2006年03月25日

春霞

テーマ:ポエム

暖かい空気が

街を包み込む


今までの主役を譲るように

春の空気が流れ込む


新旧の主役が交代する

その過程で、ほんの少しの間だけ幕が降りる


今度の主役は

どんな明るい光を

私たちにもたらしてくれるのだろう?


期待と不安

自分の気持ちにも霞がかかる


そう考えて、ふと我にかえる。。。

光をさえぎっているのは

周囲ではなくて自分のやましい気持ちではないか?


あたたかい朝、休日のはじまり

胸に手をあてて、ゆっくりと自分のポジションを見直そう。

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2006年03月20日

朝の光

テーマ:ポエム

今朝の太陽は

まるで忘れかけていた

秋の気配を思わせる

そんなまばゆい光を

冷たいビルの闇に注いでいた


なるほど、お天道さんは

秋分とほぼ同じ高かさから

下界を覗いていらっしゃる


気が付けば、季節が流れ

知らぬうちに齢を重ねている

それを気づかせてくれた

ほんの一瞬の出来事。。。


気が付いて知らぬ振りをするのと

本当に気が付かないのでは

本質的に大きく違う


それに気づいただけでも

少し幸せな気持ちになれる


人間とは本来、とても小さな平等な存在

それを大きく変えるのは

きっとこんな、些細な積み重ねなのかもしれない

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2006年03月19日

かなわぬ想い

テーマ:ポエム

自ら幕を引いた恋愛劇

そのヒロインを忘れられない


人生の中で後悔があるとしたら

きれいに別れを告げられなかったこと。。。


流れ行く月日の中で

記憶は段々曖昧になっていくけれど

君への想いは不思議と色あせることはない


もしも願いがかなうなら

真実を告げる機会が欲しい


もしも願いがかなうなら。。。


そんなわがままを

今日もまた胸の奥にしまいこむ


かなわぬ想い


かなわないからこそ、いとおしい君。。。

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2006年03月14日

あたらしい季節

テーマ:小休止

凛とした空気

毎日続くと少しいやになるが

暖かい時期を迎える

その中の数日間の揺り戻しは

適度な緊張感があって、私はいやではない


新しい季節

特ににこれから季節は

色々な意味でスタートとされる


そこで振り返る

私は何を残せたのだろう?

真摯な気持ちになって

振り返るのも時には大切だ


昨日からの寒さと

かすかに舞った粉雪は

先へ急ぐ私の足取りを

ふと、とめさせてくれた


やはり冬は、悪くはない季節だ。。。

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2005年10月22日

ご報告

テーマ:小休止

先日、とても小さな

でも、私たちにとっては大切な

新しい命を授かりました。。。


予定よりずいぶん早く

少し心配させられましたが

今はすくすくと育っています。


産まれたときは

遠くから保育器の中を見ているだけで

父親の実感はあまりなかったのですが


初めてこの手で抱き上げたとき

その小さな命の重さを

しみじみと感じることができました。


そして、心の底から

「ありがとう」

と言う気持ちが沸いてきました。

(言葉にはできませんでしたが。。。)


私の父は自ら命を絶ちましたが

その命日の前日に生まれてきた息子を

私の命をかけて、大切に育てていきたいと思います。

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2004年12月31日

ご挨拶

テーマ:自己紹介
私はこのプログで
自分自身のこころの動きを綴ってきました。
表面的には、多重恋愛をする
優柔不断な男の行動となって表意されていますが
その奥底には、もう少し複雑な事情と心情を
なるべく正直に描いてきたつもりです。
言葉のリズムにも拘って書いてきましたが
そもそもの表現方法が未熟だったこともあり
すべての方にご理解いただけるような
理想的な形にはできませんでした。
それでも何人かの読者の皆様とは
この深い部分について共有することができ
あたたかいコメントや勇気、やさしさをいただきました。

