大津市
03月31日 20時35分 NHK

 3年前、大津市で、中学2年の男子生徒がいじめを苦に自殺した問題で、家庭裁判所の審判でいじめに関わったと認定され保護観察処分と不処分の決定を受けた同級生3人のうち2人が、決定を不服として大阪高等裁判所に抗告しました。


 3年前、大津市で中学2年の男子生徒がいじめを苦に自殺した問題では、当時14歳と13歳の同級生あわせて3人が、男子生徒が自殺した約2週間前の体育大 会で、はちまきで手足を縛ったり、殴ったりしたなどとして暴行などの疑いで大津家庭裁判所に書類を送られ、少年審判を受けました。


 大津家庭裁判所は、3人が体育大会で男子生徒に暴行したと認定した上で、当時13歳と14歳の2人については、保護観察処分にすること決め、もう1人の同級生については、いじめには関わったと認めた上で不処分とすることを決めました。


 これについて保護観察処分となった当時14歳の少年1人と、不処分となった当時13歳の少年の合わせて2人が、処分を不服だとして今月28日、大阪高等裁 判所に抗告しました。抗告審では裁判所が書面で審理を行い決定を下します。一方、保護観察処分となった当時13歳の少年1人は抗告せず、処分が確定しまし た。