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2008-07-17 14:21:23

身勝手な女

テーマ:タカビー少女編

    

メラメラもっと早く続きを(順位)を読みたいならココ メラメラ
  

   

 

 

奥さま聞いて下さい・・・。

愚かな私を笑って下さい・・・。

そして私を叱って下さい・・・。  

 

 

 



 

「ねぇ、Y美ちゃん?」

 

 

「・・・・・・」

 

メラメラ 

「ホントは彼氏と別れたくないんじゃないの?」

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

 



核心を突いた問い掛けだったのでしょう。Y美は何も言えずに

黙り込んでしまいました。・・・ranking


 

 

 

 

 

「彼氏とすっきり別れられないなら・・・」


 

「・・・うん」

 

DASH! 

「今後は俺とのこういう関係はあり得ないよ」

  

ビックリマーク 

「なんで!?・・・いいじゃん」 

 

むかっ 

「よくないってば(不満)・・・俺はそういうの無理」

 

 

「少しだけ待っててくれれば、必ずちゃんと別れるから・・・」

 

 

「だったら、ちゃんと別れてから改めて俺に告白してくれよ」

 

汗 

「それは・・・(困惑)

 

 

「そのほうがよっぽどすっきりするじゃん」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「俺は別にY美ちゃんが嫌いで言ってるんじゃないんだぜ?」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「どうせ付き合うならちゃんと付き合いたい・・・それだけだよ」

 

DASH! 

「でもさぁ・・・」

 

 

「・・・でも、なに?」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「なに?」

 

 

「・・・・・・」

 

  

 

 

  

 


何か言いにくいことを言おうとしているようです。喉元まで出そうな

言葉を飲み込んだり再び言いかけたりを何度も繰り返しています。

 

 

 

 

 


「Y美ちゃん。この際、本音で語ってくれよ」

 

 

「・・・でもさぁ」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「彼氏とちゃんと別れるの・・・すっごく時間かかりそうなんだもん」

(おいおい、そんなこと言ってなかったぞ)・・・ranking



 

 


奥さま・・・話が違います。すぐに別れるつもりではなかったので

しょうか。結局別れる気などないのではないでしょうか。





 

 

DASH!  

「それで・・・?(溜息)

 

 

「そんな長い時間・・・○○くんと会えないの嫌なんだもん」

(ずいぶん身勝手な言い分だな) ・・・ranking

 

「だったら・・・とっとと早くケリをつけちゃえばいいじゃん」

 

 

「・・・・・・」

 

  

「二股かけられるのはやっぱり嫌だよ、俺」

 

 

「・・・だよねぇ」

 

 

「なんでそんなに迷ってんの?」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「彼氏が殴ったりして怖いなら、俺が何とかしてやるよ」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「それくらいの力は俺だって持ってるし」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「それでも駄目なのか?」

 

汗 

「あ・・・の・・・ね・・・」

(言いにくそう)  

 

「・・・・・・」

 

 

「本当に・・・いつも会うたびに彼氏とは別れ話になってるの」

 

 

「うん・・・そう言ってたはずだよね」

 

 

「・・・そのたびに殴られちゃうの」

 

汗 

「ひどいな・・・」

 

 

「でも・・・すぐに優しく変わって・・・抱いてくれるの」

 

汗 

「抱いて“くれる”って・・・結局Y美ちゃんも求めてるってことじゃん?」

 

 

「私も・・・抱かれる前は嫌いで仕方がないんだけど・・・」 

 

 

「・・・・・・」

 

 

「さっきも言ったけど・・・エッチの相性はものすごくいいみたいで・・・」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「結局・・・また嫌いになれなくなっちゃうの」

  

「それって・・・(絶句)

 

 

 

 

 



奥さま・・・要するにY美は彼氏とのSEXに溺れているのです。彼女の

言葉を借りるならば、Y美と彼氏のSEXの相性は極めて良いのでしょう。

もしくは彼氏が想像以上に性的テクニックを駆使するタイプなのかも

しれません。・・・ranking

 

彼氏の身勝手さや暴力を憎みながらも、結局はSEXをすることですべて

忘れてしまうのでしょう。悪く言えば彼女は彼氏の“性奴隷”になってしまっ

ているのです。しかも彼女自身はその事実に気付いてさえいないのかも

しれません。

 

高校3年生にして早くもSEXの虜になってしまっているY美の特殊性に

は少々敬遠したくなる部分もあるのですが、それ以外の彼女の魅力を

考えれば、私はそう簡単に燃え上がった気持ちを消し去ることなどでき

ません。悩みが深まるばかりです。・・・ranking

 

奥さま・・・私はいったいどうすればいいのでしょうか。 

 

 

 

 


ガックリ

「とりあえず・・・俺、帰るわ」

 

 

「もう帰っちゃうの?」

(そりゃそうだろ) 

 

「ちょっと俺も頭の中を整理したいからさ」

 

 

「もっとそばにいてよ」

 

 

「この状態で素直に君といちゃいちゃなんて続けられないよ(苦笑)

 

 

「・・・なんで?私は平気だよ?」

 

むかっ 

「俺は・・・無・理・だ!」

 

 

「○○くん、気にしすぎだってば」

 

むかっ 

「君は・・・気にし・な・さ・す・ぎ!」

 

 

「・・・なんだか男らしくないよ」







そんなことを言われる筋合いはありません。この場合悪いのは

どう考えてもY美の方です。・・・ranking





  

 

「二股かけられて、それに甘んじてる方が男らしくないと思うよ」

 

 

「二股のつもりなんてないから・・・私は」

 

むかっ 

「事実上は二股だろ?」

 

 

「気持ちは違うもんっ!

 

 

「俺にとっては同じことだよ」

 

むかっ 

「なんだか・・・○○くん、優しくない!!」

  

あせる 

「ちょ、ちょっと待てよ・・・それを言うか」

 

 

「だって・・・さっきから厳しいことばっかり言うし」

 

 

「そりゃあ言うだろ・・・マジで惚れてんだから」

 

 

「だったらもっと優しくなってよ」

 

 

「それを言うなら・・・Y美ちゃんこそ俺の気持ちをちょっとは考えてくれよ」

 

 

「考えてるよ」

 

 

「いや考えてない・・・っていうか、わかってない」

 

 

「わかってるよ」

  

 

「わかってないよ・・・まじで」

 

むかっ 

「わかってるってば!」

  

  

「わかってたら・・・今日みたいなことは絶対に言わない」

 

 

「なんだか○○くん、怖い」

 

DASH! 

