2010-06-22 02:24:18

カンブリア動物たちの真の姿

テーマ:動物、古生物うんちく

まるで異世界からやってきたような奇妙な姿をした
カンブリア紀、5億年前に生息した生物たち。


分類不能だったそれら生き物たちは
最近、多くの化石が発掘、研究がなされ
その姿が明らかになりつつあるようだ。


ネクトカリス 学名(Nectocaris pteryx )


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ネクトカリス旧復元

頭はエビ、体は魚・・・
あきらかに類縁関係が遠い節足動物と脊椎動物が
融合した生物のようで、分類が明らかでなかった
カンブリア紀の不思議生物のひとつだ。


しかし、最近では
ロイヤル・オンタリオ博物館が収集した90点にも
およぶ新標本によって、ネクトカリスの正体が
明らかになったようだ!


それはエビでもなく、魚でもなく・・・
イカやタコ、といった
軟体動物の頭足類であるという。

川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ネクトカリス旧復元と新復元

なんでも、柔軟な触腕をもち、タコが墨を吐くのと同じ器官があり、
遊泳中にはそれを使い海水をジェット噴射して泳いでいたと
見られているという!


この時代に生息していたということは
最古の頭足類ということになる。



そして最近、もうひとつ。
分類が明らかになったカンブリア紀の生物がいる。

オドントグリフス 学名(Odontogriphus omalus )
川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-オドントグリフス旧復元

学名の意味は「歯の生えた謎」

扁平な体を上下にくねらせて泳ぎ、
頭部と思しき部分には小さな歯が並ぶ。
そのまま歯の生えた謎である。


それは1点の化石から描かれた姿だ。


しかし
2006年、ジーンバーナード・キャロンが収集した
189点にも及ぶ良好な化石から軟体動物であることが
わかったという。

川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-オドントグリフス新旧比較図
これはそれら多くの化石から「歯舌」があることから判明したからだ
歯舌とは軟体動物の多くが口の中に持つヤスリ状の舌のようなものであり
岩の表面の藻などをこそぎ取る機能をもっているという。


川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-オドントグリフス新復元

またオドントグリフスにはカタツムリやアワビの
ように腹足をもっていることから
従来、謎の遊泳動物として描かれたオドントグリフスであったが
明らかに海底の岩などにへばりつく底生動物であったことが
伺える。


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コメント

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20 ■初めまして

(二本足の頭足類なんて聞いた事ないなぁ)ネクトカリスが二本足なのは頭足類としては原始的だからなのかな?
もしそうならアンモナイトなんかも二本足ということに、
でもプレクトロノセラスや原生オウムガイはすでに何対もの足を持っているし・・・
そうなると突然変異で二本足になったのかな?
(確かに現在のマダコも突然変異で何十本も足が増えた個体が確認されているが)
う~ん分からん(???)

19 ■無題

復元の変化は見比べてみるとなかなか面白いですよね。
ステゴサウルスにも鎧竜っぽい復元があったとか(板が背中に張り付いてその隙間からスパイクが出てる感じ)

18 ■コメントありがとうございます2!

>takoさん
どうなんでしょうね。あまりにも新復元はずいぶん違ったものになった感じですが、
化石を見ない限り判断のしようがありませんね。

>メカ大好き!さん
今の古生物像が正しいかというと、そうでもないというのは
確かにいえることですね。

>scullyさん
英語なので内容までよくわかりませんでしたが、
しっかり化石の写真は見させていただきました。
印象としては節足動物という感じもします。

>牛王さん
フーチャーイズワイルドでは2億年後のイカの仲間はかなり繁栄していて
知的生命体の寸前まできているものもいますね。

>通りすがりさん
化石写真を見る限りでは率直に節足動物やアノマロカリスというのは私も思いました。

>V2さん
ヒザラガイというのは見たことはあると思うけど
名前は知らなかったのですが、検索すると
なるほど、まさに私の思っていたこれですね。
オドントグリフスも系統は違うかもしれないけど
生態はそっくりだったと思います。

>uoomさん
夏は恐竜イベントが多く、恐竜が盛り上がる季節だからだと思います。


17 ■コメントありがとうございます!

>カルカンさん
はじめまして!謎か解けて、正体があきらかになって意外と今の無脊椎動物とカンブリア紀の生物と
それほど大差がないことに寂しさが感じます。

>鋼翼飛龍さん
今回のネクトカリスはずいぶん違ったイメージに
なりましたが、触覚と思われていた部分が足だったんでしょうね。
しかし漏斗までわかるとは凄いです。

>みっきー☆さん
節足+脊椎っぽい動物が
意外にも軟体動物だったのは、180度ぜんぜん
違う生き物に復元されましたね。
これは意外でした。

>羊さん
実に2ヶ月ぶりの古生物記事ですね。
あとマチカネワニひとつで本1冊になるとは
どんだけ詳細なんだと思ってしまいますね。

>海洋芽鷹さん
ネクトカリスはまんまイカという印象ですね。
今まで知っていた最古の頭足類はプレクトロノセラスという
貝殻のついたアンモナイトとカタツムリを合わせた生き物でしたが、
この時代にすでにイカみたいな体型のヤツが登場していたのは意外でした。

>karonさん
今まで最古の頭足類だったプレクトロノセラスは
アンモナイト系だったのにこのネクトカリスは
殻のないイカそのものといった感じは意外でした。
オドントグリフスはやはり貝の仲間ということで
食べる方に目がいきますね。

>オパビニマニアJさん
さっそく拝見させてもらいました復元図。
たしかにベツストデルミスに似てると思いますね。
最初はアノマロカリスに似てると思っていましたが
いまはネクトカリスの新復元に激似だ。

