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2004年10月31日

果たせなかった約束

テーマ:恵理~はじめての恋人
二人が一緒にすごした高校時代
その学び屋の最寄駅で、私たちは会う約束をした。

そしてその瞬間が訪れる迄には
二週間という微妙な時間があった。

再会を待つ間
恵理とすごした日々が
まるで走馬灯のように
音もなくこの身を流れていった。
そして
実らなかった恋への
強いあこがれとあつい想いが
からだの底から沸々とよみがえってきた。
過ぎ行く時間とともに、私は熱を帯びていった。

理恵から連絡があったのは
そんな自分を少し醒まそうとしていたときだった。

「やっぱり、会えない。。。」

理由はいくつかあったが、覚えているのは一言だけ・・・

「友達から『会わないほうがいい』って言われた。。。」

私の予想は図星だった。
恵理は付き合っている男との関係で悩んでいた。
彼女にとって初めてであろう彼の気持ちに
大きな不安を抱いていたようだ。
そんな時、無垢な恋愛をした相手を思い出すのは
私にとっても不自然ではなかった。

夏は冬にあこがれて 冬は夏に帰りたい
あの頃のことを今では 素敵に見える


再会すること。。。
そのあとに起こることを
二人は同じように理解していた。
そして、再会するまでの二週間は
私を熱くし、理恵を冷静にさせた。

私は大人気ない表現を自覚しつつ
強い意志で彼女に手紙を書いた。
それは「恵理と二度と会わない」という
自分自身への楔(くさび)となった。

四季は輪廻の如く繰り返されるが
冬が夏に帰るのではなく、新しい夏が冬の後に訪れるのだ。
同じ夏が訪れるのなら、夏も冬にあこがれることはないだろう。

私は無垢な恋愛にあこがれながら
その世界に戻る機会を逸していた。
果たせなかった約束。。。
私が求める鮮やかな彩りのある恋愛の世界
そこに生きる罪悪感を見事にかき消していった。
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2004年10月30日

純愛物語

テーマ:小休止
このプログを読んでいて知った恋愛話をご紹介。

あまりにも有名な「電車男」
これはpretendさん「2ちゃんで泣いた日」から拝借。

そして「もしもかわいい女の子に告白されたとしたら~in毒男板~」
これはchiさん「これ・・・」から拝借。

いづれの話しも、泣けまつ。
泣きたい気分のそこのあなた、我慢しないで泣いてしまいなさい。
(すぅ~っとしまつよ)

皆様のお気に入りの純愛物語は、何ですか?

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チャッピーさん1365円で泣くにトラバさせていただきました。
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2004年10月30日

約束

テーマ:恵理~はじめての恋人
私は3年ぶりに、恵理に電話をかけた。
ダイヤルを回す順番は、指が覚えていた。

「久しぶり、電話をもらったみたいだけど。。。」
「突然、ごめんね。。。」

私たちは3年ぶりに
少しよそよそしい会話を交わした。
自分の大学の様子を話すと
驚いたことに彼女は、私の事情をよく知っていた。
そして恵理もまた、彼女の近況を語った。
彼女は近隣にあるW大のテニスサークルに所属し
希望であった栄養士の資格取得を目指し
その方面の職業につきたいと言っていた。

自らの大学でなくW大のサークルに所属していること、
このことが、彼女の置かれた状況の予測を容易にした。

恵理には男がいる
少なくともいた筈だ
彼女は今、悩んでいる
そして、私に何かを求めている。。。


一通りのたわいのない話が終わったあと、
切り出したのは私の方だった。

「久しぶりに、会って話をしようか」
「うん・・・」

その答えは、誘いの言葉を待っていたかのようだった。

二人が恋人としてすごした高校時代
その学び屋の最寄駅で、私たちは会う約束をした。
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2004年10月29日

一本の電話

テーマ:恵理~はじめての恋人
不思議なほど
罪悪感はなかった。

多恵子と裕子
この二人の谷間を
私は何度も往来した。

あらゆることで対照的であることが
異なる世界の平和な日々をもたらした。
それら世界は決して交わることなく
独自の色彩に深みを加えていった。

そんな穏やかなある日
母親の何気ないひとことが
忘れかけていた思いを呼び戻した。

「恵理さんから、電話があったよ」

予期していなかった出来事に
平静を装いつつ、私はうろたえた。

恵理からの電話。。。

その電話の意味は
直感的にわかっていた。
高校時代は無垢な恋愛だったが
それゆえ彼女の考え方は大抵見当がついた。

様々な思いをめぐらせながら、
これから起こるであろう出来事を、冷静に考えた。
「全てを投げ捨て、果たせなかった無垢な愛を成就させよう」
「今の恵理はお前の愛した恵理ではない、今の世界を守ろう」
「今の世界に、もうひとつ、新しい世界を加えることができる」
どの選択肢をとるべきか?
その決定権は、当然私だけにあるものではない。