「怖くもなるだろうよ・・・この状況じゃ(溜息)

 

 

  

  

  



2人の間に若干気まずい空気が流れました。それを振り切るように

私は立ち上がり浴室へと向かいました。つい先ほどまでの甘美な

時間が嘘のようです。 ・・・ranking

  

   

   

 

 



「シャワー借りていいよね?」

 

 

「うん・・・タオルは置いてあるから適当に使っていいよ」

 

 

「ありがとう・・・」

 

    

  

  

  

  

私はY美の顔を見ないまま浴室に入り、熱いシャワー浴び始めました。

 

 

 

 

 


「・・・ったく、あの女どういうつもりなんだよ」

(心の声)

 

 

 

 



シャワーを浴びながら私は怒り混じりの気持ちを必死に抑えて平静さ

を取り戻そうと努力しました。彼女の言葉をそのままストレートに受け

とめて、私がそのまま感情を放出してしまえば、きっとケンカになります。

私は彼女との関係を諦めたくはありませんでしたから、揉め事になる

事態だけは絶対に避けたいところでした。・・・ranking

 

 

 

 

 


「とりあえず、いったん帰ってゆっくり考えよう」

(心の声)

 

 

  




私はシャワーの栓を閉めると脱衣所に積み重ねてあったバスタオルを

1枚手にとって手早く全身を拭きました。自分のタオルとは違う少し甘い

香りが全身を包みます。

 

 

 

 

 

 

「しばらく時間置けば・・・彼女だってちゃんと考え直してくれるだろ」

(心の声)

 

 

 

 

  

 

タオルを巻いて脱衣所を出ると彼女はふてくされたようにベッドの上で

背を向けています。もしかすると眠っているのかもしれませんが、当時

の私は、それを確認することさえ億劫でした。少なくともその瞬間は

1秒でも早くその場から立ち去って1人になりたい気分だったのです。


ベッドの脇に脱ぎ捨ててあった自分の服を手早く身に付けると、その

まま玄関の方へ向かいます。・・・ranking

 

 

 

 




「じゃ、帰るね」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「また連絡する」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「近いうちにまた会おうよ」

 

 

「・・・・・・」

 

DASH! 

「ちぇっ・・・返事無しかよ」

 

 

「いつ会えるの?」

  

 

「なんだよ・・・起きてるなら無視するなよ」

 

 

「次はいつ会えるの?」

 

 

「受験勉強もあるし・・・気持ちの整理もつけたいし・・・」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「また電話するよ・・・」

 

 

「絶対してくれる?」

 

 

「するってば」

 

  

   

 




どうも会話がしっくりと噛み合いません。私は不自然な空気から逃げる

ように玄関を飛び出してしまいました。彼女の方を振り返らなかったので、

ろくな挨拶さえ交わさぬままです。

 

私は嫌なことを忘れようとして、駆け足で寮に向かいます。この部屋に

来た時点では夕方でしたが、外に出てみると既に夜でした。大通りから

外れた場所にある住宅街だったため、街灯もまばらでなんとなく薄暗い

感じです。薄暗い雰囲気は私の晴れない心をますます憂鬱にさせます。

   

  
  
  
  
   

「なんだか・・・いい日だったのか・・・悪い日だったのか・・・」

  

   

  




私の頭の中は様々なことが複雑に絡み合って混乱状態でした。

 

 

 

 

 


「ワケわかんない日だったな・・・」

 

  

 

  

  

 

私はもやもやする心を振り払うように走る速度を上げました。

  

   

  

   

    

(中略)



 

  

 


「○○、それは地雷女だよ・・・やばいって」

 

汗 

「やっぱ・・・そうかな(汗)

  

  

  

  

  

   

Y美の自宅から寮に帰った私は当日の夜中、隣のケンイチの部屋を

訪ねて、事の経緯を説明しながら相談していました。てっきり朝帰りに

なると思っていたケンイチは、意外にも門限をしっかり守って帰って

きていました。ケンイチの方でも私が朝帰りになると踏んでいたいた

ようで、早く寮に帰ってきた姿を見て少し意外な様子でした。

  

 

  

  


  

「ケンイチは今日、どうしてたんだ?」

 

 

「俺か?」

 

 

「うん・・・」

 

 

「俺は・・・たぶんおまえが想像してる通りだよ」

 

 

「ごめん、想像する余裕もないや・・・今は」

 

 

「情けねーなぁ・・・」

 

汗 

「すまん」

 

 

「俺はあれからそのまま近所のホテルに直行したよ」

 

 

「近所って・・・ここから見えるあのでかいところか?」

 

 

「そう・・・“ホテルオリオン”」

 

 

「どこも他に寄らずにか?」

 

 

「俺もK子も目的は一緒だったからな・・・余計な寄り道は無しだ」

 

 

「なるほど・・・一仕事終えたら、ちょうど門限前に帰れたわけだ」

  


「K子もいきなり帰りが遅くなるわけにはいかねーからな」

 

 

「そっか・・・今日は俺たち、突然押しかけたんだったな」

 

 

「おまえ・・・そんなことも忘れちゃうくらいショック受けてんのか?」

 

 

「ショックっていうか・・・迷ってるっていうか・・・複雑っていうか・・・」

 

 

「確かにY美の言ってることはわがままでしかないよな」

 

 

「うん・・・俺もそう思うんだ」

 

 

「おまえは二股で器用に立ち回るほどズル賢くないからな」

 

 

「・・・・・・」

 

汗 

「身体に溺れてるっていうのもけっこうキテるよなぁ・・・」

 

 

「実はそれが一番ショックかも・・・」

 

 

「だよな・・・自分とエッチした直後にそれを言われちゃあ・・・」 

  

 

「・・・・・・」

 

