2015-09-10 17:57:05

なぜ、竜脚形類はそんなに巨大だったのか

テーマ:恐竜

動物の生存において

大きな体は身を守る上でも、またその相手を倒して捕食するにも

何かとメリットは多い。


過去の地球で動物が巨大化の方向へ進化する傾向が多いのは必然なのである。


陸の世界限定で言えば、地球史上においてもっとも体を大きく成長させたのは
恐竜のなかでも「竜脚形類」というグループだ!


カミナリ竜

あまりにも巨体がゆえに、その足音は雷鳴のごとく轟いただろうと
昔は「カミナリ竜」とも言われていた。


カミナリ竜とよばれた竜脚形類の代表的なものを紹介しよう。


ディプロドクス


ディプロドクス

分類  :恐竜・竜脚形類
生息年代:ジュラ紀後期
生息地 :北アメリカ
全長  :20~35mほど
他の竜脚形類に比べて体形は華奢で特に尾はきわめて長いのが特徴。
尾をムチのように振って、敵を寄せ付けないように護身用に使われたと見られる


ブラキオサウルス


ブラキオサウルス

分類  :恐竜・竜脚形類
生息年代:ジュラ紀後期
生息地 :北アメリカ
全長  :25mほど
前足が後足よりも長いため、肩から尾に向かって傾斜する。
そのため、頭が高い位置にあり、高い場所の植物を食べていた。


マメンチサウルス


マメンチサウルス

分類  :恐竜・竜脚形類
生息年代:ジュラ紀後期
生息地 :アジア
全長  :20~35mほど
体の半分以上を占める極端に長い首をもつ。体をあまり移動させずに、
首の動きだけで広範囲の植物を食べるための適応とみられる。


30mを超えるような動物は現在にも海洋にシロナガスクジラ が知られるが、
地球の重力をモロに受ける陸上において、これだけ体を大きくさせた動物は
他の時代でまず見ることはない。


「竜脚形類」が全時代のあらゆる巨大動物を抜きん出て、
体を大きくできたのは
その「素質」があったからなのだ。


その素質とは・・・。


鳥類がもつ「気嚢システム」である!

気嚢システムとは鳥のもつ呼吸器官のことで、
これは
息を吸って新鮮な空気を肺に送り込み、息を吐いて肺から古い空気を出す
私たちの呼吸器官とはまったく別次元といっていいほど違う構造をしている。


鳥の気嚢のしくみ

鳥の肺の前後には気嚢とよばれる袋があり、
息を吸ったときに
肺と後ろの気嚢に新鮮な空気がながれ、
息を吐くときは
肺から古い空気が送り込まれた前の気嚢がその古い空気を吐き出し、
それと同時に後ろの気嚢にたまっていた新鮮な空気が肺に送られる。


つまり、息を吐いても吸っても、
常に肺には新鮮な空気が途切れなく供給され続けるということになる。


これによって鳥は空気の薄い高空でも、羽ばたき飛行という激しい運動にも
絶えうることができ、
また気嚢という袋によって飛行に欠かせない体の軽量化に大きく貢献できているのだ。


この気嚢システムは
鳥類はもちろんのこと、肉食恐竜などが含む獣脚類、そして竜脚形類にも
この器官があったことは確認されており、
少なくとも獣脚類と竜脚形類を含む「竜盤類恐竜」にはこの気嚢があったといわれている。


竜脚形類の気嚢

竜脚形類のような巨体を維持するにはそれなりのエネルギーが必要となるが、
気嚢システムによるこの効率的な呼吸によって巨体を維持できるようになり、
この気嚢という袋によって
風船が詰まったような体になるため、その30mを越す巨体ながら体重はそこそこ軽く
十分に体を支えることができたと考えられる。


ディプロドクスの体重は10~40トンと推定されているが
下手をするとアフリカゾウ (体重6~7トン)を下回ることもありえなくもない。


またこれだけ巨体であれば、体に熱がこもり体温が上がってしまうという問題も出てくるが
気嚢でおかげで、体内にたくさんの空気が入ることによって
体の外だけでなく、体の中でも熱を発散できるなどと、
竜脚形類が巨大化できる条件はよりどりみどりだったようだ。



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コメント

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23 ■あの年代では

<みっちゃんさん
重力が現代より少なかったのでしょう。

22 ■二乗三乗の法則?で・・・

大型の恐竜は自立できなかったはずなのに・・・と、頭を悩ませていた別ジャンルの研究者の悩みは大方これで解決な気がする
やはりT-REXは走れたんだ‼(結局そこに行き着く)