その夜
私は3年ぶりに、恵理に電話をかけた。
ダイヤルを回す順番は、指が覚えていた。
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2004年10月28日

対照的な世界

テーマ:ダブル
私はためらいもなく
多恵子と裕子に向ける
二つの顔を持つようになった。

私にとって
二人と向き合うことは
時間的にも空間的にも都合がよかった。
多恵子の家とは相応の距離があり
二人は主に週末に時間を共有した。
裕子の家は隣町でバイト先も一緒
会うための理由を作る必要はなかった。

多恵子との恋は
時間とともに成熟していった。
彼女は女性として
自らの魅力を自覚し
はじめこそ不安を訴えたものの
それを磨き積極的にアピールしはじめた。
彼女の密はとても甘くよい香りがした。
私はそれを更に助長するように
多恵子を本能に任せて求め続けた。

裕子との恋は
穏やかな淡い世界だった。
彼女を抱いたのは
最初に唇を重ねてから
ふたつの季節が過ぎたあとだった。
もっと早く彼女を奪ってもよかったのだが
むしろそれまでの過程を、ゆっくりと味わっていた。
週3回のバイトで何もない二人を演じ
そのあとに訪れる秘密の時間に興じていた。

あらゆる面で二人は対照的だった。
多恵子は、女性らしいふくらみを
官能的な曲線で描いていた。
そして本能的に、私を誘った。
裕子は、人がうらやむような
スレンダーな肢体を備えていた。
そして理性に支配されつつも、
控えめに私を受け入れた。

この二つの世界に生きることは
男として至上の悦びを与えた。
私は必要な時に好みの相手を選び
心置きなく二つの恋を楽しんだ。

不思議なほど
罪悪感はなかった。
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2004年10月27日

二つの顔

テーマ:裕子
パレットに落とされた二つ目の色は
必ずしも望んでいた色彩ではなかったが
私はゆっくりと、それを溶きはじめていた。

裕子の気持ちが判っていたので
私は勝負を急がなかった。

何気ない話題で
微かにモーションをかけると
冗談混じりの会話で
確かな手ごたえを返してきた。
彼女のはじめての恋愛を
私は完全に支配していた。

二人のバイト先
それをデートの場に変えたのは
桜のつぼみが膨らみかけた頃だった。
私は恋人が歩むステップを
ゆっくりではあるが確実に
一段ずつのぼっていった。

雨中の小さな公園で
はじめてくちびるを重ねると
彼女の頬を涙が伝っていた。
少し戸惑って聞いた理由に
 「うれしい」
との答えが返ってきた。
それが彼女の作戦であったなら
私はもっと楽に
この恋愛を楽しむことができただろう。


私はためらいもなく
多恵子と裕子に向ける
二つの顔を持つようになった。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

るるすけさん判決を待つにトラバさせていただきました。
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2004年10月26日

デジタルからアナログへ

テーマ:恋愛感
多恵子との恋愛は
順調に進んでいた。
いっしょに過ごす時間は
男としての悦びを自覚させ
そして彼女もまた
女としての悦びに目覚めていた。
満ち足りた濃厚な時間が
二人の距離を限りなくゼロに
近づけていった。

ただし、私は初めから
多恵子に全てを求めてはいなかった。
それは、多恵子の問題ではなく
私自身に起因していた。
その意味で
多恵子との関係には満足していたし
様々な点で相性も良かった。

自覚していた違和感に背いたこと、
唯一の罪が自分を追い込んでいった。
また、その背徳感が
彼女をオンリーワンにすることを拒んでいた。
その一方で
自分自身が孤立することも、避けていた。

理屈では割り切れない
身勝手な思いであることは
十分解っていた。
しかし、恋愛は多種多様。。。
デジタル的な意訳ができないこと
それも決して珍しくはないはずだ。

私はモノクロの世界から
鮮やかな彩りの世界を求めて
走りはじめていた。
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2004年10月25日