 

「気まずいまんま・・・バイバイしちゃったんだろ?」

 

 

「うん・・・」

 

 

「もしかしたら・・・面倒なことになるかもな」

 

 

「・・・なにが?」

 

 

「おまえが駄目なら元の彼氏に戻るしかなくなるだろ?」

 

 

「・・・かもな」・・・ranking


  

「そうなるとY美は完全に敵だな」

 

あせる 

「まさかぁ・・・それはないだろ」

 

 

「いやいや・・・間違いなく敵だ」

 

 

「っていうか・・・モトサヤになんてならないよ」

 

 

「そいつはわかんねーぞ?」

 

 

「だって・・・俺と会う前から別れ話が出てたんだぜ?」

 

 

「女が男の身体に溺れてるパターンが一番怖いんだよ」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「あんまり会ったばっかの女を信用するな」

 

 

「でも・・・」

 

 

「おまえ・・・他のことはともかく、女関係だけは不器用だよなぁ」

 

 

「・・・・・・」

 

  

「とにかく明日すぐに電話して会いに行け」

 

 

「明日すぐ??」

 

 

 

 

 

 

奥さま・・・さすがに翌日では私の気持ちの整理がつきません。

・・・ranking  

 

 

 

 


「下手に時間置くと心変わりされるちゃうぞ」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「女は怖いんだ」

 



 

今回はここで締めさせて頂きます。

またのご来訪を心よりお待ちしております。

 

 

だって・・・悔やむことばかりですから・・・。

 

 

 

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2007-12-20 08:17:10

本当に大切だったもの(タカビー少女編最終回)

テーマ:タカビー少女編
※長くなってしまったのでお時間があるときにゆっくりお読み下さい。

   

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奥さま聞いて下さい・・・。

幼かった私を笑って下さい・・・。 

そして私を叱って下さい・・・。  

 

 

   





「○○、すまんっ!俺が悪いんだ」 

 

  

 

 



  

私が改めて謝罪しようとしてしていた矢先、いきなりY崎が私に頭を

下げてきました。あまりに唐突なので何がなんだかわからぬままの私。


 

       

  


 

「Y崎、なんで謝るんだよ!?謝るのは俺だろ??」

 

 

「・・・・・・」 

 

むかっ  

「意味わかんねぇよ・・・なんでおまえが謝るんだよ!?」

   

 

「・・・・・・」 

 

むかっ 

「おいっ!Y崎っ!何とか言えよ!」

 

   

「・・・さっきは怒鳴ったり、殴ったりして・・・悪かった」

 

むかっ 

「だ・か・ら!!・・・なんでおまえが謝るんだってば!?」

   

 

「・・・・・・」

 

 

「・・・そこで黙るなって!Y崎っ!」

  

 

「今回の事故は俺のせいなんだ・・・」

 

DASH!  

「・・・どういうことだ??」

 

 

「俺の運転ミスなんだよ」

 

 

「・・・なんだと??(怪訝)

 

 

  

    


 

 

そういえば慌てていた私は、事故の詳細をまだ誰からも聞かされていません。

N子の生命が危うい状態なのです。責任が誰に帰すのかは極めて重要な

問題です。


 

 

  

 

DASH! 

「・・・いったい、どういう事故だったんだ?(不信感)

 

 

「軽トラックが左折で俺のバイクを巻き込んできたんだよ」

 

 

「巻き込みか・・・だったら、相手がほとんど悪いんじゃないのか?」

 

 

「いや・・・避けようと思えば十分に避けられる距離とスピードだった」

 

 

「だっておまえの運転技術だったら・・・よっぽど無理な状態じゃないと・・・」

 

 

「・・・わき見運転してたんだよ」

 

むかっ 

「なにぃ!?(憤慨)

 

 

 

 

   

   

事情はどうあろうとも、「わき見運転」は許せません。後部座席に自分以外の

人物を乗せているにもかかわらず、運転を疎かにしていたのですから・・・。 

Y崎がしっかりとした運転さえしていれば、もしかするとN子は無事だった

のかもしれないのです。

 

 

   

 

  

 

「ごめん・・・油断して前方不注意だったんだ」

 

DASH! 

「それで・・・軽トラに気づくのが遅れたってことか?(不信感)

 

 

「ああ・・・本来は俺が悪い」

 

 

「警察でもそういう結論になってんのか?」

(補償問題とか大変じゃん!) 

 

「いや・・・過失は相手の方がずっと多いみたいなことは言ってた」
 

 

「じゃあ、まんざらおまえだけが悪いってワケじゃないだろ?」

(警察が言ってんだから・・・)  

 

「公式には俺たちは・・・どっちかと言えば被害者ってことになってる」

 

 

「なら・・・少なくともややこしい補償問題とかは!?」 

 

  

「そのあたりは保険で何とかなるよ・・・違反したわけじゃないし」

 

 

「・・・そうか」

 

 

「昨日保険屋も来てくれたし」  

  

 

「なら・・・金銭面は何とかなるのか・・・」

 

 

「そうだな・・・金銭面はな・・・」

  

 

   

 

 


私はまだN子の生命が危険に晒されているという実感がなかったため、

当時運転をしていて、事故の当事者の一方であるY崎の補償責任のこと

を考える余裕がありました。彼もそれほど恵まれた生活環境ではないこと

は見聞きして言っているため、相手側への賠償問題などを心配したのです。

本当はそんなことは二の次で、まずはN子の命の心配をしなくてはならない

はずなのですが、先ほど会った時の母親の落ち着いた態度を見て、勝手に

「何とか命は大丈夫なはず」・・・などと早合点していたのでした。 


  

 

 

  

むかっ  

「・・・でも、おまえ・・・ほんとはわき見してたんだろ?」

 


「・・・・・・」

  

ドンッ 

「おい!何とか言えよ!(怒)

    
あせる  

「○○・・・すまんっ!!」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「俺・・・おまえに嫉妬してた」

 

 

「嫉妬??」

 

 


 

 



奥さま・・・どういうことでしょうか。嫉妬していたのはY崎ではなくむしろ

私のほうです。私が勝手にY崎とN子の関係にやきもちを焼いていたの

です。Y崎がなぜ私に嫉妬をしなくてはならないのでしょうか。

 

