2005-05-24 22:38:11

五木寛之/日本人のこころ

テーマ:エッセイ
著者: 五木 寛之
タイトル: 日本人のこころ〈1〉
「日本史の最底辺に下降せよ。そこに、日本人がかつて持っていた知られざる豊かな世界、その驚くべき情念と、生き方を探す旅に出た。」
日本史を辿り、現在の日本人について考える、という本。
研究は綿密で、研究にとどまらず五木寛之自身による仮説や予想から、昔から続く日本人の姿というものを考えさせられる内容となっている。上に引用した帯の文句に相応しい凄味有り。
全六巻のシリーズになっていて、今回は一巻の紹介(というよりまだ一巻しか読んでない)。

一巻は「大阪は宗教都市である」と「京都は前衛都市である」という見出しの内容について。
一瞬「えっ?」と思うかも知れない。何故なら、大阪の人は合理的で、神や仏に頼らず生きている人が多い、京都は昔からの伝統を重んじる傾向にあり、とても「前衛都市」というイメージからかけ離れている、というのが世間一般のイメージだからである。
しかし、「日本史の最底辺に」下降するわけなので、そこには現在では忘れ去られているような京都・大阪の姿があり、実はその姿が現在にも生き続けている、という感じで現在の京都・奈良を解剖(?)していくのである。

個人的には大阪城が建つ前に栄えたという「寺内町」の話が一番楽しく読めた。寺内町とは寺の境内がそのまま町になっている、という形態の町のこと(「門前町」とはまた異なる)。
その寺内町は差別を超え、戦国の武将でさえも恐れていたというネットワークが存在していた、という興味深い事実が。

日本史が現代に活きてくる、日本史によって考え方が変わる本。内容の濃さは専門書に匹敵するが、エッセイを読んでいるのと同じ読みやすさ、という「良い本」なので、興味を持たれた方は是非。
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2005-05-03 13:32:44

江戸時代に習おう

テーマ:エッセイ
著者: 石川 英輔
タイトル: 大江戸えねるぎー事情
あかり・水・米・魚・野菜・着物・住まい・・・・等、全23項目について、今の暮らしと江戸時代の暮らしを、「どれくらいのエネルギー消費で暮らしていたか」という観点で比較してまとめてある本。
この本を読むと、自分たちのご先祖様は、貧乏でも、発達していて「エネルギー消費の少ない」、賢い生き方をしていた事がよくわかる。

このブログは書評ブログなので、「本」という項目について少し紹介したい。
この本によると、日本人は江戸時代の頃から既に本が大好きだったらしい。しかし、当時の本は今と比べてとても高価だったため、「貸本屋」という商売が活躍した。貸本屋は、とくい先に本を貸すため、江戸を歩き回っていたという。庶民だけでなく、本が好きな大名も、新しく本を買うのではなく、貸本を読んでいたというから驚かされる。
本が随分安くなった今の時代も、ご先祖様と同じように本を大切にする心は忘れないでいたい。
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