食のセレクトショップ「きしな屋」@大阪枚方

おいしい!、めずらしい!、おもしろい!食べ物についてご紹介いたします。
「こんなにおいしいものがあることを、みんなに知ってもらいたい!」
そんな想いで書いてます。


テーマ:
「壊れたら捨てる」というのが当たり前の世の中ですが、
かつては「直して使う」が当たり前。
まだ使えるものを捨てて新調することから得られる一瞬の喜びより
良いものを直しながら長く使うことで得られる愛着や満ち足りた気持ちを
私は大事にしたいと思います。

こんにちは。

大阪府枚方市(ひらかたし) 鍵屋別館 の
ちょっとオモシロイ
実はこだわりの食料品店 きしな屋  店長 キョウコです。

ようやく朝晩涼しくなってきましたね。
そろそろ夏の疲れが出てくる頃ですが、みなさんお変わりありませんか。
私は、2週間前に一度ガタッと疲れがきましたが、
今年も梅肉エキスと黒にんにくで乗り切りました。
この組み合わせ、ホントに最強です。

ところで、
おうちにおひつやすし桶などの木桶製品はお持ちですか?

おひつを使っているご家庭は少ないかもしれません。
すし桶ならきっとお持ちの方のほうが多いでしょう。
木製のすし桶は、
すし飯をべちゃつかず美味しく仕上げるために欠かせない道具ですね。

とはいえ、ちらし寿司や手巻き寿司や巻寿司が食卓に登場する頻度は割と低いもんです。
よく使っているおうちでも1ヶ月に1回くらいなのかなぁ。
人が集まる時にしか使わないおうちも多いから、
2,3ヶ月に1回くらいの使用頻度のご家庭も多いと思います。
使わないでしまわれている時間が長くなると、
いざ使おうと思ってすし桶を出してきた時に不具合を発見することも多いわけです。

例えば、
桶の隅っこのところが黒ずんできたり、
タガ(すし桶の側面にある金属や竹でできた輪っか)が緩んだり
場合によってはタガが落ちてしまったりします。
ずっとしまいっぱなしにしていると
木がやせて少しの衝撃で底が抜けてしまうこともあります。

桶をプラスチックで作ったなら、こういう不具合は起こりません。
なぜなら樹脂は変形しないからです。
しかし、それではおひつやすし桶としての大事な機能を果たさないのです。

すし桶やおひつに木が使われるのは、
天然素材の木の持つ水分調節機能を利用しているからです。
この自然の水分調節機能がご飯をおいしく保つためには大事な働きをしています。

おひつの場合だと、
炊き上がったご飯の余分な水分を木が吸ってくれるので内側に結露ができません。
ご飯を炊飯器に入れっぱなしにていると、
炊飯器のフタには結露がいっぱいつきますね。
そして、炊飯器の底にも余分な水分がたまってべちゃっと水っぽくなりますね。
おひつに入れておくと、容器自体が水分調節してくれるので
さめたご飯が水っぽくなることがないのです。
また、ご飯がさめて徐々に水分が失われてくると、
木からご飯に水分を返してくれるので、パサつくこともありません。
おひつのごはんは、さめてもべちゃつかず、パサつかず、
冷ご飯でもおいしくいただけます。
おひつは、木の水分調節機能を活かしたとても理にかなった保存容器なのです。

すし桶の場合ですが、
すし飯って炊き上がったご飯に合わせ酢をかけて作りますね。
これを水を吸わない樹脂性のすし桶を使って作ったなら、
どうしてもすし桶の底に酢がたまってべちゃつきます。
これは樹脂の性質上どうしても仕方のないことです。
その余分な水分を少しでも早くとばそうと、うちわでもって
一生懸命あおいだりする訳です。

木桶で作ると、容器自体が余分な水分を吸いますから、
うちわであおがなくても水っぽくないおいしい酢飯が作れます。
樹脂製と木製のすし桶、両方使いましたが、
これは出来あがりに結構歴然とした差が出てびっくりします。
それだけ、木という素材が機能的に優れているということですね。

このように木は素材自体が水分を吸ったり吐いたりします。
それに伴って、木も変形します。
水分を吸った状態では、木は膨れ、
水分を吐いて乾燥した状態では木はやせます。
何ヶ月も使わずにしまっておくと、木が乾燥しすぎてタガがゆるんだり、落ちたりしますし、
逆におひつやすし桶に水をはって放置すると
木が水分を吸いすぎて膨れ、タガがのびのびになってしまいます。