 

 

 

  

 

「おまえ・・・受験でしばらく姿見せなかっただろ?」

 

 

「ああ、そうだな・・・仕方なかったんだよ」

 

 

「俺さ・・・実はその間にN子を口説いちまおうと思ったんだ」

 

 

「・・・・・・(複雑)

 

 

 

  

 

 


彼がN子に思いを寄せていることは既に聞かされていましたから、彼の

言っていることが特に悪いことだとは思えません。そもそも私だってJと

いう別の女性を口説こうとしていたのです。Y崎は何ら咎められる立場

ではありません。しかし私の心には複雑な思いが交錯しました。N子に

対しての微妙な感情を既に呼び覚まされてしまっていた私は、Y崎の

話を客観的に聞くことが非常に難しい心境だったのです。


 

 

 

 

  


「でもな、N子は・・・いっくら口説いてもダメだったんだよな」

  

 

「・・・なんでだ??」 

 

 

「どんなに口説いてもよ・・・最後にはおまえが好きだからって言いやがる」

 

 

「・・・う・・・ん(複雑)

(少しうれしい) 

 

「だから俺もな・・・もう諦めるつもりだったんだよ」

 

 

「・・・・・・」

 

  

「おまえが夢中になってた女も、けっこうクセモノみたいだったしな

 

 

「・・・・・・」

 

 

「どうせうまくいかねーだろうから、結局はおまえはN子に戻ると踏んでたわけよ」

 

あせる 

「・・・きついな、その言い方(嘆息)

 

 

「まぁ、そう言うな、本音だ」

 

 

「ああ・・・(嘆息)」    

   

 

「せっかく諦めかけた頃・・・おとといN子から急に連絡があってさ」

 

 

「俺んとこに電話があった日だな・・・」

 

 

「そう、おまえに電話した直後・・・こっちにも電話してきたらしい」

 

 

「・・・なんでまた?」

 

 

「次の日におまえと約束したからって・・・うれしそうに言いやがるんだよな(苦悶)

 

 

「・・・・・・」

 

 

「おまえに何かプレゼントするから、俺に選ぶの手伝えとか言いやがった」

 

 

「・・・う・・・ん(複雑)

  

 

「男の視点でアドバイスがほしいとか何とか・・・」

  

 

 

  

 


ここまではN子の母親から聞いている話と同じです。私としてはY崎の口

から聞かされてしまうと、どのように反応してよいものか困ってしまいます。

N子はどういうつもりでY崎に声をかけたのでしょうか。Y崎が彼女のことを

憎からず思っていることは十分わかっていたはず。そんな彼に対して、私

との待ち合わせのことを話したりプレゼントの相談すれば・・・Y崎がどうい

う気持ちになるかわからなかったのでしょうか。まさかそこまで気が回らな

かったのでしょうか。それとも、純粋な友人としての関係を確立するために、

わざとY崎に試練を与えたでも言うのでしょうか。こればかりは本人に確認

しなければまったく知る由もありません。

 

ただ私が思うに、彼女は極めて人の心の機微を察するのが上手い女性で

した。決して鈍感なタイプではなかったはずです。そうなると敢えてY崎の

気持ちを知った上での行動だとしか思えません。私は女性の持つ隠れた

悪魔的な要素を、彼女の行動に垣間見た気がしました。女性には何やら

男性の心を玩ぶような部分があるように思えたからです。それが強いか

弱いかは個人差があります。Jのようにその部分が際立っている女性も

現に存在します。逆もまたしかり。N子がどちらのタイプなのかは私も

まだ分かっていませんでした。そもそも女性全員にそういう悪魔的要素

があるのかどうかさえ怪しいものでした。ただ、当時の私はそんな考え

を持つに至っていました。

 

  

  

 

 

 

「確かにいったん諦めたから・・・俺と彼女の関係はトモダチだけどよ」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「やっぱり俺だってな、心中穏やかじゃいられなかったわけよ」

 

 

「・・・だろうな・・・わかる、すまん」

  

 

「おまえが謝るな・・・余計むなしくなる」

  

 

「・・・すまん」

   

 

「ま~た謝ってやがる・・・ばかやろー」

 

 

「・・・・・・」

  

    

「そこで断るのも男らしくねぇからな・・・しっかり俺も引き受けたわけよ」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「バイクの後ろで・・・彼女、うれしそうにおまえのことばっかり話しやがるし」

  


「・・・・・・」

 

 

「おまえの名前を呼びながら何度も俺の背中に顔を擦り付けるんだよ」

  

 

「・・・え!?」

 

 

「俺だって正直ムカつくよ・・・だからちょっと気を紛らわそうとして・・・」

 

目 

「・・・おまえ・・・それでわき見したのか・・・!?」

 

 

「・・・ああ・・・そうだ」

 

汗 

「マジかよ・・・」

 

 

 

  

  

奥さま・・・もしかすると、私が目撃したあの光景・・・N子がバイクの後部座席

でY崎に密着して抱きついていたのは・・・まさかこの行動だったのでしょうか。

まさか私はとんでもない勘違いをしていたのでしょうか。

 

しかもY崎が言うには、その行動のせいで彼は感情を乱し、わき見運転を

してしまったらしいのです。なんと皮肉なことでしょうか。 


  

 

   

 

 

「Y崎、おまえ・・・バイクでわざわざN子を迎えに行ったんだろ?」

 

あせる 

(動揺)おまえ・・・なんで知ってんだ?」

 

 

「K駅のそばでおまえらが通り過ぎるの・・・たまたま見かけたよ」

 

 

「・・・あんとき、おまえ道端にいたのかよ!?」

 

 

「N子がおまえにぴったり抱きついて密着してるの見たかな」

 

 

「・・・・・・」

  

 

「けっこう親密でいいムードに見えた」

 

 

「あれは・・・だから・・・」

 

 

「だから・・・俺の方こそおまえに嫉妬してた・・・すまん」

 

 

 

  

 

 

私は初めて自分の情けない嫉妬心のことを、彼に漏らしました。

 

