ハワイは日本に年間で数センチずつ近づいているという・・・
大陸は少しずつ移動しているのだ。
それを生物史のような何億年スパンで見ると
それぞれの大陸は移動しまくり、くっついたり、離れたりと。
そして
太古には、こんな大陸があった!
おおよそ5億年前という太古では・・・
中国がシベリアから海を隔てて遠く、南極やオーストラリアに間近という
現在とはまったく違う大陸配置だ!
【ロレンシア大陸 Laurentia】
現在の北アメリカの大部分とグリーンランドを含む大陸。ほぼ北アメリカ大陸といっていいだろう。
【バルチカ大陸 Baltica】
現在のスカンジナビア半島などのヨーロッパ北部と東ヨーロッパにあたる大陸
【シベリア大陸】
現在シベリアはユーラシア大陸の一部だが、当時は孤立した大陸だったようだ。
【ゴンドワナ大陸 Gondwana】
南アメリカ、アフリカ、南極、オーストラリアなどを含む巨大な大陸。
これから長い間、南半球の巨大大陸として存続することに。
4億年前になると
ロレンシア大陸とバルチカ大陸などに大きな動きが!
ローレンシア大陸とバルティカ大陸、そのほかアバロニア大陸の衝突によって
ユーラメリカ大陸という大きな大陸ができる!
そして、ゴンドワナ大陸は南半球でそのままの形でキープ。
【ユーラメリカ大陸 Euramerica】
ユーロ(ヨーロッパ)とアメリカを合わせてユーラメリカ。
衝突した場所は地形がかなり隆起し、カレドニア造山運動が起こる
赤道にあるユーラメリカ大陸に南北に走る大山脈ができ、
大気の流れを大いにせき止めた。
これにより、大規模な降雨が続き、大河や湖などの淡水域が広がっていった。
このときに魚や節足動物などがそこへ進出し、
陸地の奥までシダ植物の森林ができたのだ。
このころにはイクチオステガなどの脊椎動物が地上へ進出する機会もつくった。
3億年前から2億年前あたりはすべての大陸が一塊に!
【超大陸パンゲア Pangea】
ほぼすべての大陸が陸続きになった超大陸。
内陸面積がかなり広くなるので、乾燥した地域がひろがっただろう。
この頃、水がないと受粉できないシダ植物が衰退し、乾燥した場所でも繁殖できる
裸子植物が栄えたといわれる。
恐竜時代真っ盛りの1億5000万年前頃は
超大陸パンゲアが赤道あたりでパックリと2つに分かれる。
南半球では超大陸パンゲアの一部にされたゴンドワナ大陸が復活だ!
一度パンゲアに吸収された過去があれど、南アメリカ、アフリカ、南極、オーストラリアの
固い絆は健在である!
そして北半球は
【ローラシア大陸 Laurasia】
アジア、ヨーロッパ、北アメリカで構成された巨大大陸。
そして、1億年前。
2つの大陸が細分化される時代であった。
つ、ついにゴンドワナ大陸が2つに分かるのだ!
南アメリカとアフリカで西ゴンドワナ
南極とオーストラリアで東ゴンドワナだ。
ローラシア大陸も海水位が上がったせいもあって
ヨーロッパは細かな島々になり、北アメリカも西と東で海に隔てられた。
【アジアメリカ大陸】
アジアと北アメリカ西部は北極圏でつながっていたらしく、
ティラノサウルスの仲間や角竜の仲間は
ほぼ、アジアと北アメリカで化石が発掘されている。
ほぼ現在の世界地図に近づいていた。
【ユーラシア大陸 Eurasia】
ユーロ(ヨーロッパ)とアジアでユーラシア。
現在も存在する大きな大陸だ。
ゴンドワナ大陸は綺麗に
南アメリカ大陸、アフリカ大陸、オーストラリア大陸、南極大陸に分かれて
もうその面影はない。
そして現在。
アフリカとユーラシアをあわせた大陸。「世界島」ともいう。
アフリカ大陸とユーラシア大陸は別として扱うのが普通だが、
アフリカとユーラシアはスエズ地峡でつながっており、
また両大陸を隔てる海は地中海と紅海という規模の小さな海である。
これを内海として見れば、1つの大きな大陸と見なすことができる。
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