた。
行き着く先に、不安はなかった。
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2004年12月14日

予期せぬ出来事

テーマ:博美
予想もしない状況で、その日は突然訪れることになる。

知代は猜疑心が強かった。
私とよりを戻したとはいえ
彼女は常に不安感に襲われていた。
その表意が上手に出来ず
強い疑いを持つようになっていた。
知代は何かしらの真実を掴んだわけではなく
ただ漠然と疑いを持っていたようだった。
私は、それが不愉快だった。
いうまでもなく、それが真実だからだ。

あるとき、余りに疑いがひどいので
私は知代に対して強い嫌悪感を抱き
彼女との連絡を絶った。
二人の仲を、壊してしまうつもりだった。

不用意に空いた週末に、私は博美と会うことにした。
最初に彼女と出会ってから、既に半年以上が過ぎていた。
博美と私は、週に数通のメールを交換していただけだったが
彼女は私の誘いに快く応じてくれた。

私は、学生時代に走った地元の道を
彼女を乗せてドライブした。
そして、広い川原で一緒にお弁当を食べた。
彼女は品の良い子だったが、恋愛のかけ引きには疎かった。
二人で座った川辺の芝生で、私は博美をそっと抱き寄せた。
彼女は私に全てを委ね、私もそれを受け止めた。
二人だけで会うのは初めてだったが
何もかもが自然で、違和感が全くなかった。

その日のうちに、私達は結ばれた。
安心なことに、彼女は初めてではなかった。
彼女の品のよさが、ベットでは簡単に崩れた。

「彼女と結婚することになってもかまわない」

たった一日の予期せぬ出来事が、私をその気にさせていた。
そして、その日から、博美と本気で付き合うようになっていった。
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2004年12月13日

ふたご座流星群

テーマ:小休止
今日はふたご座流星群の極大期を迎えます。

師走を迎え、毎日忙しい日々が続きますが

少し肩の力を抜いて

夜の闇に身を溶かしてみましょう。

夜空を駆け抜ける、柔らかな一筋の光が

きっとあなたの願い事をかなえてくれるでしょう!

そして、忘れていた大切な何かを

思い出させてくれるかもしれません。

願わくば、大地を育む雨雲さんには

今夜だけはお休みしてもらえますように。。。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
別にキャラが変わったわけでも
頭が壊れたわけでもありません。
昔(=正確には大分昔)は天文少年だったので
天文ショウに興味があるだけですよ。
わかりやすい解説をしていらっしゃるastroartsさん
HPをリンクしておきます。
今夜は是非、大切な人と天文ショウをご覧あれ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
みなみさんの「きらきらひかる」
京都市のクルマ屋さん「ふたご座流星群♪」
にTBさせていただきました。
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2004年12月12日

人生の綾

テーマ:トリプル
人生の綾は、どう絡むかわからないものである。

その日はとても寒い夜だった。
仕事を早めに切り上げて
私と後輩は御徒町の居酒屋へ向かった。
彼は都内の支店から異動してきたのだが
彼の交際相手は、その支店で知り合った事務職の子だった。
入社2年目の彼女は、私より8歳年下で
まだ学生のようなかわいらしさが残っていた。
彼女は、実務上の指導を受けていた
同じ支店の先輩を、一緒に連れてきていた。

博美は入社年次が私より1年後輩で
支店では事務方の中心的な仕事をしていた。
小柄で明るい性格の、笑顔が可愛い女性だった。

後輩は、私に交際相手がいることを知らなかったので
初めから博美を紹介するつもりでいたらしい。
そのときの私は、余り博美のことを意識してはいなかったが
博美自身は、最初から私を男性として見ていたのだ。
話が進み、私の彼女への理解が深まるに連れ
博美が明らかに恋愛暦が少ないことが分かってきた。
遠慮がちではあったが、私の反応を確かめつつ
彼女はその後の繋がりを積極的に求めていた。

その夜、博美とはメールアドレスを交換した。
それから暫くは、メル友の関係が続いた。
それ以上の仲になることを避けていたのだが
メールのやりとりから、私が踏み込めばいつでも
自分のペースで事が運べる、との確信があった。

予想もしない状況で、その日は突然訪れることになる。
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2004年12月11日

充実感と余力

テーマ:ダブル
私は多恵子と知代を行き交う生活に
再び舞い戻っていった。

上京してからの4年間
私の生活は比較的安定したものとなった。
仕事は望みどおりの内容で進めることができ
自分なりの充実感と納得いく評価が得られていた。
社内での職階も順調に上がり
結果的に経済面の余裕が出てきた。
結婚できないという割り切りから
自由な恋愛を楽しもう、という気持ちになり
私は多恵子と知代に向ける愛情を
自分だけの都合で振り分けた。
何も知らない彼女達は
私の気持ちに黙ってついて来てくれた。

