自由とリスク | 大平貴之のブログ

自由とリスク

ある件で、ぼくが自由人ならスタッフの自由も尊重すべきじゃないかというご意見の声をいくつか頂きました。


ツイッターでは書ききれないのでここでまとめてコメントします。


うちの会社はいわゆるフレックスタイムではありません。

イベント他さまざまな事を手掛けていますが主軸は製造業です。

チームワークでものを作るには、各自の出勤時間がばらばらでは混乱します。

ただし、それはあくまで原則で、実態は各自の都合と裁量に任せています。

最後にきっちり仕上げてくれれば、細かい事に口出ししません。

但し、派遣を受けていれば、派遣会社にきちんと報告する義務がありますし、その点で事実関係を確認しようとしたら、少しもめてしまった、ということです。

もう済んだことですし、これ以上書くのは色々適切でないのでこのへんで。


僕は会社に勤めていましたが、自分の裁量でメガスターを作る立場を獲得するため

会社を辞めました。会社に居ながら自由を主張する事はできないと考えたからです。


しかしそれはとてもリスクを伴いました。

収入の基盤を失うだけでなく、社会的な信用。そして勤めていた会社は応援してくれていたので、退職を裏切りと受け取られるリスクすらありました。(実際は、応援してくれましたけれど)。


その後も、色々な組織と仕事をする事がありましたが、中には、事実上、独占的な連携を求めてくるところもありました。けれどそれは断りました。

それでギクシャクすることもありましたが。


人間は自由を選ぶ権利もあるけれど、それに伴うリスクもセットで引き受けなければなりません。


スタッフ達は会社の給料で働いています。勿論会社ですから会社のルールの下で働かないとなりません。

実は恥ずかしながら当社にはこれといった就業規則がありません。

だから出勤時間が遅れても別にペナルティもないし、寝ていても遊んでいても。

(そういう人が少ないのですが)


ただ、報告義務というのはあります。

チームワークである限り、情報をシェアしないとなりません。

外部の会社がからむとなればなおさらのことです。

それ以上の自由を求めるなら自分でリスクを負って、独立して頂くしかありません。


「大平さんは自分の自由は大事にするけれど他人の自由は尊重しない」


そう捉えられるならきっとそうなのでしょう。

社内でもそう思っている人は多いかもしれません。


ただ、正論で言うと、上記の答えになってしまいます。

社内でも、正論では確かに大平さんの言うとおりだ。と同意してもらっています。

しかしこう言い添えられました。問題はそういうことではないのだ、と。


視点に少し差があったように感じます。

僕は会社としてスタッフを監督しなければという意識があったけれど、

スタッフにしてみると、僕らが大平さんの面倒を見ている。

こんなに頑張ってサポートしているというのに、という角度だろうと感じました。


だから、事実関係を問う、という、一件当たり前の事が、恩を仇で返されたように感じられたのだと思います。


それだけ、本当に頑張って仕事をしているという事なのですね。

そういう意識が芽生えるのはなるほどと思いました。


ただ、

それとこれとは別の問題でもあります。



これについては僕自身が未だに見通せていません。

どうやったらうまくいくのかな。



会社としてはどう対応すべきなのか。