 

 


 


「待ち合わせの段階で、おまえらのいちゃつくイメージで頭がいっぱいになってた」  

 

  

「なんでだ・・・?おまえ・・・N子なんか眼中なかったはずだろ?」

 

 

「それはそうだったんだけどな・・・」

 

 

「だったら俺なんかに嫉妬する意味ねーはずだろ?」

  

 

「・・・・・・」

 

 

「それとも何か?おまえ今さら“N子の良さが分かった”とか言うんじゃねぇだろうな?」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「何とか言えよ」

 

 

「・・・正直俺もよくわからないんだ」

 

むかっ 

「自分の腹の内のことだろうが!?」

 

 

「確かに今はJのことを俺は好きなはずなんだけどさ・・・」

 

 

「・・・・・・」

  

 

「俺を優しく見守ってくれてたN子のこともずっと大切に思ってたんだ」

 

 

「おまえっ!?それって二股じゃねぇか!?」

 

 

「どっちとも付き合ってねぇんだから二股とか言われたくないな」

  

 

「どっちにしても今さら勝手なこと言ってんじゃねーよ!!」

 

 

「だよな・・・そうだよな・・・わかってるよ」

   

 

「・・・・・・」

 

 

「この気持ちに気づいたのは、おととい電話もらってからかもしれない」

 

 

「そんとき急に・・・かよっ?」

 

 

「しばらく会ってなかったからな・・・実際は“思い出した”っていう感じかもな」

 

むかっ 

「だったらおまえ・・・あんとき最初からN子と付き合えばよかったじゃねぇか」

 

汗 

「う・・・ん・・・」

 

 

「四の五のぬかさねーで、おまえら付き合えばよかったんだよ」

  

 

「・・・・・・」

 

 

「そうしてくれてれば・・・俺だってこんな悩むこともなかったしよ」

 

 

「・・・・・・(頷く)

  

 

「こんな事故に遭うこともなかったんだよ」 

  

   

「・・・・・・」

 

むかっ 

「N子だってもっと生きられたんだぞ!!」

  

 

「おいっ!まだ死ぬって決まったわけじゃねーだろ!!??」

 

 

「・・・そうだな・・・すまん」


 

  

  

 

 


確かにY崎の言う通りかもしれません。私がもっとはっきりした態度をとって

いれば、今回の最悪の事態は避けられたのかもしれません。私が身近に

いるN子の素晴らしさをもっと早くにわかっていれば、様々なトラブル自体も

起きていないのかもしれません。もしもこの時点の私の心境で、N子が告白

してくれていたら、私は迷わずJへの思いを断ち切り、N子と交際を始めてい

たでしょう。しかしそんなことを考えても、実はもう遅かったのです。

 

 

  

 

  


「まぁ・・・おまえも色々大変だったみたいだしな・・・」

 

 

「Y崎・・・おまえどこまで俺のトラブルの件・・・聞いてるんだ?」

 

 

「俺をなめんなよ・・・おまえのことなんて全部筒抜けだ」

  

 

「だろうな・・・おまえのことだから」

 

 

 

  

 

 

  

どうやらY崎は何らかの方法で私が体験した様々なトラブルの全容を

把握してるようです。彼が持つ人脈を使えば、私の周囲で起きていた

出来事はいとも簡単に耳に入るでしょう。

 

 

 

 

 

 

「あれだけ色々ありゃあな・・・おまえもあの金持ち女が嫌になるわけだ」

 

 

「いや・・・そういうわけじゃない」

 

 

「あの女が嫌になったからN子を見直したんだろ?」

 

 

「いや・・・そういう次元じゃないんだ」

 

 

「・・・よくわかんねーよそれ(憮然)

 

 

  

 

 

 


奥さま・・・何度も申しますが、Y崎は私とN子が一度肉体関係をもった

ことを知りません。私もこのことは彼に明かしていませんし、N子もどう

やら心に秘めたままY崎と接していたようです。肉体関係をもったから

こそ、私の心の中でN子が大きな存在になりえたのですが、それを今

さら彼に説明することはできません。N子が秘密にしているのですから

彼女の承諾もないまま、私の一存ですべてを明かすことなどできるはず

もありません。ですから彼は私のこの複雑な心境をきっと理解できない

ままでしょう。私は敢えてそれ以上の説明をすることを諦めました。

 

 

 

 

 


「まいったな・・・

  

 

「まいったよ・・・俺も」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「ただ一つだけはっきりしたな」

 

 

「ああ・・・そうだな」

 

 

「N子はおまえの名前を呼びながら興奮して俺に抱きついてた」

 

 

「・・・・・・」

  


「おまえはそれを勘違いしてヤキモチ焼いて、俺とN子のことを避けてた」

 

 

「・・・うん」

 

 

「なんでこんな行き違いになるんだよ・・・ったく」

  

     

   

  

  

  

Y崎がそう自嘲気味に天を仰いだ瞬間、ナースセンターから2人の看護師が

急に走ってきて、N子の部屋へ勢いよく飛び込んでいきました。

 

 

 

 

 

 

「何かあったのかな・・・」

 

あせる 

「もしかして容態が急変したんじゃないか?」

 

汗 

「俺らは・・・身内じゃないし・・・勝手に部屋に入れないよな(苦悶)

 

 

 

  

 

 

あくまで面会謝絶ですから、身内である母親が許さない限り勝手に

病室に入ることはできません。私たちは暗い廊下で病室の外から

聞き耳を立てました。

 

そんなことをしているうちに、今度は若い男性医師が廊下を走ってきて

同じ病室へと吸い込まれていきました。私たちはさらにドアへと近付き、

中の様子を必死に探ろうとします。

 

 

 

 

 

 

「N子!頑張って!N子!」

 

 

 

 

 

 

かすかに母親の悲痛な声が聞こえます。部屋に飛び込みたい気持ちで

いっぱいですが、他人でしかない私たちにはどうすることもできません。

 

 

  

 

 


「おい○○、・・・かなりやばそうだ・・・」

   

 

「お、おい・・・元からそんなに悪かったのか??」

 

 

「そうだよ・・・おまえ、まさか軽く考えてたのかよ?」

 