タガがゆるんだり落ちたりすることは木桶の性質上必ず起こりうることです。
おひつやすし桶、湯桶などの木桶製品が日常的に使われていた時代は
みんなその性質を知っていたので、
小さな不具合なら自分で直して使っていました。
そして、自分の手に負えない修理は、町には必ずいた桶屋に直してもらっていたといいます。
木桶製品を使う人が少なくなり、町の桶屋も廃業し
木桶の手入れの仕方を知る人が少なくなったために
「手入れが面倒そう」と木桶が敬遠されるようになったのは悲しいことです。
また、まだ使えるすし桶が「自分では直せないし、直してくれる人もいない」と捨てられてしまった話をききましたが、本当に悲しいです。

今度、きしな屋でワークショップをしてくださる徳島の桶樽職人の原田さんは
こう言います。






「桶や樽は壊れるものです」

原田さんの師匠が若かった頃は、
桶屋の仕事は新しいものを作るばかりではなかったそうです。
時期になると、年に数回は桶や樽の修繕に村々を回っていたとのこと。
職人が身近にいたころは、丁寧に作られた木桶を直しながら大事に使う環境がありましたが、
高度経済成長期を境目に、壊れたら捨てるという流れになり、
その風潮は現在でも続いています。

職人の原田さんは、こうも言います。

「壊れるから、直しながら使う道具なんです。」

徳島で「司製樽」という桶樽の工房を開いている原田さんですが、
新しい桶を作るだけではなく、桶・樽の直しも行っています。
今まで直した桶樽は数知れず。
中には、かなりご高齢のおばあちゃんが嫁入り道具に持ってこられた桶もあったそうです。
丁寧に作られた木桶は、大事に使えば一生のお付き合い。
おばあちゃんの木桶も無事に直ってとても喜んでいただけたそうですよ。





きしな屋ではご縁あって、1年前から司製樽のおひつやすし桶を取り扱っています。
司製樽のおひつやすし桶は、なめらかで、全く継ぎ目のない一枚の板のような仕上がりです。
素人の私がみても、仕事の丁寧さが伝わってきます。
その確かな技術ではなく、
原田さんの人柄や考え方にも心動かされるところがあります。

ひとつは、自分の作った桶樽を売りっぱなしにしないところ。
桶樽を売るとき、原田さんは「末永いお付き合いを」と言います。
自分で手渡しできないときは、桶の説明書に丁寧に使い方や手入れの注意点などを
手書きで書き込み、一人ひとりメッセージを添えます。
今、司製樽の木桶製品を買って下さった方が、直しが必要になったときのためです。
原田さんは売って終わりではなく、売った時から職人とお客様の関係が始まると考えているのです。

また、見た目の美しさと道具としての機能性を両立している点も素晴らしいと思います。
桶製品の見た目の美しさを追求して、芸術作品として作る職人さんもいますし、
それは日本の伝統工芸の一翼を担う大事な分野だと思います。
原田さんは、あくまで道具としての機能性、耐久性、使いやすさを重視しています。
司製樽の木桶製品の見た目の美しさには定評がありますが、
その丁寧な仕上げは全て使う人を考えられてのことです。
優れた道具として、一人でも多くの人に木桶を使ってほしいという原田さんの想いがこめられているのです。

そんな桶樽職人の原田さんが、9月に大阪に来てくれます。
忙しいスケジュールを縫って、
木桶製品をお使いの方や検討中の方向けのワークショップをきしな屋のある
鍵屋別館で開いてくれることになりました。

このワークショップも、原田さんの「末永いお付き合いを」という想いがこめられたものです。
今、おひつやすし桶、湯桶などの木桶製品をお使いの方には、
ぜひとも知っていただきたい内容です。

詳細は下記をご覧くださいませ。
職人から直接話を聞けるまたとない機会ですので、
ご興味ある方はぜひご覧ください。

今日のブログは、えらい長くなってしまったうえに、まだ長くなりますが、
私、興味のないことについては全然しゃべれません(笑)
木桶って知ればしるほど面白いものなんですよね~。

FBアカウントをお持ちの方は
こちらからWS詳細をご覧いただけます。

WS詳細はコチラ↓
【結い物(ゆいもの)で繋ぐ会~司製樽編~】
結い物(ゆいもの)とは、側板、底板を竹や金属製のタガでしめて作られる木製の容器の総称で、桶や樽はみな結い物のなかまです。
結い物は基本的に、タガのゆるみなどを直しながら末永くお使いいただく道具です。

