やっぱり創るコトって楽しいと思ふ | 老舗ニット会社三代目社長岡崎博之の自分らしく事業承継

老舗ニット会社三代目社長岡崎博之の自分らしく事業承継

東京の下町・墨田区・両国で、糸とセーターを売っている [丸安毛糸]の3代目社長です。 経営者の視点、後継者の視点、アパレル業界人の視点・・で気づいたこと、そして、自分らしく事業承継していく方法を書いています。みんなで一緒に元気になれるようにお伝えしていきます!


こんにちは。

私たちの展示会で、新潟県五泉市に来ています。
ここは、日本で最大のニットの産地です。

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この産地で素材の展示会をはじめて5年。
より一層製造メーカーさんと仲良くなったし、
新しい取り組みや、新素材の開発もどんどん進んでいます。

やはり、続けることは大切だとつくづく思うわけです。

今回は、2017年秋冬、つまり一年先に店頭に出るセーターの素材展になります。

この展示会を行うにあたっても、糸の染めから編地、サンプル製品の作成まで、製造メーカーさんには多くのお手伝いをしていただいています。

私たちの2017年秋冬素材、かなりいい感じです。
とっても良く出来ています。

それは、私たちの糸だけがいいのではなく、
それを様々な技法で編んでいただくことで、さらに新しい魅力がプラスされていくからです。

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だから、私たちの間に妥協は一切なく、お互いにいつでもお客様の喜ぶモノを作ろうと、頑張るわけです。

展示会中に、仲のいい加工屋さんが編地を持って来てくれました。

私たちの糸で作った編地に、色々な加工を施してくれたんです。

どれも、私たちが依頼したものではなく、自ら試してくれたものばかり。

「ちょっと、遊んでみた。」

そうは言うものの、その遊んでみた、が素晴らしいもの、今まで見たこともないものなんです。

「これ、いけますね!」

二言三言の会話の中に、プロ同士の達成感と嬉しさがあります。

そんな時、

やっぱり創るコトっつ楽しいと思ふ

どんどん変化する世の中で、売る仕組みは変われど、人々の本質は変わらないし、また作ることも変わらない。 

だから、作ることが出来る側にいることは、ある意味幸せなんだと思う。

大手アパレルメーカーさんの落ち込みは、合わせるとそれだけで数百億減。
お店も1500店舗無くなるそう。

まあ、そうだよね〜、とも思う。

トレンドでは売れない。
高いものは買わない。
洋服にお金は払わない。

まあ、そうだよね〜、とも思う。

だけど、私たちは評論家でもコンサルタントでもない。

そうだよね〜って思いながらも、この業界に従事している限り、

トレンドは知らないといけないし、発信もしないといけない。

高いものと言うより、価値あるものを楽しんで創り続けないといけない。

そして、洋服、私たちの場合はニットだけど、ニットの楽しさ、良さを伝えて、買いたい!って思ってもらわないといけないのです。

新潟のニット製品産地で、ふとそんなことを感じました。