2006年08月27日(日)

グレート・ギャツビー

テーマ:
「常に自分のしたい事をやるのだ」
が信条だった、
スコット・フィッツジェラルド。
彼は第一次大戦後のアメリカの繁栄がもたらした、
享楽かつ狂騒的な時代を
「ジャズエイジ」と捉え、
自ら行動した「時代の落とし子」だ。


彼の代表作「グレート・ギャツビー」、
本は読んだことがなくても、
ロバート・レッドフォードとミア・ファロー主演の映画
「華麗なるギャツビー」の方を、
ご覧になった人は多いかもしれない。

パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
華麗なるギャツビー

この作品の舞台となる時代は1920年代。
世界大恐慌の少し前の、
アメリカがとても華やかだった時代だ。
この時代のファッションは、ヨーロッパナイズされていて、
とてもおしゃれ&エレガント。
謎の男ジェイ・ギャツビーが、
豪奢な邸宅で毎晩開くパーティーのシーンなど、
うっとり・・・もの。

   ギャツビー


さて、ストーリーに少し立ち入ると、
この豪華なパーティーは、
入り江の向こう側に住む元恋人の気を引く為だった。
ギャツビーと名乗るその男は、
実はかつては、学歴も金もない将校。
そして、元恋人のデイズィはお金持ちのお嬢さん。
恋人時代の彼女は、
ギャツビーの気持ちをまっすぐに受け止めるが、
どうも健気さがない。
彼が任務の為に遠方に赴いている間も、
社交界の女王として、ダンスやデートに明け暮れるのだ。
彼女なりの葛藤もかなりあったりするのだが、
結局は同じお金持ちクラスの男と結婚してしまう。
やがて、苦労を重ね、富を得たギャツビーは
彼女が夫と住む家のすぐ近所に大邸宅を買う・・・。


この物語は、
ギャツビーの隣人である
ニック・キャラウェイにより語られる。
ニックは片田舎から憧れを持って都会にやって来たものの、
馴染むことができず、
やがては失望を感じてしまうのだ。
かたや成功を収め、
ニューヨークという街の爛熟を象徴したような
ギャツビー。
二人は紛れもなく、
フィッツジェラルドの分身だ。


それは、彼が、
ニューヨークに対して感じていた
愛と憎しみを表している。
フィツジェラルドの私生活は
むしろギャツビーに近く、
華やかさに満ち、豪華絢爛たるものだった。
時代の寵児として持てはやされた。
しかしやがて、
1929年の大恐慌を境に、
彼は悪趣味な金満家に過ぎなくなり、
民衆は夢から覚めたように彼の元を離れていき、
作品も急速に忘れ去られていった。


ところで、「グレート・ギャツビー」を読んで
思うことがある。
アメリカという国の不可思議さだ。
平等たらんや、と、努力しながら、
故国(イギリス他ヨーロッパの国々)に習って
貴族を作ろうとする。
やたら、「名門」を気にするのだ。

 
フィツジェラルド, 野崎 孝
グレート・ギャツビー


栄光と享楽の果てに崩壊する、
ギャツビーそのものを体現した
フィッツジェラルドの人生も合わせて、
なんとも皮肉な事だと思う。



コメント

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1 ■スキンが、・・・・

同じようです。


ゴメンなさい。(;^_^A

2 ■飛燕さん

見てきましたよ。
ホントですね。
良くあることですよ。(^人^)

3 ■おしゃれだぁ~

この時代のファッションってほんと、お洒落でエレガントですよね。
車もクラシカルで、こういう映像って好きです。
日本でいえば大正ロマンの時代って感じかしら?

いつもながらおかみさんの文章もお洒落~☆

4 ■無題

吸いません、おかみさまの書き込みとはまったく関係のないことですが。
サザンのコンサート行ってまいりました。疲れました。1日24時間の内12時間ほどをかけコンサートを見てきました。
うちのおかみさんは『日ごろのうっぷん』をすべてリセットできたと大喜びですが、私は連休したいくらいに疲れて帰ってきました。

しかし、楽しかったことは間違いありません。

5 ■メグさん

「グレート・ギャツビー」は、本も映画も、まさにお洒落のために読む〔見る)作品ですね。
当時のアメリカは、繁栄に沸きバブルといっていい時代だったんだけど、現代のバブルと違い、紳士淑女の形式にのっとり、ヨーロッパナイズされていて、エレガント。
美しいですよねぇ~・・・うっとり。

6 ■おやかたさん

費やした時間が12時間・・・!!
凄いエネルギー使いましたね。(^▽^;)
でも、奥様がそれだけ喜んでおられるのなら、行った甲斐があったというものですね。
サザンのコンサートですもん。
少々のリスクは良しとしましょう。
何よりでした。お疲れ様~~!

7 ■これは・・・

高校生の頃、読んだような・・・?
その時は何ともおもわなかったけれど、おかみさんの記事を読んで映画をみたくなりました。

8 ■J美さん

名作ですし、読書家のJ美さんはきっと読んでいらっしゃると思います。

映画、素敵ですよ~~~。
ラルフローレンが衣装担当。
全てにおいて、もう、うっとりするくらいお洒落。
役者も、作品の質も抜群です。

9 ■映画を観たいです

おかみさん、こんにちは。
『グレートギャツビー』、学生の頃レポートを書かなきゃならなくて読みました。ものすごく落ち込みました。そのせいで映画はまだ観ていないのですが、レッドフォードははまりすぎですよね・・・。
ちなみにどんな物語なのかあらすじを語って聞かせたところ、姉は泣き出してしまいました。それを見てわたしももらい泣き(?)して、変な姉妹になってしまいました。ほんとにヘン、???
ところでおかみさんにお願いがあります。‘昔バトン’というものを回していただいたのですが、次をおかみさんに受け取っていただきたいのです。いかがでしょう?お時間ができたら拙宅にお立ち寄りくださいませ~。それでは。

10 ■かいろさん

この作品、ラストが・・・・ですものね。
フィッツジェラルドが時代の寵児として、つかの間の栄光に残したのがこの作品・・・と言うのも又、切ないです。
それにしても、かいろさん姉妹は、実に感受性が豊か・・・素敵ですね。
映画はあのパーティーのシーンがもう圧巻。
若き日のレッドフォード・・・美しいですよ~~!

バトン、確かに!どうもありがとうございました。
少しお時間下さいね・・・。

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