セカンドビギナーのランニング日記(Road to SAROMAN BLUE)

サロマンブルー。それはサロマ湖100kmウルトラマラソン(100kmの部)を10回完走した勇者に与えられる称号です。いつの日か胸にブルーのゼッケンをつけてサロマ路を走ることを夢見ています。   by Ogaman(おがまん)


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 日本酒を飲んだ翌朝はつらい二日酔いになることがよくあります。でもこの朝は、お腹の調子はよくないものの、頭痛などはほとんどありませんでした。帰る荷物を整理してから食堂に下ります。朝食も普通に食べることができました。


 飛行機の時間は14時45分です。バスで行くか鉄道で行くか決めていませんが、どちらにせよ昼頃に奈良を出れば十分に間に合います。午前中は観光に費やすことができます。支度をすべて調えて、9時少し前にチェックアウトをしました。


 大きな荷物をフロントに預けてくればよかったのに、それに思いつかずに出てきてしまいました。JR奈良駅でコインロッカーを探しても見あたらず、駅前の観光案内所に行くと手荷物預かりがあったのでそこに預けました。


 それから観光を開始しましたが、まだ行ってないところで絶対に見ておきたいのは興福寺の国宝館です。あと足を延ばせそうなところといえば、春日大社とならまちあたりでしょうか。まずは歩き慣れた三条通を猿沢池まで行きます。


Road to SAROMAN BLUE-猿沢池


 そこで元興寺への道標を発見すると、突然そちらへ行ってみようと思ってしまいました。春日大社は修学旅行で行ったことがあります。それよりもまだ行ったことがない元興寺へ行くことにしました。この元興寺も世界遺産のひとつですし、せっかく近くまで来ておきながら見ないで通過する手はありません。


 さっそくならまち界隈を散策しながら元興寺を目指します。地図も見ないで歩いていましたが、ところどころに案内も出ており、無事迷わずに到着しました。時間的な余裕はあったので、迷ったら迷ったでいいネタになると思っていたのですが、こういうときはえてしてスムーズに事が運んでしまうものです。


Road to SAROMAN BLUE-元興寺


 さて、元興寺については、あまり事前の知識は持たずにやってきてしまいました。昔は東大寺や興福寺と並ぶ大きなお寺だったそうですが(いわゆるならまちは、昔は元興寺の境内だったとか)その後は衰退してしまったそうです。


 なんでも、ここでは極楽堂と禅室の屋根瓦の一部は、一般の本瓦と少し違って、飛鳥時代の古式瓦を伝えているのだそうです。この葺き方を、行基葺きというのだとか。


Road to SAROMAN BLUE-行基葺


 元興寺を後にして、興福寺を目指します。今日の最大のお目当ては、興福寺の国宝館です。千手観音や阿修羅像を拝むのを楽しみにしていました。


 散策をしていると、五重塔のてっぺんが見えます。法隆寺でも思いましたが、日常生活の中にこうした歴史的建造物がとけ込んでいるというのは、羨ましいことと感じました。


Road to SAROMAN BLUE-興福寺五重塔


 そしてお目当ての興福寺国宝館に入りました。ここは期待以上のところでした。美術品の価値も仏像の価値もわかりませんが、長い時を経てきた仏像などには、何もわからない私にさえ伝わってくる気が存在します。


 中でも千手観音はものすごい存在感がありました。(内部は撮影できませんので、お土産に買ってきた絵はがきをスキャニングしました。以下も同じです)


Road to SAROMAN BLUE-千手観音


 阿修羅像も、それほど大きな像ではありませんが、その表情を見ていると今にも動き出すのではないかという、生命を感じました。


Road to SAROMAN BLUE-阿修羅


 でも、何よりも私の心を惹きつけたのは、この仏頭です。


Road to SAROMAN BLUE-仏頭


 こうして写真で見てしまうと平面的に見えてしまいますが、このふくよかな顔の前に立つと、動くことができなくなりました。穏やかでいながら力強く、そして気高く、そして安心感を与えてくれます。この仏頭を見ただけでも、この国宝館を拝観した価値はあると思いました。


 国宝館をゆっくりと拝観したので、そのあと東金堂の拝観を終えるともう11時を過ぎていました。これから春日大社を回るには中途半端な時間です。ブラブラしながら駅に向かうことにしました。


 空港までのアクセスは、来たときと同様にバスにすることにしました。昨日のコースの一部、わずか数kmではありますが、バスは通っていきます。もしかするともう2度と走ることのない道かもしれません。もう1度、目に焼きつけておきたいと思ったのです。


 コンビニで昼食を買います。でも、昨夜のお酒の影響でお腹の調子はよくないし、あまり食欲はありません。サンドイッチを買うのみにとどまりました。


 観光案内所で荷物を受け取り、駅前のバス停で待ちます。やがて関空行きのバスがやってきて、これに乗り込みます。とうとう奈良とのお別れです。


 JR奈良駅を出たバスは、近鉄奈良駅、奈良ホテルに立ち寄り、昨日のコースに出ます。バスの中から見ていると、改めて起伏が大きいことに驚きます。走っている最中はほとんど意識していませんでしたが、これならば35kmを過ぎてから失速してもやむを得ない、と自分を慰めます。