みなさん、本当にありがとうございました。

そして、文章に綴ることにより
自分の中にあった不透明なものを整理し
新しい何かに向かって走ろうとする
前向きな気持ちを持つことができるようになりました。

プログにおける私の目的は、達成されたように感じています。

大変身勝手なことで恐縮ですが、私のプログは
このあたりで一区切りつけようと考えています。
今後についてはまだ何も決めていませんが
継続するとしても、何か別の形にしたいと思っています。

皆様にとって
来るべき新しい年がより良きものとなりますよう
こころから祈念して、ご挨拶に代えさせていただきます。
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2004年12月30日

私の選んだ道

テーマ:花嫁
私達が訪れた教会は
私の母校と同じ宗派で
創立者も同一の牧師さんであった。
まだ紅葉の残る軽井沢の小さな教会で
親族だけの、ささやかな結婚式を挙げた。

私の横には、知代がいる。
彼女の見せた一粒の涙が
私の背中をそっと押した。
それは小さな一粒だったが
新しい人生の種となって、私のこころに落ちた。
そして今、私はその種を大切に、ゆっくりと育てている。

今年のクリスマスに
私は知代と久しぶりに母校を訪れた。
シンボルとなる二本のヒマラヤ杉には
きれいなイルミネーションが飾られていた。
そこで、私はふと考えたことがあった。

私の選んだ道は正しいのだろうか?

私が充実した日々を切り開くことができれば
自ずから答えは見出すことができるはずだ。
今言えるのは、「後悔はない」ということだ。
結婚は二人の人生のスタートであって
目的やゴールではないのだから。。。
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2004年12月29日

多恵子への思い

テーマ:多恵子
彼女の必死の行動が
皮肉にも、私の判断を正当化する最後のトリガーとなった。

私は今でも多恵子と別れてよかったと思っている。
それは、私が多恵子のことを嫌いになったからではない。
確かに最後に彼女の醜い側面を見てしまったが
それを差し引いても、彼女は私のよき理解者だった。
私もこころのどこかで、彼女との接点を探していて
多恵子が時々夢に出てくるのは
きっとそんな深層心理の現れだと思っている。
しかし、私は多恵子を人生の伴侶に選ぶことはできない。
彼女のおおらかな性格が、時として曖昧なものに映り
私にはどうしても、それを許容することが出来ないからだ。

私にとって、多恵子は今でも「いい女」だ。
思い出の中で出てくる彼女は良い意味で艶っぽく
否が応でも男としての本能を引き出してくれる。
そして、彼女の作る料理も上手かった。
何より、彼女と過ごす何気ない時間が心地良かった。

多恵子との関係は15年にも及び
決断するには余りにも時間がかかりすぎた。
もうこれ以上彼女を拘束するのは出来なかった。
あと数年間付き合うことによって
もし私の心が多恵子に傾くなら
迷わず結論を先送りにしたであろう。
しかし、15年かかってわかったのは
15年経っても気持ちが動かなかったことだ。
16年目、17年目に気持ちが動くことはきっと無いだろう。
だからこそ、あの時点で結論を出したのだ。
15年は長すぎたかもしれない。。。
でも何を基準にして長いというのだろうか?
私達には、この時間が必要だったのだ。

多恵子にとって、私は最悪の男だろう。
それでもいい。いや、そうなっていて欲しい。
それで多恵子のこころが一日でも早く癒され
新しい恋の道へ出発できるなら、それでいい。
きっと、多恵子のことだ。。。
いい男を掴んでいるに違いない。
もしかしたら、既に多恵子にそっくりな
赤ん坊を抱いているかもしれない。
幸せなら、それでいい。

多恵子、君に出会えてよかった。
君を幸せに出来なかったけど
私は今でも君のことが忘れられない。
ずるいとか、ひどいとか。。。
どんなに罵声を浴びようが
僕は遠くから、多恵子の幸せを祈っている。
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2004年12月29日

最後のトリガー

テーマ:多恵子
取り乱した彼女は、言葉を発することができなかった。
その日は一旦、電話を切った。そして、彼女の抵抗が始まった。

数日後、私のもとに妙な手紙が届いた。
多恵子のストーカーをしていた、という男からだった。
その手紙には、二人しか知りえない内容が書かれており
最後には、次のような事が記してあった。