 

「いや・・・なんのかんの言っても命は大丈夫だと思い込んでたかも」

  

  

「看護師さんいわく、けっこう危ないって言ってたぞ」

 

 

「マジでやばいのかよ!?(悲鳴)

   

 

「ああ、かなりやばい!!(心痛)」 

 

 

「俺・・・もしも最期なら・・・N子にもっかい会いてぇよ(涙)

 

 

「もちろん俺だってそうだよ・・・でも」


 

 

  

 

 

 

「でも・・・」の後に続く言葉は私にもわかります。私たち2人はN子の親友

とはいえ身内ではありません。母親の許しがないままで病室に飛び込む

ことは、N子の尊厳を踏みにじることになりかねません。


もしもN子の命の火が消えようとしているならばなおさらです。臨終の場に

立ち会うことができるのは普通なら家族だけです。その場にいる人間を

選ぶことができるのも家族だけ。私たちがいくら心を痛めようが、勝手に

聖域に足を踏み入れるわけにはいきません。その一線だけは越えられ

ないのです。私たち2人はただひたすら聞き耳を立てて、中の様子を窺う

のみでした。

 

・・・とそこで、急に病室のドアが勢いよく開けられました。

 

 

 

 

バーン!!

  

 

 

 

  

「あなたたち、何やってるのよ!?」

 

 

「え!?」

 

 

「え!?」

 

 

「早く中に入って!!早く!!さぁ早く!!」

 

 

「い、いいんですか??」

 

 

「早く!!あの子が逝っちゃう前に!!」

 

汗 

「い、逝っちゃう!?」 

 

汗 

「あ・・・(絶句)

(本当に死ぬのか?) 

 

「ぼやぼやしてないで!!早くあの子に会ってやって!!」

 

 

「は、はい!」

 

 

 

 

  



私たちは母親に続いて再び病室に飛び込みました。中では医師と看護師が

何やら必死に処置をしています。心電図から発せられる単調で無機質な音が

部屋中に響いています。医師と看護師は緊張した声で専門用語を叫び合って

います。

 

 

 

 

  

 


「N子!!みんなが来たわよ!!頑張りなさい!!(涙)

 

 

「N子!!頑張れ!!(涙)

 

 

「N子!!(涙)


 

 

 

 

  

ビーーーーーーーーーー

 

 

そのとき、今しがたまでモールス信号のような断続音だった心電図の音が、

ブザーのような異音に急変しました。画面で心臓の鼓動とともに波打って

いたラインが一直線になってしまい、まったく変化が見えなくなっています。

よくドラマでみる光景がついに目の前で・・・。


 

  

 

 

 

「いやっ!N子!行かないで!1人にしないで!(悲鳴)

 

 

「N子!!N子!!(悲鳴)

 

 

「待てよ!!N子!!(悲鳴)

 

 

 

 

 

 

苦しそうな表情を浮かべた医師が、腕時計を確認して告げました。

 

 

 

 

 

 

「23時14分・・・ご臨終です」

 

 

    


 


N子は死にました。私と再会することもなく死にました。私が病室に来た

ことさえ知らないままだったでしょう。いえ、自分が事故に遭ったことさえ

自覚しないまま、夢の世界にいたまま、彼女は人生を終えたのです。

 

母親はただ、N子の遺体に泣いてすがるのみです。私もY崎も全身から

力が抜けてしまい、何も言葉を発することができませんでした。

  

N子は死にました。
  

私にプレゼントを渡すこともなく、私に甘い香りのする言葉を投げかける

こともなく命の炎を消してしまいました。私自身がやっと気づいた本当の

気持ちや、もしも再会したら伝えようと思っていた言葉も聞かぬまま、

一度も目を覚ますこともなく、眠るように別の世界へ旅立ちました。
  

この場面のことを私はこれ以上お話しすることができません。思い出す

ことさえが辛く悲しいことだからです。いったん筆を置くことに致します。

 

本当に胸が締めつけられるような辛い記憶なのです。

 

ですから、私の高校時代のお話はここで終わりにさせて頂きます。

   


だって・・・これを思い出すと・・・いまだに胸が痛みますから・・・。 

 

   

 

 

続いてすぐに次シリーズに入る予定です。

この直後の体験から話を進めるつもりです。

 


 

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2007-12-07 12:14:36

大きな勘違い

テーマ:タカビー少女編

   

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奥さま聞いて下さい・・・。

幼かった私を笑って下さい・・・。 

そして私を叱って下さい・・・。  

 

 


 

 

「昨日の昼間もあなたのことで相談するために一緒にいたみたいで・・・」 

 
慌てるインコ
「ど、どういうことですか??」 


  

 

  

 

 

奥さま・・・どういうことでしょうか。「私のことを相談するためにY崎と一緒に

いた・・・。それはどういう意味でしょうか。まさか・・・まさか・・・私はとんでも

ない思い違いをしていたのではないでしょうか。まさか・・・。

 

 

 

 

  

 

「娘はあなたのことが好きみたいです。だからおととい電話する前も・・・」

  

あせる 

「おととい・・・!?突然電話くれたときですよね?」

 

 

「ええ。電話の受話器をとってから電話かけるかどうかはずいぶん迷ってたみたい」

 

汗 

「そんな・・・」

 

 

「ずっとあなたの受験のことは心配してたから・・・」

 

汗 

「・・・・・・」 

 

 

「自分の進路が決まったこととか資格が取れたこととかねぇ・・・」

 

あせる 

「なんだか俺の受験を気遣って黙っててくれたみたいで・・・」

 

 

「そうなの。自分のことであなたの邪魔をしちゃいけないって」


  

「・・・・・・」

 

 

「だから・・・あなたが受けそうな大学の試験の日程を調べて壁に貼っていたのよ」

 

汗 

「え・・・(唖然)

 

 

「もう大丈夫だろうって娘が思ったタイミングがおとといの夜だったのね」

 

 

「・・・・・・」

 

DASH! 

「○○さん・・・結果があまり思わしくなかったって娘が言ってたけど」

 

ドクロ 

「はい・・・正直言えば今回は全滅です(苦悶)

  

 

「・・・そんな大変なときに、こんなことになってごめんなさいね」

 

!! 

