真心をこめて、待つ

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【生き残るべくは子供】


 先月、大阪・正食協会の校長である岡田昭子先生のお話を聴く機会がありました。


 校長先生は30年以上もマクロビオティックをお伝えするために食養指導を続けてこられました。実際にお会いすると分かりますが、立ち振る舞いやオーラがすごい。そしてお会いするたびに優しくてあたたかいオーラが増幅していきます。


 お話の内容に関しても「今回が今までで一番良かった」と思わせていただけます。もちろんお話の中には聞いた内容や本で読んだ内容などもあるのですが、さすがに重みが違う。当たり前ですが、同じ事を私が言うのとは大きな違いです()


 さて、そんな中で特に印象に残ったお話を皆さんに紹介させていただきます。


これは桜沢先生から実際に仰っていた事だそうです。

「国が滅ぶのは外敵からではない。内側から滅ぶ(伝統などが崩れることにより)」


まさに日本は現在その状況になっていますよね。日本はこれからどんどん困難な時代が続いていきます。先生が言うには「生き残るべくは子供。」子供を健やかに育てていかなければいけない国が滅んでしまうと仰っていました。


校長先生は福岡の高取保育園に訪問して心から感動したそうです。


私も高取保育園に伺ったことがありますが、子供が本当に元気で礼儀正しく、そして、笑顔が素晴らしいのです。食時中は誰ひとり立ち上がることなく、玄米を100回噛み。そして、給食の先生に「今日のひじきがとても美味しかった。」と感謝の気持ちを言いに行く。


本当にすごいですね。


校長先生は子供がこれほど出来ているのに、大人が出来ないはずがないと仰っていました。


高取保育園では子供達になるべく本物に触れさせたいということで、陶器の食器で食事をさせています。それで、校長先生は「どれくらいお皿を割ってしまいますか?」と園長先生に尋ねたところ、年間で3枚ほどだということで大変驚いたそうです。


大阪の正食クッキングスクールでは見事によく割れてしまうということでした。


そこで校長先生は上に立っているものの心が反映しているのだということに気づいたそうです。先生がザワザワした心で落ち着いていなければ、生徒もやはり心が落ち着かないのだと。一瞬一瞬を大切にしていかなければと思い直したそうです。そうやって思い直し、料理教室に取り組むようになったら、お皿が割れなくなったそうです。


私は、人の精神は何歳になっても成長し続けるのだと感動させられました。何十年も指導をされてこられた校長先生が素直に自分の悪かったところを認めて、基本に立ち返るというのは本当にすごいことです。私なんてもうすでに凝り固まっているところがたくさんあります()。何事にもひとつの側面にとらわれないよう、大きな視野で物事を見れるようにして行きたいものです。


【真の調和】


そして、校長先生はこんなことも仰っていました。


マクロビオティックを習うと、こんなに良いことならみんなに教えてあげたいと皆さん思います。でも、それは押し付けになっては意味がない。「せっかく玄米を炊いてあげてるのになぜ食べないの?」といった感じではなかなか家庭には浸透していきません。


大事なのは玄米をいかに美味しく食べてもらえるか工夫をこらすこと。まずはなんらかの形で玄米を食べてもらうこと。そして、みりん、砂糖などを少しずつ減らして、野菜の味、食材のうまみが分かるようになること。


マクロビオティック料理はアクをうまみにかえます。つまり調和するということ。お鍋の中でアクの調和が行われる。だから待つ時間が必要なのです。ごぼうのアクは1020分で変わるけど、人間のアクは1020分では変わらない。


そして、一番大事なことは美味しくなって欲しいという思い。家族のために真心をこめて、相手を思いやる心で料理をつくると、その人その家庭にピッタリの味付けに必ずなるということを仰っていました。


私はいつのまにか「なぜやらないの?」「なぜ変わらないの?」といった感じになっていたように思います。まずは自分。そして、何事にも真心を込めてそして待つことがとても大切なことだと思い直すことができました。


他にもお伝えしたいお話がたくさんありましたが、またの機会に紹介させていただきますね。

 


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