結い物で繋ぐ会とは、昔から日常的に使われてきた素晴らしい道具を通して、佳い物の作り手・使い手・繋ぎ手の輪を広げる活動の場です。

【日時・ワークショップ内容など】
・日時:9/5(月) 10:00~12:00
・場所:鍵屋別館3F「ソライロ・ピクニックカフェ」
・講師:司製樽 代表 原田啓司氏(桶樽職人)
・参加費:3000円(税込)
・お申し込み:072-843-0141(きしな屋:10:30~17:30 月曜定休)まで、
        もしくは、「きしな屋」へのFBメッセージ、アメブロコメントにて
 お名前、お電話番号、参加人数をお知らせください
・参加対象:
おひつ、すし桶など木桶製品を現在使っている方、もしくは、使用・購入をご検討中の方

・内容:
木桶製品の使い方や普段の手入れの仕方、コツについて桶樽職人の原田氏がご説明いたします。ご家庭でお使いのおひつやすし桶がございましたら、お持ちいただいてその場で直し作業の練習をしてみましょう。また、お使いの木桶製品の修理相談会も行います。今現在、酢塩気やおひつなどをお使いの方は、ぜひお持ち下さい。

・その他:
ご家庭で使える直し道具「締め木」と吉野すぎのお箸プレゼント
おにぎり、味噌汁付とは、側板、底板を竹や金属製のタガでしめて作られる木製の容器の総称で、桶や樽はみな結物のなかまです。
結い物は基本的に、タガのゆるみなどを直しながら末永くお使いいただく道具です。繋ぐ会とは昔から日常的に使われてきた素晴らしい道具を通して、佳い物の作り手・使い手・繋ぎ手の輪を広げる活動の場です。
・ワークショップ内容など】
・日時:9/5(月) 10:00~12:00頃
・場所:鍵屋別館3F「ソライロ・ピクニックカフェ」
・講師:司製樽 代表 原田啓司氏(桶樽職人)
・参加費:3000円(税込)
・お申し込み:072-843-0141 (きしな屋:10:30~17:30,
月曜定休)、もしくはブログランキングに参加しています。

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「きしな屋」 は、


店主の岸菜(きしな)が、全国津々浦々を訪ね、

各地で目利きした良いものおいしいものを集めたお店。


北は北海道から、

南は沖縄まで、

自慢の逸品が並びます。


全て、作り手のわかる、「顔の見える食品」。

商品のひとつひとつに、全てストーリーがあります。


ぜひ宝探しをする気分で遊びにきてみてください。

きっとお気に入りが見つかりますよ♪


きしな屋ウェブショップはコチラ 

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9/5(月)10:00-12:00開催 ワークショップ[結い物で繋ぐ会] 作り手のご紹介 「司製樽」(つかさせいたる)  代表 原田啓司氏(桶樽職人) ワークショップ詳細は https://www.facebook.com/events/1734131080193840/?ti=cl 2012年、徳島県阿南市にて自身の工房「司製樽」を立ち上げ独立。 原田さんの作るおひつやすし桶は、角部分がなめらかに面取りされた丁寧なつくりで、手にしっくりとなじみます。 どこも尖ったところのない、なめらかな一枚板のような手触りから、使う人のことを一番に考えて作られたことが伝わってきます。 原田さんは、家庭で使う小さな桶樽だけではなく、味噌屋さんが仕込みに使う巨大な味噌桶や醤油桶作りにも挑戦しています。毎年1月に小豆島のヤマロク醤油で行われる醤油用の巨大木桶作りに参加する職人の一人でもあります。 今年2月、埼玉の弓削多醤油にて組みあげた2石(約360L)の醤油桶は1滴の水も漏れず美しく仕上がりました。 桶作り、特に仕込み用の巨大な木桶作りとなると、作り方を記した文献がほぼありません。 巨大な桶を作る職人がほとんどいなくなってしまった現代では、木桶作りが盛んに行われていた江戸の昔、先人達がどのように木桶を作っていたのか知ることは難しく、古い木桶を解体する際に新たな技を発見することも多いそうです。 現状の技術に決して満足することなく、より完璧な木桶作りを目指す原田さんの姿勢から、職人の仕事の厳しさを垣間見る私です。 店長キョウコ #きしな屋#木桶 #木桶部 #司製樽

全国ご当地うまいもの きしな屋さん(@kishinaya)が投稿した写真 -

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