「なんで謝るんですか!?そんなのやめて下さい!俺が悪いんですから」

 

 

「N子はあなたがいつもの元気がないって・・・すごく心配してたみたいなの」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「だから昨日の昼間はY崎さんに相談に乗ってもらって・・・」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「あなたに何か景気付けのプレゼントを買いに行ったみたい・・・」

 
げげ!ねこ

「えっ!?(衝撃)

 

 

「そこであんな事故にあっちゃったのよね・・・(溜息)

 

 


 

 

 


何と言うことでしょうか。N子がY崎と一緒にいたのは、私へのプレゼントを

選ぶ際に相談するためだったのです。それは私は勝手に邪推してやきもち

を焼いていたのです。勝手にへそを曲げて連絡を絶ち、彼女が重態に陥っ

ていることも知らずに一昼夜をぬくぬくと過ごしていたのです。 

 



  

 

 

「・・・なんで1時間も経って・・・ここに来ていただけたんですか?」

  

  

「・・・さっきまでY崎さんとお話してたから・・・じっくりと」

 

 

「Y崎・・・えらく怒ってましたよね」

 

 

「ええ、そうね。怒ってたわね」

 
覗き見クロ
「彼・・・なんか言ってましたか?」

 

 

「○○さん・・・昨日約束の場所にいらっしゃらなかったって本当?」

 

あせる 

「・・・それは・・・その(狼狽)

 

 

「結局、娘はあなたからすっぽかされてたのね・・・可哀想に」

 

汗 

「いや・・・そういうわけじゃ」

 

 

「でも、現に約束のお店には行かなかったんでしょ?」

 

汗 

「それは・・・そうですけど(狼狽)

 

 

「嫌いなら嫌いって、もっと早く娘に言ってあげてほしかったのに・・・(泣)



 

 

 


 

それまで淡々と話を進めていたN子の母親ですが、感極まったのか急に

泣き始めました。当然です。普通でいられる方がおかしいのです。娘が

生死の境をさまよっているのですから。

 

 

  

 

 

 

「ご存知の通りウチは母子家庭だから・・・やっぱりそんな家の娘は嫌ですよね」

 

ビックリマーク 

「まさか!そんなことあるはずがないじゃないですか!!」

  

 

「でも・・・あなただって他にもっといい女性がいるだろうし」 

 

汗 

「いや!そんなことはないですってば!!」

 

 

  

 

 


N子はなかなか複雑な家庭に育っています。大まかに言ってしまえば母子家庭

で、小学校に入る前からずっと母親と2人で暮らしていたと聞いています。口に

出してこそ言いませんが、いじめられたりするなど幼い頃はかなり苦労したよう

で、彼女の力強い底抜けに明るい性格は、そうした部分で鍛えられたのかも

しれません。

 

母親の「他にもっといい女性がいる」という言葉に私は内心ぎくりとしました。

私がJに心を奪われていた事実を見透かされたように感じたからです。いえ、

もしかするとこの母親はN子から既にJの存在を聞かされているのかもしれ

ません。ただ仮にそれを知っていても、わざわざこの場でそれを口にする

ような人物ではありませんでした。非常に慎重に言葉を選んでいるようにも

見えます。相手の気持ちを考えながら話をする・・・そんな上品な心持ちの

人物に思えました。



  

 

  

汗

「俺・・・彼女のこと全然嫌いとか・・・そんなんじゃなかったんです」

  

  

「だったら・・・」

 

 

「お恥ずかしい話なんですけど・・・俺、勘違いしちゃってました」

  


「勘違い??」 

 

 

「はい。てっきりY崎と付き合ってるもんだと・・・しかもかなり深い関係だと・・・」 

 

DASH! 

「・・・そんなことは絶対にないですよ(苦笑)

 

 

「俺・・・勝手に色々な話から妄想しちゃってて・・・勘違いしちゃって・・・」

 

DASH! 

「・・・妄想??」

  

 

「・・・いや・・・妄想っていうか・・・(汗)

 

 

「馬鹿ねぇ・・・あなた・・・(微笑)

 

汗 

「すいません!!!!!」

 

 

「それで昨日・・・約束の場所に行かなかったのね」 

 

 

「細かく説明すればもっと色々あるんですけど・・・ざっくり言えば」 

 

 

「ざっくり言えば??」 

 

 

「俺がY崎に嫉妬したから・・・昨日はすれ違いになってしまいました」

  

 

「・・・・・・」

 

 

「俺のくだらない勘違いでの嫉妬が悪いんです」

    

  

「・・・そう」

 

 


 


 

 

N子の母親はしばらく下を向いて静かに考えています。果たしてこの母親は

Y崎がN子に想いを寄せていたことを知っているのでしょうか。

 

 

 

 

 

  


「娘はね・・・意識がないの」

  

汗 

「・・・やっぱり・・・だから面会謝絶に」 

  

  

「このまま意識が戻らずに生き続けるか、死んでしまうかはここ数日で

決まるそうなの。今は小康状態で少し落ち着いているけど・・・」 

  

 

「・・・・・・」

 

 

「Y崎くん・・・昨日から寝ずにずっとあの子のそばにいてくれてるの」

 

汗 

「・・・・・・」

 

 

「彼だって骨折したり大きな怪我を負ってるのに・・・」

  

 

「あいつがN子さんにずっと惚れてたのご存知でしたか?」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「やっぱ、ご存知じゃなかったですか?」

 

 

「知ってるわよ」

 

汗 

「・・・・・・」

 

 

「娘から聞かされてたから」

 

 

「N子さんから??」

 

 

「ええ。何度か告白されてたみたいね」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「Y崎君は・・・ウチにも何度か最近遊びに来てたし」

 

汗 

「ご自宅にまで・・・」

 

 

「N子はあなたのことが気になってたから・・・はぐらかしてたみたいね」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「やっと久しぶりにあなたに会えるはずだったのに・・・あの子ったら可哀想」

  

叫び  

「・・・・・・」

 

 

 

 



