暇人のAKB小説置き場

どうも、オケラです。

ここでは、AKBの小説を載せていこうと思っています。

どうぞ、宜しくお願いします


テーマ:
 いつも通りの朝を、
 いつも通り登校する。

 それが当たり前で、
 日常だったから。


 教室についても、
 誰かに挨拶をするわけでもなく、
 席につく。



 今日の一時間目、何だっけ?


 そんなことを思いながら、
 朝を過ごす。




 しかし、
 そんな当たり前の朝が、
 この日、崩れた。





「……渡辺さん、いる?」





 そんな声が、ドアのほうからする。


 私は首だけを動かして、
 その人物を確認した。



 すると、


 峯岸リョウさんだった。




「ちょっと……いい?」



 なんで?


 別に、
 毎週図書館で会うことぐらいしか、
 共通点がないのに、
 なんで、こんな朝早くに、私なんかを呼び出すんだろう?


 そう思ったけど、
 そんなこと思っても分かるわけがないので、




 私は黙って、
 先を歩くリョウさんの後をついて行った。



 ……
 リョウさんは、移動途中終始無言だった。


 一向に私のほうを見ないし、
 私の方を気にする素振りも見せない。

 人見知りな私は、
 自分から話しかけられるわけもなく、
 黙ってついていくだけ。





 しばらく歩き、
 ようやくついたと思ったら、
 その場所は、体育館の用具室だった。




 ……




 なんでこんな場所?


 ここで、何されるんだろう?



 そう思い始めると、
 急に恐怖がこみ上げてきて、
 体が震える。

 一刻もはやく逃げ出したかったけど、
 臆病な私には、
 そんなことをする勇気もなかった。


「……ねえ」


 リョウさんが声を上げた。

 それだけなのに、
 私の体はビクッとはねる。



「渡辺さんって……俺のこと嫌い?」



 え?


 な、なんで、
 そんなこと聞くの?

 私は別に何とも思ってなかった。
 ただ、図書室に来る人、っていうだけで、
 特別に感情は抱いていない。



 好きとも、嫌いとも、


 なんとも思ってない。

 なのになんで、
 いきなりこんなことを聞いてくるんだろう?


 私は、
 嫌いじゃない。
 嫌いじゃないから、いいえって、
 言えば良かったけど、
 なんでかこの雰囲気に押されて、
 何も言えないでいた。



 二人の間に、
 妙な沈黙が流れる。


「まあ、聞くまでもないか……」


 ?
 それって、
 どういうこと?

 その質問の答えを、
 始めっから知っていたみたいな言い方。





「どうせ……俺のことなんか嫌いなんだしな」





 ……




 なに、それ。

 別に嫌いじゃない。
 嫌いじゃないのに、
 なんでそう思ったの?
 勝手に思いこんだ?
 誰かに吹き込まれた?


 そんな疑問を口に出す前に、
 私の視界が、
 急激に変わった。



「キャッ!!」



 私は、
 用具室の床に、尻餅をつく。
 ……リョウさんが、
 私のことを、突き飛ばした。



「嫌われてるんだったら、何しても変わらないよな……」




 ……怖い。



 リョウさんの目から、
 生気が感じない。



 リョウさんも、
 この状況も、
 この体勢も、

 なにもかもが、
 私に恐怖を与える。


「……お前が、悪いんだからな」


 その声が耳に聞こえた瞬間、
 リョウさんの手が、私の制服にかかる。



 そして、





 ものすごい腕力で、
 簡単に、引きちぎられた。














「い……いやあああああああああああ!!!」
















 私は恐怖のあまり我を忘れ、
 必死に暴れ、声の限り叫んだ。

 それでも、
 リョウさんの手は止まらない。


「っ!……チッ、暴れるな!!」


 リョウさんも私を抑えようとしている。



 だけど、
 私は構わず暴れ続けた。
 もう周りなんか見えない。

 ただ、
 この恐怖から逃げ出したい。



 その一心だった。




「やめて!! やめてよ!!!」


「暴れるなって言ってんだろ!!」



 リョウさんの手が、
 私の口を抑える。

 そのせいで、声が出せず、
 顔も動かせない。


「大人しくしてろ……」


 その時、
 リョウさんと目があった。


 その目は、
 欲望におぼれ、
 心を忘れ、
 ただ感情に身を任せているようだった。



 その目を見た瞬間、




 私の中の何かが弾けた。









「いやだあああああああ!!!」










 私は、
 力の限り、
 リョウさんを突き飛ばした。

 突き飛ばせるとは思ってなかったけど、
 リョウさんは思ったより、後ろに吹き飛んだ。





 そしたら、





 大きな石と石がぶつかるような、
 用具室では聞こえてこないはずの音が聞こえてきた。
 それは今まで聞いてきた音の中で、
 一番大きかった。


 それに、
 すぐ聞こえてくるはずの、
 リョウさんの声も聞こえてこない。




 だけどその時の私には、
 そんなこと気にしていられなかった。
 一刻も早くそこから逃げ出したかったから。



 私は、衣服を整えることもしないで、
 その場を走り去る。





 リョウさんの声が一向に聞こえてこないことを、
 不思議に思うことなく。



続く
AD
いいね!した人  |  コメント(6)

[PR]気になるキーワード