投資対象の広げ方 | エナフンさんの梨の木

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ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

前回記事に書いたピーター・リンチの言葉は、

概念としては並列ではなく、クロスしていますね。

 

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私の考え方としては、

以下のような銘柄をたくさん保有することがベストである。

①自分が得意な分野に関係する銘柄

②あらゆる調査の結果、非常に有望な見通しを発見したとき

~ピーター・リンチの株で勝つ(ダイヤモンド社)~

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マトリックスにするとこういうことでしょう。

例えば、自分の職業の周辺ビジネスや、趣味に関するビジネス、

あるいは、長年株をやってきた中で、成功体験を多く持つ得意なジャンルがある場合、

まずは、その中から、非常に有望な見通しのある企業を探せ。(◎)

 

次に、そんな得意分野であれば、他者と比べてより深い洞察力があるだろうから

割安株や循環株でも、より適切に対応できる可能性が高いので、

それも投資対象として良し。(〇)

 

とは言っても、得意分野以外で非常に有望な企業を見つけたのであれば、

それも買って良い。(〇)

ただし、考えられる限りの調査をして、無知から来るリスクを可能な限り、

小さくしなさい。(〇を◎にする努力を惜しむな!!)

 

ということを言っているように思うのです。

 

一概に「リスク」と言いますが、大きく2種類あると思うんですね。

1)努力では回避できないリスク(全くの不確実性によってもたらされるもの)

2)自助努力で低減可能なリスク(努力によって変化の兆候が発見可能なもの)

 

ウォーレン・バフェットは、

分散とは無知に対するリスク回避だ。

だから、勝手知ったる者にとって、

分散の手法はほとんど意味がない

と言っています。(バフェットの教訓・徳間書店から)

 

「無知に対するリスク」は自助努力でかなりの部分を回避可能だ。

と言っているわけです。

そうじゃない、1)については分散投資していてもかなりの部分は食らってしまいますしね・・・。

(例えばトランプ大統領当選時にはほとんど全部下げた。)

 

もちろん、私達アマチュア投資家はウォーレン・バフェットと同じことはできませんから、

すべての投資ジャンルにおいて「勝手知ったる者」になる必要はないと思います。

 

自分の得意分野、および、

たまたま有望企業を発見した(そんなラッキーな状況にある)場合には、

あらゆる努力をして、その企業に関する「勝手知ったる者」になれば良いのです。

 

そういうことを何年、何十年と続けるうちに、自分の得意な分野が次第に拡大し、

幅広い投資対象の中から、成長株や業績回復株を探す力が身に付くわけです。

 

時々、自分は、「短期トレーダー向きか、長期投資家向きか?」

みたいなことを考え込んでいる人を見かけますが、

 

そんなことよりも、

「どの業種やどんなジャンルの企業が自分にとって身近で理解しやすいか?」

を最初に考えるべきだと思います。

 

 

 

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