16 ■NHK

テレビみていたら・・・NHK 恐竜の夏
・・・だそうですw

何で恐竜?と思わず首をかしげました。

15 ■はじめまして。

 あくまで素人考えですが、オドントグリフィスって現生動物で言えばヒザラガイ辺りが近いって印象を持ちました。
 ネクトカリスもそうですが、新しい発見や復元が出てくると、急に視野が拡がったような気持になります。

14 ■貝の祖先

オドントグリフスの生態って巻貝に近いですよね、これも貝殻背負って鮑になって、鮑がねじれてサザエになるんでしょうか。
 こういう進化生物学の本がありました。
貝といっても巻貝と二枚貝って解剖学的にまったく違う生物ですよね、二枚貝の先祖はどういう生き物だったのでしょうか。
 あと、サザエはつぼ焼きだけではなく、わたごと砂糖と味噌でいためても美味しいです。
 バイガイも胡椒を利かせたマヨネーズで食べると美味しいです。

13 ■無題

やっぱり節足動物で、アノマロカリス類の古いタイプだとおもっているんですけどねぇ。

12 ■無題

この研究結果はまだまだ検証が必要ですね-。
貝なし軟体動物→貝あり軟体動物→貝あり頭足類→貝なし頭足類という流れのどこにあてはまるのか?

11 ■ザッツインタレスティング!!

これは面白いですね。

復元の仕方によって姿が変わってしまうことが古生物学ではよくあることですもんね。

イカといえば、二億年後の地球には陸上に巨大なイカが歩く仮説を聞いたことがあります。

10 ■なんでそ~なるのw

旧復元の姿を見て、新復元の姿を見て・・・
何でそーなるの?
と思っていましたが、

↓こちらを見て納得しました。

http://blogs.discovermagazine.com/notrocketscience/2010/05/26/nectocaris-mystery-fossil-was-actually-a-500-million-year-old-squid-relative/

初めの化石て状態がかなり悪かったのでしょうか?

9 ■無題

みなさん、こん○○は~。

【現在の化石の復元は、実は間違えていた】
なんてのは、普通に多く有ると思います。
だいたい…数例の部分化石でのみ知られている種も多いと思いますから、
全ての生物に完全な復元が行えると思う方がまずいと思います。

恐竜の復元ですら、全体像がガラリと変わって来たくらいですから。
研究が進むにつれて、修正される生き物は多くなって行くと思います。
まあ、そういう事を含めて楽しいのでしょうけれど。
現在知られている初期の軟体動物などは、100年後には
全く違う姿で復元されているかも知れない…とか思うと、複雑な気持ちになります。

8 ■おじゃまします

ネクトカリスについては頭足類と考えるのはいささか無理があるような気が…。「節構造の見えないアノマロカリスの親戚」じゃないんでしょうか?

7 ■またもやられた!

 ネクトカリス やられましたね。
新しい復元図をみて、元の化石(以前から公開されていたものをみると、確かにイカの甲と眼と口に見えてきます。
 オドントグリフスのときもそう思いましたが、だんだんとカンブリアのモンスターたちも既存のグループへの関連がみえてきましたね。
 さて、私も現在3DCGで新ネクトカリスを描いています。ほぼ形が出来上がり、これから色や皮膚の質感をつけていくところなのですが、その過程で面白いことに気付きました。
 私の場合、3DCGをまず標本のようにまっすぐに描いた後、体の各部を曲げてポージングしていくのですが、このまっすぐな姿がある生物の姿をほうふつとさせました。
 それは、澄江で発見されている「ヴェツストヴェルミス」(川崎さん スペルが違っています→Wiki等でご確認を)です。
そう思って検索をかけてみたら、すでに同じ考えを持っている学者さんもいるようですね。
描いた感でいえば、こいつら絶対つながっていると思います。
 私の絵は、多分2~3日中にアップされると思います。

6 ■変わり果てた姿になって。

頭足類ってことはこれから貝を進化させてアンモナイトになって、また貝を退化させて烏賊になるんでしょうか。
 新復元図ともども、変わり果てた姿になって。

5 ■無題

ネクトカリスはまんま2本腕のイカになりましたね~。
味も今のイカとさほど変わらないんでしょうかね?

最近は新復元が多いですが、
アノマロカリスは回遊型の復元であってほしいです。

4 ■無題

約2ヶ月振りに古生物のニュースに関する記事を見せて頂きました。☆-( ^-゚)v
こうして見ると、ネクトカリスの新復元は旧復元とは随分違いますね。今後も最新のニュースに関する面白い記事を楽しみにしてます。(≡^∇^≡)

余談ですが、先日、書店でこんな本を購入しました。↓
http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784092812123

後、こんな書籍の情報も・・・。↓
http://www.osaka-up.or.jp/books/ISBN978-4-87259-215-3.html
http://fragi.blog70.fc2.com/blog-entry-518.html

3 ■う~ん

全然違う生物ですね(笑)

海老魚よりタコイカの方が格好いい~

川崎先生の記事はロマンいっぱいで、毎回楽しみにしています( ̄∀ ̄)頑張って下さいね♪

2 ■最初の復元図では

謎の生物や訳の分からない生物だと思われていた生物がちゃんとした調査でどの動物と近縁なのかが判明したり復元図が新しくなるのは面白いと思っています。


訳の分からない動物がたくさん棲息していたと言うイメージよりは初期の動物がたくさん棲息していたと言うイメージの方が納得しやすいので…

1 ■初めまして

謎がとけてなんだか少し寂しい気もしますが…。カンブリア期はまだまだ新たな発見がありそうでワクワクしますねo(^o^)o

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