Road to SAROMAN BLUE-車窓


 走っているとけっこう時間がかかるコースですが、バスだとあっという間です。昨日のコースと別れを告げてから、私はサンドイッチを食べ始めました。


 その後もバスは順調に走り、ほぼ予定通りに関空に到着しました。


 空港では職場へのお土産としてこれを買いました。


Road to SAROMAN BLUE-面白い恋人


 こういう商品があると知って、絶対に買ってこようと決めていました。


 関空は千歳を発ってきた3日とは大違いの好天です。


Road to SAROMAN BLUE-関空


 フライトも順調でした。千歳は雨が降っているということで、下りるときは多少揺れましたが、3日と比べると実に快適なフライトでした。


 新千歳空港到着も予定通りです。帯広へのバスも順調に走行して、帯広駅前には予定よりも10分くらい早く到着しました。家にも無事に帰り着き、今年最後の遠征を終えました。


 実に楽しく、実に盛りだくさんの遠征でした。再び奈良の地を訪れることはあるのでしょうか。走ることは別にしても、ぜひまた訪れたい。そう思わせてくれるところでした。


 日本全国、行きたいところはたくさんあります。まだまだ老け込んで入られませんね。(おわり)



Let's Run with a Smile!

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 荷物預かりと更衣室となっている体育館にゆっくりと向かっていたら、潮風ランナーズのKさんと会いました。そこで少し話をし、それから完走証の交付所に向かいます。当日発行の完走証というのは、並んで待たねばならないことも多く(3月のくるめ菜の花マラソンでは、そのため完走証をもらわずに帰ってきました)あまり好きじゃないのですが、この大会は発行窓口がたくさんあり、その心配もなさそうでした。もっとも、その場所はちょっとわかりづらかったようにも思いますが・・・。


 体育館へ行き、荷物を受け取り、2階席へ行って着替えを始めます。こうした体育館などの広い場所が更衣室となっている場合、「男子更衣室」とか「男子控え室」となっているにも関わらず、付き添いやチームメイトの女性が入り込んでいることがあり、大会役員もまったく注意しないということが多いのですが(別海なんかはまさしくそうでした)、この大会では入口に警備員がついて、ナンバーカードを確認して中に入れていましたから、女性の混入はありませんでした。これも大変よくできた運営だったと思います。


 着替えをしていると、声をかけられました。チーム・ベジー!のけいさんでした。聞くところでは、私とゴールタイムの差は5秒です。けいさんも、Qちゃんの集団から逃げて走っていたようで、私のすぐ近くを走っていたようです。


 けだるい体をどうにか動かして着替えを完了し、体育館を後にします。それからEXPOに向かいました。いろいろな食べ物が出店していることを昨日のうちに確認していましたから、レース後の腹ごしらえをここでしようという考えです。


 ところが、食べてみたいと思っていためはりずしは、すでに売り切れとなっていますし、ほかにも売り切れという文字が目につきます。そこで残ったものから何を食べるかうろうろしました。


 そんなとき、豚汁を売っているブースで、そろそろ豚汁が売り切れと話しているのが聞こえました。


 そうなると迷っていられません。おにぎり2個入り150円、豚汁100円のところ、セットで200円とのこと。迷わずこのセットを買いました。豚汁は、私の後の2人連れ、2杯で完売となってしまいました。


Road to SAROMAN BLUE-豚汁


Road to SAROMAN BLUE-おにぎり


 もうちょっと食べたいという気持ちもありましたが、まずは汗を流し手足を伸ばしたいという思いがあり、ホテルに戻ることにしました。


 ホテルで風呂に入り、汗を洗い流します。そしてベッドに横たわり手足を伸ばすと、もう動きたくありません(笑)。でも奈良で残されたわずかな時間を有効に使わないわけにはいきません。軋む手足を動かして、ベッドから降りたときは16時を回っていました。


 これはまずい!


 今日の観光のメインとして考えていたのは、二月堂から見る夕日です。今の足の状態を考えると、ちょっと間に合いそうにありません。でもとりあえず向かってみることにしました。


 三条通を猿沢池に向かって歩きます。永谷堂の前を通ると、やはりまた餅を一つ買ってしまいました。このあと18時からrunningさんご夫妻と食事を予定していますが、レース後に食べたのは豚汁とおにぎりのセットだけで、この餅の誘惑には勝てませんでした。


