香川でのたうつ菓子屋のブログ

三豊市高瀬町 「清水菓子舗」3代目店主のおろかな日々をつづった、
極めて個人的なBlogです。


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バレエ団の主役をめぐる、醜い争い。


もうベタで古典的な内容です。


演目も「白鳥の湖」とベタ。


ライバルの妬み、演出家のセクハラ指導などなど、

恥ずかしくなるくらい、ありきたりなストーリーです。


でも、それなのに、最後まで見る事が出来たのは、

ひとえに、俳優陣の迫力の演技と、カメラワークです。


この映画を見ると、

「競争って、何?」

「成功するって、イイ事なの?」 と、

頑張る意味を見失いそうになるので、

ヤル気を出さなきゃいけない人は、見ると良くないかもしれません。


オレの場合、

もっと頑張らなければいけないのに、

「あんまり、ガツガツ頑張ると、ろくな事がないな」 と、

とても間違った考えを持つようになってしまい、

すっごく困っています。


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神経質で変わり者のオッサン二人の物語です。


あ、オッサンと言っては失礼ですね、

今のエリザベス女王のお父さん、ジョージ6世のお話ですから。


ただの変人だったらつまらないけど、

2人とも、常識があるので、とっても面白いです。


常識のない人の話は、魅力がありませんからね。


ほんっとにイイ映画を見ました。


映像もシナリオも素晴らしいけど、


主役のオッサン2人の、

強情で、弱くて、わがままで、優しい演技にメロメロになりました。


相手を認め、理解する事、


信頼する事、される事、


正直で、堂々として、飄々と生きる事、


あきらめない事、

勇気を持つ事、


人が生きて行くうえで、大切なことは何なのかを教えてくれた、映画でした。


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西原さんと鴨志田さん。


この夫婦に関する本は、

これまでにたくさん読んできました。


写真家のアラーキーと陽子さん夫婦とともに、

オレがとっても好きな夫婦だからです。


だから、この2人を実名で映画化するのならば、

たんに話題性だけの、しょーもない作品にしたら承知しないぞ、

というくらいの気持ちで見てみました。


鴨志田さんのアル中ぶりは、

ちょっと抑えて表現されていましたが、

西原さんの母親ぶり、

2人の荒っぽくて乱暴だけど、愛情あふれる関係など、


途中から、ボロ泣きしながら見入ってしまいました。


さすが、小泉今日子さん、すごい!


この映画、西原さん目線で描かれているので、


もう1本、鴨志田さん目線で描かれた「酔いが醒めたらうちに帰ろう」も見て、

この夫婦の凄まじい腐れ縁を、

じっくりと記憶に残したいと思います。


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「スラムドッグ・ミリオネア」で、ダニー・ボイル監督のファンになったのですが、


他の作品も見てみようと思ったら、

ゾンビ映画だったので、

怖くて、途中で見るのをやめてしまったまま、次回作を楽しみに待っていました。


で、今回、

ようやく、ダニー・ボイル監督の最新作を見る事ができました。


やはり、この監督、かなり変わっています。


グランドキャニオンの谷底で、

落石に腕を挟まれて動けなくなった男の、

死に直面した状態での異常行動を描いた作品です。


だから、基本的に、

登場人物は一人、

シーンも、身動きもとれないほど狭い谷底だけ。


こんなシチュエーションを映画にしようと思う監督なんかいないと思うし、

それを、抜群のカメラワークと、演出で、

1級の作品に仕立て上げれる力量を持った人もいないと思います。


我が道を行き、オンリーワンになった人の強さを、

まざまざと見せつけられました。


苦しい時、もうギブアップしたくなった時、

この映画を思い出して、

もうひと粘りできそうな気がします。


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若くして成功して、富も名声も手に入れた、


だけど、何をしても虚しい。


まあ、普通の人から見たら、うらやまし過ぎて、

「あんた、それで悩みなんかあるのか?」 

と、言いたくなるような男が主人公です。


でも、この人、本当にカラッポ。


そのカラッポ具合を、

説明臭くなく、それとなく描いているのは、

ソフィア・コッポラ監督の才能、というか、

天性のず抜けた感覚なんでしょうね。


何をしても満たされない男に、

つかの間の温かい心情を伝えてくれるのは、

別れた妻との間にできた、11歳の娘。


この娘が、最高に生意気なのに、

メチャクチャかわいい!


でも、彼女も、上っ面だけ元気なだけで、

心はカラッポで、淋しさと不安で押しつぶされそうになっているのが、

さりげなくさりげなく描かれています。


もう、「わかってくれる人だけ、わかってくれたらいいのよ!」 

という、監督の声が聞こえてきそうなくらい、


説明的要素が抜け落ちています。

だから、リアルに、男と娘の、心の痛みがヒリヒリと伝わってきます。


優雅で、退廃的で、退屈なのに、

猛烈に、悲しみがこみ上げてくる、

不思議な感覚になれる作品でした。

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