田原総一朗責任編集 2時間でいまがわかる!中国人の金儲け、日本人の金儲け ここが大違い! (田.../アスコム
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【 こんな人にお薦め 】

・ 日本人と中国人の意識の違いを知りたい方

・ 日本の今後の、とるべき道を知りたい方

・ 田原総一朗氏、又は宋文州氏のファンの方



第1章 なぜ日本の企業は儲けを目指さないのか

第2章 大きくてダメな会社、小さくてすごい会社

第3章 よいカネ儲け、悪いカネ儲け

第4章 「大」にしがみつかない生き方



ソフトブレーン創業者である、宋 分州氏の名前が目立っていますが、中身は

田原 総一朗氏と宋 文州氏の対談形式の一冊です。


田原さん6割、宋さん4割くらいの割合で、話をしている感じでしょうか。


更にタイトルには、「金儲け」という文字がありますが、あまりお金の話題はなく、

どちらかと言えば、日本人と中国人の習慣や考え方の違いなど、文化の比較に

ついての話題が多いように感じます。


「中国人は、どうやって金儲けしているんだろう?」


という興味でこの本を読むと、ちょっと期待はずれかもしれません!


まあ、最終的には「金儲け」につながるのかもしれませんが、この本で何度も

出てくるキーワードが、


「大」


という文字です。


今までの日本社会では、


「大きいことは、いいことだ!」


とばかり、会社を大きくすること、売上を大きくすること、更には大きな会社に勤

めることが良いこととされてきました。しかし、


・ 変化の早い時代に、図体の大きな会社では機敏に対応できず、今は小さいか

もしれないが、技術を持った小さな会社のほうが良い。


「大きな」会社に勤めているから安心という時代ではなく、各個人が会社や国家

と対等というプライドを持って生きるべき。


などの主張が、宋さんから提起されています。


ところで、この本のメインのテーマではないのかもしれませんが、宋さんが語る

中国という国家の姿や、中国人の本音についても書かれており、この部分が意外

興味深いものがありました。


「中国では『中国』という言葉は、めったに使わない。本や雑誌にも全然出てこ

ない。国の意識が本当に弱いんですよ。よく右派の人が、中国の愛国教育を問

題視するけど、あれ、政府があえて『愛国心』と言わなければ、誰もそんな感覚

がないからなんです。」 ( P.61 )


「中国が毛沢東という田舎者によって、文化大革命(66~76年)に引きずり込

まれ大失敗した。これを立て直したのも全部、華僑なんです。鄧小平の改革開

放の本質は、香港、台湾、東南アジア、さらにはアメリカなどの華僑の力ですよ。

改革開放の最初の投資はすべて華僑だったんです。なぜ中国は改革解放が早

くできたのにロシアはできなかったのかは、この違い。中国には華僑という存在

があって、改革の発想から資本、技術まで一気に入ったんです。」 ( P.179 )


「中国の共産主義は、本当は鄧小平のときに崩壊したんです。ただソビエトと

違うのは、鄧小平が『とにかく議論はやめよう』と言ったんです。これは有名な言

葉。」 ( P.190 )


この本は2010年3月に出版されていますので、当時はいまの日中間の緊張状態

など想定していないと思いますが、宋さんの語る中国の実像は意外なものであり、


「宋さん、そんなこと言って大丈夫なの?」


と、心配にもなってきます。


・ 中国人は国家に対する忠誠心などなく、また信用もしていない。信用できるのは

お金とばかり、せっせとお金儲けにいそしんでいる。


日本人は、「大きいことはいいことだ」という発想を捨てて世界に目を向け、個人

力で稼ぎ生き抜くことが必要である。


この本の内容をまとめると、こんな感じでしょうか。


田原さんと宋さんの対談形式のため、二人の会話を聞きながら、日本と中国の違

いや、中国人の本音を学ぶような感覚の一冊です。


軽い感じで読めるので、


「難しい本はちょっと .... 」


という方にはお薦めです。


評価 : ★★★★☆



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