メカ vs 王子 ~新橋演舞場編~
テーマ:ブログども、血みどろの戦いを繰り広げてきた岡田達也です。
新感線の『蛮幽鬼』を観た。
時間があれば詳しく書きたいが、とにかく面白かった。
今年観た芝居の中で3本の指に入る。
それだけは断言しておく。
が。
今、ここに書かなければならないのは芝居のことではなく終演後のことなのだ。
芝居は観ていただければ分かってもらえる。
しかし、終演後の楽屋の模様は僕がレポートしなければ誰にも伝わらないのだ。
ここは心を鬼にしてそちらの話を書こう。
3時間30分(休憩込み)という大作を観終えた僕は、ロビーでメカ……、いや、たかやん先輩のマネージャーさんと待ち合わせをしていた。
その方に楽屋まで案内してもらう段取りになっていたのだ。
マネージャーさんを見つけ、軽く会釈し近付いた。
「あ、岡田さん、お疲れ様です。
あのー、もうちょっと待ってていただけますか?
今日は上川の親族の方もいらっしゃっているので皆様がお揃いになってからご案内させてもらいます」
「ええ?親族の方ですか?」
「はい。お母様とお姉様と、それから……」
「あ、いや、だったら遠慮しておきます。
せっかく家族が揃うんだったらお邪魔するのもなんですし」
と言い残し腰を引こうかな、と思ったときだった。
後ろから声をかけられた。
「あ、岡田さん。どうぞ会っていってやってください」
たかやん先輩のお姉さんだった。
あれ?
間違いじゃなければ1度しかお会いしたことはないはずだ。
しかも話はしたことがないような気が……。
しかしお姉さんはこちらの顔を認識している。
ま、まさか……。
お姉さんもメカなのか!
姉弟揃って俺をロック・オンしようとしているのか?
見た目は普通の人なのに!
「あ、はあ。では遠慮無く……」
こうして親族4人とロック・オンされた人類が生んだ最高傑作は楽屋に向かった。
堺雅人、上川隆也。
並びの楽屋だ。
実に豪勢だ。
右側がたかやん先輩の楽屋だ。
「さあ、入って入って(優)」
お母様たちを迎え入れる優しげな声が聞こえる。
お母さん、騙されちゃイケナイ!
そんな余所行きの声を出しているときは演じているときなのだ!
実の母親にまで演技するとは……。
さすがは高性能アンドロイドだ。
僕は声にならない声を出しながら後ろから様子を伺っていた。
次の瞬間……。
!!!!
目があった!!!
今、カシャーンって音が聞こえた!!
ロック・オンされてしまった!!
まずはカバンで顔を守らなければ!!
だが蛇に睨まれた蛙のように動けない。
「あ?お前も上がっていくか?(冷)」
ちっがーう!!!
全然さっきと違う!!
何なんだ、その冷徹な声は!!
さっきは血が通ってそうな声色だったじゃねーか!!
しかも「あ?」ってなんだ!!
それは、よく岡田達也が後輩たちに意味もなく「あ?」って因縁付けるときと同じ「あ」の使い方だ!!
(ちなみに小多田直樹にこれを連発して本当に泣かせてしまったことがある。小多田、ゴメン)
僕は恐る恐る暖簾をくぐった。
つづく




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