2016-03-29 23:02:02

大陸を動かす大いなる力

テーマ:地球環境

大陸移動説でよく知られる
ドイツの気象学者

「アルフレッド・ウェゲナー」


彼の墓にはこう記されている。


ウェゲナーの墓

「偉大なる気象学者。ここに眠る」


大陸移動説を唱えた彼の最大の功績は
ここでは記されていなかったのである。


1910年、
ウェゲナーは世界地図を眺め、
アフリカ西海岸線と南アメリカの東海岸線が
とても似ていることを気にしていた。


アフリカ西海岸と南アメリカ東海岸

これがきっかけで、
もともとアフリカ大陸と南アメリカ大陸は同じ大陸で、
これが分離して移動し、その間に大西洋ができたという
「大陸移動説」を主張したという。


それからというもの、
ウェゲナーは地質学や古生物学の資料のもとに
大陸が移動するという事実を示すいくつも根拠を挙げた。


グロッソプテルス

その一つに知られるのは
グロッソプテルス という植物化石が
南アメリカ、アフリカ、インド、オーストラリアと
海を隔てた離れた地域に産出される。


現生の生き物でも
海を渡るはずもないミミズやカタツムリのある種は
大西洋を隔てて分布するなど、

このような生き物の不思議な隔離分布は
大陸移動によって説明できるというものだ!


しかし、
ウェゲナーの大陸移動説で説明できないひとつの弱点があったという。


それは大陸を動かすほどの大いなる力は何かである。


謎の大いなる力

これについて、ウェゲナーは説明できず、
大陸移動説は世間に受け入れられなかったという。


彼はその大陸を動かす大いなる力の答えを求めて旅立ち、
グリーンランド探査の先で死去したという。



・・・・・・
「大陸移動説を引き継ぐ者」


ごく少数であった大陸移動説の支持者、
イギリスの地質学者アーサー・ホームズは
大陸を動かす大いなる力は
地球内部の熱による対流であると主張した。


これが後のマントル対流説と呼ばれるものだ。


マントルとは地球を覆う地殻の下にある
地下100~3000kmほどまでにおよぶ、
岩石の層である。


マントル対流

今や地震波の観測データからマントル内部には
熱い部分と冷たい部分があることがわかっているが、
熱い部分は膨張して軽くなり、マントル内部で上昇。
逆に冷たい部分は重くなって沈んでいく・・・


この一連の動きによって、マントル内部に
大きな対流が起こっているようだ。


ということは、
マントルの上にある大陸は
マントルの対流にのって、少しずつ動いているというわけである。


今ではウェゲナーの大陸移動説は
揺るぎない定説となって広く受け入れられている。



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コメント

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7 ■Re:今回も楽しく拝読致しましたm(_ _)m

>フィリーさん
コメントありがとうございます。
たいへん励みになります。
こらからも鋭意ブログの更新していきますので
よろしくお願いいたします。

6 ■今回も楽しく拝読致しましたm(_ _)m

ブログの更新を楽しみにしている一読者です。
いつも興味深いお話をありがとうございます。(o^^o)

大陸移動説が生前に受け容れられなかった…というエピソードは知っていましたが、ウェゲナーが大陸移動説の立証のために探検先で亡くなったということを初めて知り、心打たれました。

中学の理科だったか?
大陸移動説を知り、各大陸が本当にピッタリと貼り付けられるのか、世界地図を切って実際に組み合わせてみたことを思い出しました。今や定説となった大陸移動も、ウェゲナー生前には異端扱いされたのでしょうね。きっと地動説のように……

興味が出てきましたので、ウェゲナーの伝記等あれば読んでみたいです。

生物学に関する専門的な話を、素敵なイラスト付きで分かりやすく教えてくださる川崎氏の筆にいつも感心させられ、興味深く拝読しています。ブログの更新を心待ちにしておりますので、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

5 ■いつも、楽しみにしております。


初めてコメント致します★
更新毎度楽しみにしております!
これからも、頑張ってくださいね!

4 ■Re:無題

>ハーネラさん
動画の紹介ありがとうございます。20分ほどの長い動画ですが、外核が鉄の海でその上に浮かぶマントル(宝石のつまった層)・・・こんな異世界の再現を映像で見れて、思わず引き込まれて、全部観てしまいました。

3 ■無題

https://www.youtube.com/watch?v=3yfen-t49eI
地球の中心「コア」の世界
この動画でなるほどなーと思ったのは
地中で物質は圧縮され結晶化されているということです。南米では宝石採掘師がスポットという「当り」を探していてそこは結晶で埋め尽くされた空洞なんだとか。コアの世界で生成されたのなら不思議じゃない。
地中では沈んで来た大地の下流が中心へ流れ込み コアから生じた熱に乗って上昇するプレートもあるとか。
コアの世界の大地は鉄で上空は宝石の空です。実験で検証すると鉄は雪のように枝状の結晶を張るのだそうです。
我々のいる地表は大陸と云う地中から生じた皮みたいなものですね。

2 ■Re:質問です

>こんどーですさん
たいへん興味深い古代魚ですね。
ポリプテルスについてはよく知らないので、曖昧なことしかいえないのですが、
いろいろページを見て回って
こちら↓
http://www.maroon.dti.ne.jp/seraphish/text-polypterus/kigen.html
によると、
ポリプテルスの祖先か、その近縁みたいなのが、古生代デボン紀に現れていますが、
ポリプテルス時代は中生代白亜紀中期の出現のようです。
白亜紀中期にもなると、ゴンドワナ大陸は細分化されて、アフリカ大陸も孤立に近い状態だったと思います。
ポリプテルスの近縁となる化石はアフリカ以外にも発見されていますが、
ポリプテルス自体の化石はアフリカからの産出が多いようです。
つまり、ポリプテルスは大昔からアフリカ固有が強い生き物だったのかもしれませんね。

1 ■質問です

熱帯魚でポリプテルスという種類がいます
大きさは種類によって異なり(セネガルス等)30センチから巨大なもので1メートル以上(ビキール・ビキール等)肺呼吸も可能でどうも古生代あたりから出土されたりもするまさに生きた化石です。熱帯魚ショップで比較的安く購入できますし、終生飼育なら小型種で60センチ水槽でOKという魚でナポレオンのエジプト遠征時に発見されロゼッタストーンと並ぶ2大発見として名高い魚です、で、私が何を言いたいかというと、古代種も含めてポリプテルスの仲間はアフリカでのみ発見され、それ以外のところでは全く発見されていないのです、よく肺魚の仲間がアフリカ、オーストラリア、南米に形を変えつつ分布しているのに、同じ緯度に生息しているポリプテルスは何故アフリカ限定で発見されるのか?
下らない質問ですがお教えください
ps
この前、図書館で川崎さんの書かれた書籍発見しました、非常に美麗な絵、感じ入りました。これからも頑張って生き物の絵を書いてください!(ちなみに私もポリプテルス・エンドリケリイを飼っております、ぜひ川崎さんのプログにポリプテルスを書いてください!、できれば小型種でバンドの美しいデルへッジと大型種でキング・オブ・ポリプというべきエンドリケリイ、一番最初に発見されたビキール・ビキール希望します)

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