宮城県登米市は、市民向けの文書に使ってきた、堅苦しくて押しつけがましい行政特有の言い回しを改め、分かりやすい表現を使い始めた。

 あいまいな表現の典型例「前向きに検討します」はできるだけ使わないようにするなど、改善の手引を作り、市職員に徹底している。

 布施孝尚市長は、歯科医師として勤務していた頃、医学用語を交えた説明を受けてとまどう患者を見てきた体験から、市の文書で、「私が見て分かりにくい表現はやめるように」と指示。他県の改善例を参考に、昨秋から庁内で試験的に実施してきた。

 例えば、「周知徹底されたい」は「皆さんにお知らせしてください」。堅苦しい「諸般の事情に鑑(かんが)み」は「様々な事情を考えて」に改める。法令用語やカタカナ語は分かりやすい言葉に言い換えるよう一覧表も作った。

 布施市長は「お役所言葉は取っ付きにくく、市民との距離が離れてしまう」と話し、庁内文書もできるだけ分かりやすい表現に努めることにしている。

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