ウナギクエスト~ウナギの生まれ故郷を突き止めた!~
テーマ:現代~魚類蒲焼でおなじみの「ウナギ」。
日本のウナギの消費量は年間約13万トン。
国民1人あたり1年で5匹のウナギを
食べている計算になるという。
99,5パーセントが、養殖ものであるのだが、
天然のウナギの稚魚「シラスウナギ」を
捕らえ集め、養殖場で育てているにすぎない。
↑ウナギの稚魚「シラスウナギ」
つまり、ウナギに卵を産ませ、
孵った卵から育てるという
「完全養殖」は実用化されていないのだ。
ということは私たちは天然混じりのウナギを
食べているという、ちょっぴりお得な話なわけだ。
実用化できていない理由は
産卵・孵化する際の水温や水深など
自然界のウナギの生態が詳しく
わからないからそうだ。
それもそのはず。
ウナギは特定の海域で産卵するらしいのだが、
このウナギがどこの海から生まれ、やってくるのか
私たちはその特定の場所を知らないのだった!!
その産卵場所がわからなければ、
ウナギの卵が孵化する環境も
イマイチわからないというわけだ。
そのウナギがきまってこの場所にしか産卵しないという
海域を捜し求めて実に半世紀!
ついにその産卵場を突き止めた!!
(23日の朝日新聞の朝刊に載ってました)
http://www.asahi.com/science/news/OSK200602220062.html
じつにウナギが産卵する特定の場所とは
グアム島の北西200km
水深3000mの海底からそびえ立つ
2900mほどの高さの
「スルガ海山」!
ここがウナギの産卵場所だということがわかったのだ!
つまり、私たちが食べるウナギは
すべてここからやってきて、
最終的に私たちの胃袋に納まるというわけだ。
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それではウナギの一生はどうのような感じなのか。
親ウナギは「スルガ海山」で産卵。そして孵化。
葉形幼生(レプトケファルス幼生)
これが生まれてしばらくしたウナギの姿だ!
この幼生が
北赤道海流に乗り、フィリピン沖で
黒潮に乗り換えて、日本や中国の沿岸まで
流れ着く。
シラスウナギ(ウナギの稚魚)
日本にやってくる頃には、このような姿に成長している。
ここから人間に捕らえられて養殖にされることもあるわけだ。
黄ウナギ
半透明の体だったシラスウナギは
次第に色素を帯び、成長して
ウナギらしい姿になった。
陸上に上がり、川や湖などの淡水域で
5~10年を過ごすことになる。
(ちなみに海で一生を過ごすウナギもいるとか)
銀ウナギ
やがてウナギは銀色の体色になり、
海に下り、
小笠原諸島づたいに南の海へ。
そして広大な海の中で
海底にそびえ立つスルガ海山で
ついに繁殖、産卵にいたるわけである。
スルガ海山。
そこはまさしく、
すべてのウナギ(ニホンウナギ)たちの
誕生と終焉の地であるのだ!
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1 ■感動的でもあります。
ついに産卵場所発見って記事でしたね。
マリアナ海溝の何処かというのは前から判ってましたけど。
私は産まれて間もない幼生を発見出来るとしても、あまり特徴の無い海域になるだろうと思ってました。
しかし「スルガ海山」なんて立派な目印ランドマークが付いてるとは驚きです。
日本人のうなぎ好きは凄まじいですね。
養殖の方もレプトケファルスから仔ウナギ、親ウナギへと進歩してますし、感動的。
マグロ、ウナギなどは重要な漁業資源なので研究のスポンサーにも困らないんでしょう。
絶滅の心配されてる種の保存にもこの位力を注いだら良いのに、とも思ってしまいます。