 多恵子は感度の良い女だ。
 今までストーカーをしてきたが
 新しい目標が出来たので、あなたに譲る。
 彼女は上げマンで、別れるのはもったいない。

私はすぐに、彼女の自作自演を疑った。
仮にそうではないとしても、この男は多恵子と
極めて深い関係にある人物であることは、間違いなかった。

それと同時に、多恵子からも
女を武器にした、脅迫状めいた手紙が届いた。
彼女は不幸にも、過去に流産をしていた。
(正確には、流産をしていたと思われる)
もし彼女が正常な妊娠をしていたら
きっと私は彼女と一緒になっていただろう。
男として、いつでも責任をとる覚悟は出来ていた。
だが、現実には何らかの理由で流産となってしまったのだ。
彼女の手紙には次のように記してあった。

 私は女としてのハンディがある。
 あなたの子をおろして子供が産めない体になった。

これが本当なら、私の決断は直ちに変更しなければならない。

しかしこれは、明らかに事実と異なっていた。
私は知り合いの医者に相談し、流産か堕胎かの判断を仰いだあと
彼女にいくつかの質問を投げかけ、決定的な彼女の嘘を見抜いた。
結果的に多恵子は、最も卑劣な嘘をついたのだ。

彼女の行為は、明らかに常道を逸していた。
過去に起こった不幸な出来事は、確かに彼女を傷つけた。
これに関しては、私自身にも責任があろう。
ただし彼女のついた嘘は、その一連の出来事とは次元の違う
人間性そのものを疑わせる行為だった。
それほど、彼女は切迫していたのであろう。
人間は極限状態の時にその人の本性を現すが
まさに多恵子の本質が見えてしまった。そしてそれは
二度と彼女と時間を重ねることを拒む、十分な理由となった。
これで、私のうしろめたい気持ちは無くなった。

私は心を鬼にして、彼女との接触を一切断ち
話し合いの場を持つことをやめた。
多恵子は必死に謝ってきたが
私は最後まで許さなかった。

彼女の必死の行動が
皮肉にも、私の判断を正当化する最後のトリガーとなった。
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2004年12月28日

別れの電話

テーマ:多恵子
これから起こる出来事を知る由も無く
いつもの聞きなれた声が、いつも通り返ってきた。

GWを控えた週末
いつもならデートの約束をしていた筈だ。
彼女は何も知らず
いつも通り明るい声で
たわいのない話をしていた。
私は言いたいことをなかなか切れだせず
少しだけ自分自身にいらだっていた。
背中を押したのは、やはりあのときの涙の情景だった。
私は唐突に話題を変えた。

「これからの二人の将来を考えると
 もうそろそろ結論を出したいと思うんだ」

多恵子は黙って聞いていた。
彼女には、この言葉に期待感もあったのだろう。

「色々と考えたけど、どうしても君とは
 結婚という選択肢を選ぶことはできない」

それからのやりとりは、あまりよく覚えていない。
最初は信じられないという感じで聞いていたが
最後には、私の真意を理解し始めて、泣いていたように思う。
私が多恵子に告げた最後の言葉は、次のような内容だった。

君との出会いはかけがえの無いもので
今では私を一番良く理解してくれる女性だ。
だけど二人の15年間には
いくつもの転機があり、その都度
お互いが一緒になることを選択してこなかった。
遠慮や躊躇、家庭の事情など色々な理由があったのだが
それを乗り越えられない関係であったのも、紛れも無い事実だ。
そして、いつしか時間というものが大きな存在になっていて
15年という月日が、愛と情の区別を曖昧にし、それがゆえに
自分の正直な感情を仕舞い込む力となっていった。
君との関係は常に良かったが、その一方で
ベストの選択かと問われれば、決してそうではなかったと思っている。
君への気持ちが変わるなら、君との共有する時間を維持したい。
しかし、15年間変わらなかった事実はとても重く、
僕は今、ベストな答えを出そうと思っている。

取り乱した彼女は、言葉を発することができなかった。
その日は一旦、電話を切った。そして、彼女の抵抗が始まった。
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