この母親はすべての事情を把握しているようです。N子は母親に何もかも

包み隠さず話していたのでしょう。それほど仲の良い母子関係だったのかも

しれません。母親との間に隙間風が吹き続けている私にとって、非常に羨ま

しい関係に思えました。

 

 

 

  

 

 


「私、あまり病室を離れるわけにはいかないから戻るわね」

 

 

「・・・そうですよね・・・すいません、長話させちゃって」

 

 

「Y崎くん・・・もう落ち着いてるわよ」

 

 

「え!?」

 

 

「彼もきっとあなたが戻るのを待ってるはずよ」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「もう一度ちゃんと話したら?」

 

 

「・・・・・・」

  

 

「彼にもいろいろと言い分があるみたいよ?」

 

 

「そうですか・・・」

 

  

「あなた・・・まさかこのままN子の顔も見ないで帰るつもりじゃないでしょ?」

 

あせる 

「・・・それは(困惑)

 

 

「ここに座ってる場合じゃないでしょ?」

 

汗 

「・・・・・・」


  

 

 

  


N子の母親はにっこり微笑むと私に背を向けて病室へと戻り始めました。

私はその後ろから少し距離を置きつつゆっくり歩いていきます。階段を2階

に昇ると、目の前にあるナースセンターには誰もいません。どこかの病室で

処置をしているのでしょう。 

 

 

(中略) 

 

  

 

N子がいる奥の病室のそばにあるベンチには、Y崎が下を向いて座っています。

おそらくあれからずっとN子のことを見守っているのでしょう。彼のN子に対する

気持ちの深さをいまさらながらに思い知った気がします。

  

N子の母親はY崎の前をそのまま通り過ぎて、病室のドアを開けました。そして

私を手招きします。私は誘われるままにふらふらと病室へと近付きます。

 

 

 

  

 

 

「Y崎くん、いいわよね?」

 

 

「・・・・・・」 

 

 

「○○くんにもN子に会ってもらうわよ?」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「黙ってるってことは・・・文句ないのよね?」

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

 

  

問いかけにまったく応じず、Y崎は下を向いたままです。

 

 

 

  

 

「○○くん、さぁ入って。どうぞ娘に会ってやってください」

 

あせる 

「はい・・・」

(ちらりとY崎を見る) 

 

 

 

  

私もY崎にどういう言葉をかけていいものか分からずに、彼の前を通過して

そのままいざなわれるまま病室へと足を踏み入れました。



 

 

 

「後でちゃんと2人で話をするのよ」

 

 

 

  

 

N子の母親は私がドアをすり抜ける間際に、私にもY崎にも聞こえるように

少し大きめの声で言いました。私たち2人を諭すような口調です。


 

 

 

DASH! 

「N子・・・(不安)

 

 

 

 

 

暗い病室に入ると何かの医療機器から発せられる無機質で規則的な音が

小さく響いています。心電図でしょうか。ドラマの病院のシーンでよく聞く音

でした。


 

 

 

 

ツーーー!ツーーー!ツーーー!

 

 

 


 

ベッドに横たわる彼女に近付きました。暗くてよく見えませんが周囲には

たくさん大きな機械が運び込まれています。

 

 

 

  

 

 

「少しだけ灯りを点けるから・・・顔を見てやってね」

 

 

 

 

 

 

母親は一言そういうと、唐突に部屋を明るく灯しました。暗さに目が慣れて

いたため、少し眩暈がするような気がします。まぶしくて目を開けていられ

ません。

 



  

 

汗汗汗 

「N子・・・おまえ・・・なんてことに・・・(驚愕)」 


  

 

 

 

 

暗いうちはわかりませんでしたが、彼女の状態はかなりひどいものでした。

顔は激しい擦過傷で真っ赤に染まっています。口には人工呼吸器らしきもの

が取り付けられています。喉からも何かチューブが入っています。両腕に

はそれぞれ点滴がなされています。体中が医療器具で串刺し状態になって

いる無残な彼女の姿を目の当たりにして、私はショックのあまり気を失いそう

になりました。

 

 

 

  

ドンッ 

「ちゃんと見てやって!」

 

 

  

 

 

N子の母親が少し強い口調で私に言いました。

 

 

 

 

ドンッ 

「これが最後かもしれないんだから!ちゃんと目に焼き付けてやって!」

 

 

 

 

 

私はその言葉に応ずるように、彼女の姿をひたすら懸命に見つめ続けました。  

いつのまにかY崎が私のすぐ後ろに来ていました。

 

 

 

 

 

「○○・・・ちょっと外で話そうぜ」

  

 

「・・・Y崎」

 

 

「ちょっと2人で話があるんだ」

 

汗 

「ああ・・・わかった・・・部屋出よう」

 

  

 

 


私たちは母親だけを残していったん病室を出ました。病室を出るとちょうど

顔馴染みの女性看護師が入れ替わるように病室へと入ろうとしていたよう

で、ばったり鉢合わせになりました。


 

 

 

 

「○○くん・・・Y崎くん・・・今晩はずっと彼女に付いててあげて」

(耳元でひそひそ) 

 

「・・・そのつもりですけど」

 

 

「絶対よ。途中で病院から抜けたりしちゃダメよ」

 

DASH! 

「・・・なんでですか?(怪訝)

 

 

「多分・・・今夜が最後だと思うから・・・」

 

汗汗 

「そんなに悪いんですか???(驚愕)」 

 

 

「かろうじて生きてる感じなのよ・・・彼女」

 

 

「・・・お母さんはそのこと・・・ご存知なんですか?」

 

 

「ええ。知ってるわよ。気丈な方ね・・・すごい方だわ」

 

 

 

 

 

私とY崎を残して看護師は病室に入っていきました。私たちはどちらからでも

なく、すぐそばのベンチに並んで腰を掛けました。 



 

 


爆弾

「○○、すまんっ!俺が悪いんだ」 

 

 



  

 

唐突に切り出すY崎。どういうことでしょうか。 


 

 

 

続きは次回にさせて頂きます。

またのお越しを心よりお待ち申し上げております。




だって・・・いまだに胸が痛みますから・・・。 

 

  

 

 

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