■三重の文化財 愛護団体が刑事告発

 急な坂を馬に登らせて農作物の作柄を占う三重県の無形民俗文化財、多度大社(桑名市)と猪名部神社(東員町)の伝統行事「上げ馬神事」で、馬の腹をたたく行為が「動物虐待」にあたるとして動物愛護団体が刑事告発し、文化財指定見直しの議論が持ち上がる事態に発展している。坂の傾斜を緩和するなどしたものの、地元からは「勇壮さにかける」「スペインの闘牛は動物虐待ではないのか」など反論も続出。伝統か動物愛護か-。鎌倉時代以来続く神事の行方が注目される。

 上げ馬神事は、馬に気合を入れ高さ約2メートルの急斜面を登らせ、その成否で豊凶などを占う神事。多度大社では昭和53年、猪名部神社では平成14年に無形民俗文化財に指定され、関西や中部圏から多くの観光客が訪れている。

 しかし、馬を興奮させるために棒などでたたく行為に対し、動物愛護団体が改善や文化財指定の見直しを県に要望。県文化財保護審議会が4月3、4両日に猪名部神社、5月4、5両日に多度大社で行われる神事を視察することになった。

 さらに、多度大社の神事に対し、「動物との共生を考える連絡会」(東京都江戸川区)などが昨年12月、被疑者不詳で動物愛護管理法違反罪で桑名署に刑事告発する事態に及んでいる。

 これらの動きに、多度大社の地元自治会の石川功会長は「今の情勢にあった対応をしなければならない」と話す。一方、ある住民は「坂を低くして馬がぽんぽん飛べるようになれば、醍醐味(だいごみ)が失われる」などと話し、神事の変更に難色を示す声も少なくない。

 猪名部神社の地元自治会幹部は「改善を続け、今は馬をたたいていない」と現地調査そのものに反発。ただし、今春の神事では「『伝統と違う』などと反論が出るかもしれないが、馬に負担をかけないようにする」とし、坂の傾斜をゆるやかにした。

 県文化財保護審議会の植木行宣委員(元京都学園大教授)は「地域で伝えていくのが無形民俗文化財。馬の扱いにたけた人を外部から招けば、文化財としての価値がなくなる可能性もある」と解決の難しさを指摘した。

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