2005-09-23 00:57:32

ジャパニーズ・ドラマティック・パフォーマンス、完成です。

テーマ:劇評

Afro13

「Death of a Samurai」

作・演出:佐々木智弘

@新宿タイニィアリス


さっきから、この芝居の結末が頭を離れない。

すごいものを見た。この作品は芝居とは言えないと言われても仕方がないかもしれない。しかし何にせよすごいという点に関しては、誰も異論は無いはずだ。


ほとんど台詞が無い。歌も無い。舞台装置すら一切無い。

爆音で音楽を流すスピーカーと、踊り、殺陣。一時間ちょっとの作品の殆どはこれで占められている。


「日本のマンガ、アニメなどのサブカルチャーとシェイクスピアを融合」


という宣伝文句の通り、

立ち回りや場面転換などの随所にアニメからの影響が見て取れる。


不老不死を与えられる姫を軸にした話は勇者ものの典型だが、

森の妖精の魔法で皆が恋に落ちてしまうところは「真夏の夜の夢」だし、

悲劇的なラストは「ハムレット」や「ロミオとジュリエット」のラストを、

キスした相手に不老不死を与えるという姫のキャラ設定でもう一ひねり。

分かり易い、おもしろいというだけで終わらない作品に仕上がっている。


特撮を駆使してもアニメの実写版は不自然になってしまうのに、

この作品は全ての演出を人力で行うことで逆に非常に自然にしている。

もちろん役者の身体能力も高いし、

感情が動くのに充分な間をとってダンスが構成されていた。

これは、芝居と言うより総合芸術と言ったほうがふさわしいかもしれない。

どこかに分類できないから演劇のジャンルに放り込まれたような、非常に稀有な作品だ。


一緒に死ぬこともできない結末は、予想のつくものではあったがショックだった。

作中何度となく悲しみに叫ぶ登場人物達の声が、今も耳について離れない。


あー、海外でもどこでも通じるのはこういう作品なんだなぁと思う。

西洋の真似事なんて見たくないのだ。

長い消化期間を終えて、日本版・近代演劇がやっと完成したのかもしれない。


初日が終わって、日曜日までであと六回公演。

普段は芝居が終わってもずっと残るレビューなので避けていたが、

今回は宣伝しよう。ぜひ見に行ってください。

手塚治虫の「火の鳥 未来編」にも似て、忘れることの出来ない作品になるだろう。


Afro13

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コメント

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2 ■九州の人だー

たかさきさんコメント有り難う>▽<♪
そして気づくの遅くてごめんなさい― ―;
これからもよろしくですー

1 ■afro13すっごくよかったです。

私も見ました。ほんとによかったと思います。私のブログ東京の人は誰も見てないので、トラックバックさせてください。

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