2006-10-03 00:35:01

草原かけるウマの進化

テーマ:古代~哺乳類

フランス・ロンシャン競馬場で行われた

世界最高峰G1レース、「凱旋門賞」。

ディープインパクトは3位と残念な結果に終わりました。

敗因は優勝馬との斤量の差とか。


って感じで、

ウマはこれだけ走れる動物へと進化した。



しかし太古のウマはサラブレットのように

速く疾走することはなかったようだ。


ヒラコテリウム  属名(Hyracotherium

ヒラコテリウム

5000万年前に現れた最古のウマの仲間。

前足には4本、後足には3本の指があった。


主に森林の中で生活しており、

そんな障害物の多い環境では、思いっきり疾走できない。

隠れる場所も多いので、天敵である肉食動物から

走って逃げる必要もないわけだ。


森林時代


しかし、気候の変動により、

森林が減少、草原が拡大してきたのだ。


草原時代


ウマの祖先は森から草原へと生活の場を変えることを

余儀なくされたわけだが、

見渡しの良い草原で肉食獣から逃れるのには

ひたすら走って逃げるわけである!


そしてウマの祖先は走るための進化をするわけだ!


ユーラシア大陸ではウシなどの偶蹄類が繁栄し、

ウマの祖先が入り込む余地はなかったので、

ウマの進化の舞台はもっぱら北米大陸だ!


メソヒップス  学名(Mesohippus bairdu

メソヒップス

3500万年前に現れたウマの仲間。

足指は3本と減少。真ん中の指が発達し、

よく地面につくようになる。


プリオヒップス  属名(Pliohippus

プリオヒップス

500万年前に現れたウマの仲間。

真ん中の指以外、他の指は退化し、

足指は1本の大きな蹄となり、

現在のウマとそっくりな姿になった。


ウマの足指の進化

平坦な平原を疾走するにはウマのように

シンプルに1本の大きな蹄で地面を蹴る方が

都合がいいようで、

無駄な他の指は退化させたわけだ。


***************************************************************


北米大陸で

ウマの仲間がこのような走る進化したわけだが、


他にもウマとまったく同じ進化をしたグループがいた!!


北米大陸より、はるか南方の地。

南米大陸

現在では絶滅し、その姿を見ることができなくなった

南米大陸特有の有蹄類。


そのなかに滑距目というグループがいた。


マクラウケニア  属名(Macrauchenia

マクラウケニア

太古の南米ではラクダのような体形の

有蹄類が数多くいた。これらの仲間から

ウマのような姿になる動物が現れる。


ディアディアフォルス  属名(Diadiaphorus 

ディアディアフォルス

ウマのような姿になった滑距目の動物。

ほぼ3本の指があるが、真ん中の指だけで

地面を蹴って疾走した。


ディアディアフォルス。古生物の名前(学名)は

覚えにくいものばかりだが、これは

「ディア!ディア!」とシャウトしたくなるような

名前で覚えやすい。


トアテリウム  学名(Thoatherium

トアテリウム

ここまでくるとまさにウマそのものに見えてしまうわけだが、

ウマの仲間ではない!

さらに現在のウマは退化した指の痕跡が残っているが、

このトアテリウムの他の足指は完全に消失しており、

完全1本指になっている!

現在のウマより、より進化した脚をしていたのだ。


滑距目の足の進化

このように、北米のウマの仲間と

まったく同じような経緯で定向進化しているのだ!!


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コメント

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18 ■Re:Re:キャディ(キャドボロサウルス)

>川崎悟司さん
1968年にキャディの幼生が漁船に捕獲されたようですからね。残念ながら海に返されて戻って行ったようです。実在性の高いUMAだと思います。

17 ■Re:キャディ(キャドボロサウルス)

>youmaさん
キャディのミイラ?骨格?の写真を見たことあるのですが、あれは頭骨と脊椎骨のみのカイギュウに見えるのですが・・・。

16 ■キャディ(キャドボロサウルス)

もしかしたら奇蹄類ヒラコテリウムか偶蹄類ボトリオドンの仲間が海で進化して、
今のUMAキャドボロサウルスになったのかもしれませんね。

15 ■プリオヒップス

プリオヒップスは、蹄が一本になった最初のウマの仲間です。草原を速く走れるのに、適応したのかもしれません。(‐^▽^‐)

14 ■ヘー

スゴい!!!!!(ノ゚ο゚)ノ

13 ■馬の旧世界への伝播

この記事を読んで、では南北両米大陸で進化し続けた馬がどうやってユーラシア大陸に渡ったんだろうと疑問に思ったんですが、これは人類とは逆に、何度かあった海退期に伝播したというところなんでしょうね。
ググると、その波も何度かあったようで、現代馬の系統とロバの系統とは、別の時期に大陸間を移動したようです。

12 ■だいだいさん

その後の馬はどうなったのか気になりますね。
牧場の外に逃げたら大変ですね。
でも馬って道路法では軽車両扱いなんですね。
いわば、外に逃げた馬は
動く放置自転車ってなわけです。

11 ■そうそう、

この間、牧場の一角をテナント貸ししているお馬屋さんの馬が
自分をつないでいたロープを食いちぎって脱走しました…
馬って頭いいな~と関心します(;^_^A

10 ■コメントありがとうございます!!