21 ■失礼致します

どうも♪はじめまして♪ユニークなこを書いている記事探していたら着きました♫共感できる所が幾つかみられいい時間でした。更新楽しみにしてますね♡これを縁によかったら仲良くしてください☆

20 ■コメント

記事読ませてらいました。初めまして、ユウカです。興味をそそられるブログですね。面白いのでまたお邪魔します。好きなことばっかり書いているブログですが、私のブログもよろしくお願いします。

19 ■無題

ブログ更新お疲れです。
現在、鳥類が事実上恐竜の一種に過ぎないと認知されたと言うことなんでしょうねぇ。
70年代後半でしたっけ?恐竜温血説を唱えて「クレイジー」呼ばわりされたバッカー氏を思うと感慨深いですね

18 ■ブロントサウルス

ブロントサウルスが図鑑から消えた、、?
子供の頃、最初に名前を覚えた、大好きな恐竜でした。最近になり、やはりアパトサウルスとは別種、みたいな説が出たと、見ましたが、ブロントサウルス復活、なのでしょうか?

17 ■無題

巨鳥、、ちょっと調べてみましたが、
ディアトリマとかゆうやつですか?
そういえば、昔、本で見た覚えが。
とても恐ろしいいでたちですね。
確かに、隙あらば、巨体化、、ぽい。

16 ■まさに横綱

ちなみに土俵入りは雲龍型でしたっけ(^▽^;)

15 ■Re:無題

>ベニシオさん
素人考えですが、恐竜絶滅後僅かな時期に巨鳥がいた事を考えると、彼らは隙あらば巨大化する能力満々じゃ無いでしょうか?

14 ■Re:あ、遅れ馳せながら・・・。

>いっくんさん
はじめまして。今後ともよろしくです。
このブログを初めて10年になります。
いっくんさんが生まれる前からやっています(笑)

13 ■Re:今や「雷竜」は

>ジャイポさん
カミナリ竜が消えて、そちらの方に使われるようになったわけですね。
いま思えば、カミナリ竜という名前が消えたのはブロントサウルスが図鑑から消えたのとつながりがあるのかな。

12 ■あ、遅れ馳せながら・・・。

なるほどね~。あっ、ちょっと失礼して、
自己紹介します。これまでにあなたのサイトや
ブログを見てきた、恐竜好きのいっくんといいます。ヨロシク!ちなみにまだ8歳、小学3年
ですけどね。あなたのイラスト集、気に入りです。

11 ■今や「雷竜」は

意味が変わりましたね。幻獣としての雷を操るドラゴンの意味になって久しいですね。

10 ■Re:無題

>buibuiさん
気嚢だけでなく、他にもいろいろ条件そろっていますからね。直立歩行も体を効率的に支えることできますし、食糧資源が豊富になる熱帯気候に大陸もそれほど分裂していませんから、広い土地とかもあるだろうし。

9 ■Re:無題

>ベニシオさん
記事を書きながらそんな疑問もありましたね。
鳥類が巨大化してもおかしくないとはおもいますが、
恐竜絶滅後に哺乳類の台頭で大型化していったので、巨大動物のニッチに入り込む隙がなかったのかなとしかいえません。

8 ■Re:こんにちは

>tamgonさん
いえいえ、こちらこそコメントありがとうございます。タミヤ模型の恐竜プラモが懐かしい(笑)

7 ■Re:無題

>とりさん
今のところ恐竜で肉食は獣脚類だけで、すべてが2本脚だそうです。最近ではスピノサウルスの新しい復元が発表されて、それは2本脚で歩くにはとても無理な体型で水中で過ごしていたというのはありますが、陸では4足だった可能性もありますね。

6 ■Re:無題

>ココシリさん
名の由来を調べるのもけっこう楽しいものです。

5 ■無題

恐竜類は関節軟骨が哺乳類より分厚いから体重の負荷により耐性があった、と言う話も聞いたことがあります。
もう体のいたるところが大きくなる気マンマンな感じですね。

4 ■無題

では、鳥類は、進化の過程で巨体化する事は無かったのでしょうか?

3 ■こんにちは

お勉強させていただいてます!

こんどブラキオサウルスのプラモを
つくろうと考えていたので
とても参考になりました!

恐竜はおもしろいですね
ありがとうございました!

2 ■無題

竜脚のような4足歩行の肉食恐竜は
いなかったのかな?

1 ■無題

雷竜の名の由来がそうだったとは勉強になるなあ

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