ご来訪ありがとうございます

テーマ:小休止
いつも「思い出の彼方」へご来訪いただき
誠にありがとうございます(今日は営業口調!)。

おかげさまで、読者数が10名になりました!
諸先輩方には遠く及ばない数ではございますが
私にとっては、とても嬉しい区切りの数字です。

身勝手なテーマを連ねたプログですが、
とてもあたたかい読者様からコメントをいただき、
おかげさまでランキングも少しずつアップしており、
本当に嬉しく思います。

pretendさん 男の本音~自分を見つめ直すために~
読者登録第一号!いつもコメントありがとうございます。
プログはじめた時期もほとんどいっしょですよね。
更新楽しみにしています。男の本音、またトラバ企画、考えましょう!
all-is-full-of-loveさん 大阪24歳OLの愚痴
パンチの効いたプログ、面白いですね。
seenaさん 風俗嬢の彼女との恋愛の記録
萌えます。読むと熱くなります。何処とは聞かんといてください。
vivienneさん 恋愛のススメ★おしゃべりしましょ!
いつもコメントありがとうございます。
プログを読んでいるだけで、「いいおんな香り」がします(クンクン)。
青い鳥探しの旅、お付き合いください!
yuki194さん 。。。イク逝くよ。。。
いつもご来訪いただきありがとうございます。
私もマイペースで、逝かせてもらいます!
ピャーコさん ピャーコの情熱大陸!!
いつもコメントありがとうございます。
「情熱大陸」っていい名前ですね。明るいプログに圧倒されています。
死語の世界、あとを引いてまぁ~す。時々コメントで使わせていただきます。(オヨビでない?こりゃまた、スンズレイいたしました)
ボーゲンさん ボーゲンの直滑降
ボーゲンさんのプログを読んで、考え方が変わりました。
また丁寧なコメントにも頭が下がります。チュウから始まったお付き合い、今後も大切にさせていただきたいと思います。
camera-obscuraさん 密記
文章の組み立てをおもしろおかしくなさっていますが、本当はすごく素直な方、だと勝手に思っています(思い込みが激しいタイプ>私)。私の経験、お役に立てれば良いのですが。。。
cmb-groupさん カウンセラーとして・・・代表取締役として・・・雑記Weblog
先日読者になっていただいたばかりですが、私も興味深く記事を読まさせていただいております。残念ながらコメントを受け付けていらっしゃらないので、こちらから書くことはできませんが、逆に気が向いたときにでもコメントをいただけたら幸いです。
dayserさん DAYSER~秘書の湯川君と小島サン
「牙のないジャーナリズムは無力だが、やさしさに欠けたジャーナリズムは凶器になる」
私事で同様なことを感じる機会があったので、この言葉、すごく心に刺さりました。優子ちゃん事件の続報も、是非フォローしてください。

改めて皆様のプログを拝見させていただくと、本当にレベルの高い方々と交流を持たせていただいた事を再認識し、感謝しております。
至らぬことが多々あるとは思いますが、これからもゆっくりと更新させていただきます。

皆様末永いお付き合いの程、どうぞよろしくお願いします。
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2004年10月25日

思いがけぬ出来事

テーマ:裕子
私のパレットに
新しい色が落とされた瞬間だった。
ぬけるような青空には
ひばりの声がこだましていた。

地元の女子高を出て専門学校に通う裕子は
背が平均よりも少しだけ高く
とてもスレンダーであった。
比較的地味な性格の彼女には
明らかに恋愛の免疫がなかったが
そのひかえめな言葉の節々に
僅かばかりのプライドをにじませていた。
バイト先での仕事振りも的確で
几帳面な性格を周囲の者に認めさせていた。

そんな彼女に不快感はなかったが
決して女性的な魅力を感じてはいなかった。

ジングルベルの音が街に響く頃
同じバイト先の先輩から
全く予期せぬ知らせが耳に入った。
「裕子ちゃんはお前の事気にしているみたいだけど、彼女いるのか?」
私はとっさに答えた。
「彼女なんて、いないです」

パレットに落とされた二つ目の色は
必ずしも望んでいた色彩ではなかったが
私はゆっくりと、それを溶きはじめていた。
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2004年10月24日

裕子との出会い

テーマ:裕子
描かれたのはいつも
モノクロームの風景だった。

それでも、少しずつ
大学生活が充実してきた。
学業は2度目の奨学金授与者になり
サークルも4部から2部リーグに昇格。
塾と家庭教師のアルバイトはコマ数が増え
同級生のお坊ちゃま達との交流も増え始めた。

私は思い切って
自動車を新調した。
マイケルJフォックスが
テレビで宣伝していた車だ。
フロントスクリーンに映る
見慣れた街の風景は
自分に用意された演出・・・
そんな錯覚に陥った。
車内には佐野元春の「SOMEDAY」を
幾度となく繰り返し、流していた。

ある日、いつものようにバイト先に向かうと
見慣れない子が座っていた。
塾長が、私に新しい仲間を紹介した。
事務手伝いをすることになった裕子は
少しはにかみながら、私に挨拶をした。

私のパレットに
新しい色が落とされた瞬間だった。

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