T-REXさん>
たしかに北米で進化していった馬たちは
ユーラシア大陸のみならず、南米にも進出した
らしいですね。
現在は野生では馬すらシマウマとモウコノウマが

生き残っているという感じで、
反芻して草の栄養を効率よく摂取できる
偶蹄類の進出も要因ではないかと思います。

ミネコ「離婚日記」さん>
なっ・・なるほど・・・。
たしかにファックオフ状態ですね。
しかも4本の脚すべて。
これは穏やかではないですね。

9 ■お久しぶりです

馬って中指だけで歩いてるんですよね、
すごいなぁって感心しつつ…
ああ、言って良いですか?
あんなに人の良い顔して
万年ファックオフ(指)状態なんだね!!
済みません…暴走です~

8 ■お詫び

有蹄類を有袋類と間違えてしまいました。

なので

有袋類の運命なのだろうか?と言う発言は取り消しにします。m(__)m

7 ■コメントが遅くなったが

確かにこれは完全な収斂進化ですね。

でも南米馬が絶滅したのはアメリカ大陸が一つになった時に北米馬との競争に敗れて淘汰された結果と私は思っていますがどうですか?

これも有袋類の運命なのだろうか?

6 ■たくさんのコメントありがとうございます3!!

コエルスさん>
ウマとは、けっこう特殊に進化した動物といえますね。
これだけ走るのに執着した動物は他にはいないでしょう。
だから人間に移動するための家畜として魅力があるわけです。
そして競馬なる娯楽もできたわけですな。

メタンさん>
ええ、これはめちゃくちゃ収斂進化です!

ユーラシア大陸で有蹄類と
南米での有蹄類は原始的な有蹄類「か節類」から
分化したようです。
要するにまったくの別系統ではなく
原始的な有蹄類からユーラシアと南米とで
独自の進化をしたわけですね。

羊さん>
アンキテリウムにヒッパリオンなどなど
ウマも太古にはたくさんの亜流がいたわけですね。
これからも馬系古生物をバンバコ更新しようと
おもいます。

マルひさん>
「収斂進化」ですね。

トアテリウムやディアディアフォルスなどの
南米馬系は残念ながら絶滅してしまったんですよう。
今や伝説の南米馬系になっています。

5 ■うーんと、えーっと……

ウマの仲間以外でも同じような進化をした系統があったのですか。知らなかったです。
こういうのを何と言うのだったか今、必死に思い出そうとしているのですがド忘れしてしまってなかなか思い出せません。
後で調びておかなけりば!
この仲間は現在では残っていないのでしょうか?

4 ■追記

上のコメントの「今まで極秘にしていたリーグ優勝&日本シリーズ優勝記念イラスト」は「今まで極秘にしていた中日のリーグ優勝&日本シリーズ優勝記念イラスト」の間違いです。お詫びして訂正します。

3 ■この記事について

何時もながら、この記事のように動物や古生物に関するニュースを題材にした面白い記事を楽しみにしてます。o(゜∇゜*o)(o*゜∇゜)o~♪

少し気になる化石種のウマ類を紹介したいと思います。
更新世の北米に生息していたエクウス・スコッティ(Equus scotti)は現在の馬よりも大きかったそうですが、詳細は分かりません。(?_?)このページも見て下さい。↓
http://amnh.com/science/biodiversity/extinction/Resources/Bestiary/Perissodactyla.html
http://en.wikipedia.org/wiki/Equus_scotti
http://en.wikipedia.org/wiki/Evolution_of_the_horse
http://en.wikipedia.org/wiki/Megafauna
http://musser.us/2004/2004West/090304aPanhandle-Plains/Panhandle-Plains.htm

個人的には、化石種のウマ類ではアンキテリウムとヒッパリオン、ヒッピディオンのイラストも掲載されたらいいなと思います。

ところで、今まで極秘にしていたリーグ優勝&日本シリーズ優勝記念イラストの私案を発表したいと思います。
・ジャイアントコアラ(Phascolarctos stirtoni)・・・中日のマスコットの一つであるドアラに因んで。参考になりそうなページを紹介します。↓
http://en.wikipedia.org/wiki/Phascolarctos_stirtoni
http://www.parks.sa.gov.au/naracoorte/wonambi/animals/extinct/005792
・「鳥羽竜」・・・東海地方の恐竜と言う事で。尚、「ドラえもんの恐竜ニッポン大探検」と言う本に参考になりそうなイラストが載っています。このページも見て下さい。↓
http://www.pref.mie.jp/HAKU/HP/Osusume/tobaryu.htm
http://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili/rireki/dora-nihon.html

余談ですが、こんなニュースを紹介したいと思います。↓
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/sports/horse_racing/
http://www.asahi.com/sports/spo/OSK200610030036.html
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20061003-OHT1T00044.htm
http://www.nikkansports.com/race/f-rc-tp0-20061003-98795.html

2 ■無題

収斂進化の良い例ですね。
ところで南米が北米とつながったのは約300万年前と言われますが、彼らはユーラシア大陸で進化した哺乳類とは全く別の系統の哺乳類なのでしょうか。

1 ■無題

マクラウケニアって結構がっしりしていたんですね。馬がいなければ競馬というスポーツもできていなかったんですね。

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