先日の「ジャパンデビュー」で反日・自虐史観体質をムキ出しにしたNHKが、26日から別の新シリーズの放送を開始するようです。 ⇒第1回    ⇒第2回


このシリーズは教育テレビでの放送であり、先の「ジャパンデビュー」とは制作部門が異なるような気はするのですが、客観性を維持した学術的な内容になるのか、再び反日・自虐史観に偏向した内容になるのか、興味深いところです。


朝鮮半島との問題は、日韓併合や竹島等、近現代になるほどキナ臭くなりますが、実は古代の方がある意味、危険かもしれません。場合によっては、ウヨクが卒倒するかも(笑)


日本の古代国家や天皇家の成立過程については、実際の所は殆どわかっていません。

高天原や葦原中国の場所も不明であり、皇祖神がどこから来たかもわかりません。

従って、諸学説が乱立していますが、その中に 騎馬民族征服王朝説 という有力な学説があります。

この説では、大和王朝は大陸からやって来た征服王朝であり、天皇家はその首領とされています。

天皇家は中国東北部辺りから朝鮮半島を経て、日本へ来たとされています。


私自身は、騎馬民族征服王朝説は可能性はあるが、事実かどうかはわからないと思っています。

決定的な物証が発見されていないので、肯定も否定もできません。

宮内庁が天皇陵の発掘を許可しない真の理由は、騎馬民族征服王朝説を支持する有力な証拠が出てくることを怖れているからだろうと囁かれています。


そもそも、神武天皇以来の男系による万世一系相続という定義が事実でない事は、古代史の世界ではほぼ常識です。26代の継体天皇以降は、事実と言ってもいいでしょうが。

しかし、この万世一系問題と祖先が”日本人でない”という問題は、衝撃度が格段に違います。


さて、今回の番組はこの微妙な問題をどう扱うのでしょうか?

学術的番組であれば避けては通れない問題ですし、反日番組を制作する意図があれば、思いっきり偏向する事が可能です。(逆に、例えば神功皇后の三韓征伐を史実として、皇国史観に偏向した番組制作も可能)

この問題を避けるようであれば、”逃げ”スタンスです。天皇家とは何かに触れずして古代史を深く考察することはできません。


番組予告を読むと、高句麗の広開土王の時代(4世紀末から5世紀初頭)から番組を始めるようです。

この時期、既に大和王朝(河内王朝かもしれない)は成立していて、日本軍が朝鮮半島にしきりに出兵して戦をしていたようです。

この時代の天皇が誰であったかは不明ですが、私は応神天皇ではないだろうかと思っています。(神功皇后は応神天皇の母とされている)

第2回で任那日本府について追究するようなので、この時に任那が天皇家(応神天皇)の祖先が住んでいた可能性に触れるかもしれません。


私は真ん中よりは右寄りの思想信条の持ち主ではありますが、”思想”よりも”事実”を重視するタイプでもあります。わからないことだらけの古代史(朝鮮半島との関係も含めて)について、偏向報道体質を持つNHKが、最新の発見や学説に基いて、どこまで学術的に迫っていくのか厳しくチェックしてやろうと思っています。