2016-02-20 11:41:07

暁の森林とデボン紀の生物大量絶滅

テーマ:地球環境

今から3億7200万年前に、8割ほどの生物種が絶滅したと
いわれている


「デボン紀の生物大量絶滅」


この生物大量絶滅は
おもに海で起こったことで特徴づけられていることは

前回の記事


「謎が残るデボン紀の生物大量絶滅」


で述べた。


生物大量絶滅の原因については有力な説がなく、
謎のベールに包まれているが、


もしかすると
デボン紀に初めて形成された森林という環境が
大きく関係しているのかもしれない。


アーケオプテルス

デボン紀ではアーケオプテリス という
「木」と呼べるレベルの陸生植物が初めて現れて繁茂し、
荒涼としていた大地を覆って森林という環境をつくったようだ。


森林の形成

森林という環境はサンゴ礁に次ぐ生物多様性の場である。


地球に初めて「緑」を彩ったデボン紀という時代に
陸地では昆虫などのさまざまな節足動物が生息し、
イクチオステガ などはじめて脊椎動物が上陸を果たした。


デボン紀の陸生生物

生物多様な森林に流れる川はたくさんの栄養素がもたらされ、
海へと注いでいく・・・。


そして、海は高い水準の養分で満たされる

それは海の生物たちにとって良いことのように思えるが、
実はそうではない。


養分の高い海ではプランクトンなどが大増殖し、
酸素を速いペースで消費してしまい無酸素水塊をつくることが
あるようだ。今でいうと「赤潮」や「アオコ」がその例だろう。


海洋の無酸素

デボン紀後期の海洋には酸素が欠乏する時期が何度かあり、
魚や貝などの海洋生物に深刻なダメージを与え、
多様性低下に影響があったことは間違いないだろう。


このデボン紀の生物大量絶滅以外の
他の生物大量絶滅期が4回ほど起きているが、
いずれも巨大隕石衝突や大規模な火山活動という天変地異が一因といわれている。


そのなかで
森林という新しい環境ができ、陸での生物多様性が生まれたことが
海の生態系バランスが崩す結果となった


デボン紀の生物大量絶滅はその枠から逸脱した絶滅期だったのかもしれない。


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コメント

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15 ■Re:古代にも赤潮があったのか……

>exblade01さん
はじめて海の富栄養化によって、環境が変わり、陸地への進出を促したかもしれませんね。

14 ■古代にも赤潮があったのか……

現代でも海の富栄養化とか、赤潮、青潮が結構ニュースで話題になることがありますよね? 現在の海の生き物ですら大ダメージになりますから、デボン紀の生物にとっては相当致命的なものだったのでしょう。
イクチオステガみたいに陸地に上がった生物は、そこから逃れて子孫を残す選択肢をしたのかもしれませんね。

13 ■Re:土壌流出

>Cretaceousさん
白亜紀の火山活動によって引き起こされた海洋無酸素事変。今でもオントン・ジャワ海台で大規模な火山活動があった痕跡が残されていますが、
デボン紀に大規模な火山活動は今のところ知られていませんね。

12 ■はじめまして♪

ブログ読ませてもらいました。このブログの書いている人の雰囲気が出ていていいですね。気まぐれに書いているブログですが、気が向いたらうちにも遊びに来て下さい♪

11 ■土壌流出

この当時の地層からのバイオマーカー分析からも、土壌流出を示した研究例がある。
白亜紀の海洋無酸素事変は火山活動による高CO2が要因である点とは異なる。
デボン由来の原油があるのかが気になる。

10 ■Re:無題

>いぎさん
そうですね。今までになかったことですから、影響は大きかったと思います。

9 ■Re:無題

>youmaさん
びったしの表現ですね。未確認動物については疎く、否定的なところもあるので、なかなか返信できずにすみません。

8 ■無題

窒素固定菌などが森林の展開とともに広がっていったのだとすると、デボン紀あたりで海への栄養供給が大きく変わったのかも知れませんね。

7 ■無題

デボン紀の大量絶滅、風が吹けば桶屋が儲かるといった感じですか。
いくつかのページにコメントさせていただきました。お忙しいかとは存じますがよろしければ返信お願いしまっす!動物と未確認動物の関係に興味があります。独自の進化論も持っています。

6 ■Re:陸からの栄養還元は古代の海洋生態系メジャーには「想定外」

>ハーネラさん
もっとも生命多様性のあるサンゴ礁って、けっこうデリケートで脆い生態系なのですね。古生代の歴史を見ていくとオルドビス紀末の大量絶滅期などサンゴの栄枯盛衰を見るような感じです。

5 ■陸からの栄養還元は古代の海洋生態系メジャーには「想定外」

陸で生物が増えたのがバランスを崩したんですね。デボン紀の大量絶滅は他のそれと異なるのは起きた期間が長いらしいですね。一撃で飢饉が起動されたのでもなくゆっくりゆっくりと間引きされた原因が結論し難い。陸からの栄養で海中が酸欠になるのも去ることながら光合成をして酸素へ還元するサンゴ系が激減してたようですし。一説は水深の変化が激しく(次の紀のパンゲア誕生に向けて3大陸が接近していくので海底も変化…)光合成で食べてたサンゴ系は酷いことになったと。実際現代の海でもサンゴの生息範囲はデリケートだなぁと思います。10メートル未満だと劇だけど15メートルとかだと小さいし30メートルとかだと無理ですし。結局海岸線が落ち着いて海中での酸素濃度が回復するまで海の生態系は陸の影響を一方的に受けるのでは死の世界だったのかもしれませんね。

4 ■Re:無題

>buibuiさん
人類の登場で第6の生物大量絶滅とよく言われていますが、たしかにデボン紀はそのタイプの生物大量絶滅ですね。やはり微妙なバランスで成り立っているのですね。

3 ■無題

多細胞生物が誕生して以来、生物による大規模な環境破壊は人間様の専売特許だと思ってました。
こう言うのは他にも結構あったのでしょうかねぇ?
面白いお話でした。

2 ■Re:石炭紀

>なるほどさん
そうですね。石炭紀は地球の生態系は森林という環境に慣れる頃になったかもですね。

1 ■石炭紀

考えたらこの後に石炭紀が続くわけですね
その頃には河口付近の富栄養化などにも対応した生態系が築かれたのかも

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