少年時代。。。
恵理と過ごした高校生のとき
大人の恋愛に強く憧れていた。
なんとなくそれが実現できている
そんな充実感が漂っていた。

私は貪欲であった。
まるで何かに追われるように
走ろうとしていた。
そのときでも十分だったのに
自分の余力を何かに振り向けようとしていた。

ある日、職場の後輩から飲みに誘われた。
彼の交際相手を紹介したいという。
合コンなんてするつもりは毛頭ないのだが
そのときの成り行きで、彼の彼女が
職場の同僚を連れてくることになっていた。

人生の綾は、どう絡むか本当にわからなかった。
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2004年12月10日

やりなおし

テーマ:ダブル
異動に気付いた知代が
仕事中の私のところにやって来た。

彼女は私の在阪中ずっと
手紙を社内便で一方的に送りつけていた。
私は一切返事を出さなかったのだが
彼女の思いは変わらなかったらしい。
その思いが純粋なだけに
気まずさとか遠慮とかという
普通であれば気にするであろう感覚が
彼女には全くなかった。

私は半ばあきれた思いで
彼女を社内の喫茶店へ連れ出した。
そのとき交わした会話の内容は
本当にたわいのない話だったが
私には彼女の気持ちが十分すぎるほど
伝わってきた。そして何かから逃れるように
知代との関係を復活させた。

大阪から戻って約半年
新しい仕事にも慣れ始めていた。
多恵子との描ききれない将来。。。
「実家の事情で結婚できない」
ここから結果的にもたらされる、恋愛の自由。。。
知代の一途な思いへの優越感。。。
これらの状況が、私を軽率な行動に導いた。

私はこうして
多恵子と知代を行き交う生活に、再び舞い戻っていった。
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2004年12月09日

再会

テーマ:ダブル
相手が誰であれ、自分の家庭を持つなど
考えることすら出来ない状態となっていた。

このときに多恵子と
将来の一歩を踏み出させかったのは
偶然といえばそれまでかもしれないが
運命めいたものを感じざるを得えなかった。
多恵子もこの状況を理解していたので
全くといっていいほど
自分の存在を強く主張してこなかった。
私は、多恵子の厚意に甘えるしかなかった。

もう一つの運命的な出来事があった。
私が異動した先は本社であり
そこには別れた知代も勤務していた。
彼女は私の異動を知ることが出来る筈だが
実際に気が付いたのは3ヶ月も後だった。
異動直後は私も気になっていたのだが
所詮終わった恋の相手であり、気まずさもあって
彼女が私を避けているものと勝手に思い込んでいた。

そんなある日
席の後ろから、聞き覚えのある声が聞こえた。
「来ちゃった」
知代だった。異動に気付いた彼女が
仕事中の私のところに来たのだった。
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2004年12月08日

家庭崩壊

テーマ:家庭の事情
事前の相談も、話し合いの余地もないままに
突然、家庭崩壊が現実のものになってしまった。

母親の結論は既に出ていた。そして
それを留めるものは誰もいなかった。いや出来なかった。
私は両親の人生を束縛するつもりはなかったし
お互いの意思を尊重したいという気持ちがあった。
ただし、この家族の崩壊は単なる熟年の離婚では
片付けることができない、もっと深い問題が内包されていた。
父親が普通の人生を送ることが出来ていたのは
母親の支えがあったからだ。もし、この二人が別れると
父親の生活力の大半がなくなることになる。
特に、経済的な問題はそれほど遠くない将来に
実現するであろうことは、容易に想像できた。

こうして、私の家庭は崩壊した。
それ以降、私は父親との交流を避けた。
長男として、経済的な支えをすべきだったが
母親と妹夫婦から、それを止められた。
「父親への支援は、それだけ彼の自立を遅らせる」
そういう見方があったからだ。確かにそれは真実だ。
しかし、人間に生活力がなくなったらどうなるか?
私の中では、答えが見えていた。解っていたのだ。
それにも関わらず、私は敢えて彼らの意見に従った。
このことは、一生背負わなければならない後悔となって
数年後、私に重くのしかかることとなる。

両親の離婚によって、私の不安は解決するどころか
父親の行動が見えないなかで、却って大きく増大していった。
相手が誰であれ、自分の家庭を持つなど
考えることすら出来ない状態となっていた。
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