 それから興福寺の境内を抜けます。すでに傾きかけた夕日を浴びる五重塔は、昨日とはまた違う趣がありました。


Road to SAROMAN BLUE-夕暮れの五重塔

 それから登大路に出て、大仏前に向かいます。数時間前には走った道ですが、今はマラソン大会があったことなど嘘のように夥しい数の車が走っています。


 そのまま東大寺に向かうと、大仏前の交差点でsibaさん、みっちぃさん、なみさんと会いました。大仏を見た帰りだったのでしょうか。入れ違うように境内に入った私ですが、すでに日の入りの時刻です。そのまま境内を散策して、戻ることにしました。


 来た道を戻ると、興福寺の五重塔はライトアップをされています。こうなってくると、今日のもうひとつのお楽しみは、猿沢池から見るライトアップされた五重塔です。猿沢池のベンチに座り、幻想的な光をしばしの間楽しみました。


Road to SAROMAN BLUE-興福寺ライトアップ

 やがてrunningさんご夫妻と合流して、食事を開始します。店はたまたま前日の楽ランの前夜祭と同じ店でしたが、食べ物と飲み物は違うものを頼みます。もうレースも終わりましたから、安心して地酒まで注文します。42.195kmを走って疲れた体の隅々にまで地酒は行き渡り、楽しく語らいながら時を過ごしました。


 気持ちよく酔った私。JR駅前でrunningさんと別れたのですが、すぐにrunningさんから電話が入ります。なんでも、帽子の忘れ物があったと店から電話があったそうで・・・はい、私の帽子です(笑)。踵を返して店に戻り、無事に帽子を受け取りました。


 ホテルの部屋に戻りテレビのスイッチをつけたのですが、疲れと酔いで起きていられませんでした。慌てて着替えてベッドに潜り込み、すぐに夢の中へと落ちていきました。(つづく)



Let's Run with a Smile!

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 声の正体は、Qちゃんでした。


 さっきはハイタッチをしていたQちゃんが、大集団を引き連れてゴールに向かっていたのです。


 半年前の利尻のことを思い出しました。あのときは、Qちゃんに集団を引っ張ってもらったおかげで、55kmをすごく楽に走ることができました。ここでも沈没寸前の私をすくい上げてもらえそうです。


 間もなく私は、集団に吸収されました。


 しばらくはQちゃんの横にくっついて、「利尻以来です」などと喋っていましたが、もちろんQちゃんがそのことを覚えているはずがありません(笑)。それでも集団に残るためにまたペースを上げることができました。


 38kmのラップは5分49秒。Qちゃん効果で、また5分台に復活しました。やればできるんじゃないか・・・。


 ときどき、Qちゃんが音頭を取ってかけ声をかけます。私たちはそれに唱和して、「オー」と腕を突き上げます。その声の多いこと・・・。利尻ではせいぜい10名前後の集団でしたが、このときは何人くらいの集団だったのでしょうか。


 しばらくはこの集団の中で走っていました。しかしこの大人数の集団では、前後左右のランナーと接触を繰り返してしまいます。距離表示を見るどころではなく、沿道の声援を楽しむでもありません。そもそも、沿道の声援はQちゃんに集中してしまいますから、私が応えることもできません。


 Qちゃんと一緒に走りたいけど、この窮屈な集団の中では楽しく走ることはできない。そう思った私は、この集団から外れることを決意しました。ペースを落として集団の後ろを行くか、あるいは頑張って集団の前に行くか。私は強気に、集団の前に出て行くことにしました。


 集団を抜け出して、ほぼ全力で走ります。Qちゃんの声は少し離れましたが、でもそれ以上離れません。声の感じでは、10mも離れていないのではないでしょうか。ちょっとでも足が止まれば、あっという間に飲み込まれてしまいそうな近さです。


 県庁東交差点から右折して往路とは違う道を進みます。そして間もなく40km地点を通過しました。集団の中にいたため39km地点の表示は見逃しましたが、40km地点は3時間59分ちょうどで通過しました。38kmからのラップでは5分37秒と、前半並みのペースに戻っています。ただし、前半は抑えてこのペースで走れていましたが、今は全力で走ってようやくこのペースです。


 最後の1kmは急な上りになります。そこにいくまでに、Qちゃんの集団を引き離しておきたいと思った私は、ここでさらにギアチェンジをし、スパートしました。35km過ぎでは失速しかけてしまうという相変わらずの弱さを見せた私ですが、ここまでくればあとはたったの2km。全力で駆け抜けることはできるはずです。


 肺がちぎれるかと思うくらい全力で走ります。記録や入賞がかかっているのかと思うくらい全力で走ります。


 でも、Qちゃんの声は相変わらず直後で聞こえています。差を広げることができません。41kmまでのラップは5分16秒でした。ここに来てのこのラップは、私としては100%の力を出し切ったといえるでしょう。にもかかわらず、Qちゃんの集団との差を広げることができませんでした。


 やすらぎの道に戻り、競技場までの最後の1km。ここは勾配のきつい上りです。本当はここまでに安全圏といえるくらいの差をつけて、この上りはのんびり走りたかったのですが、ここも全力で駆け上がらなければなりません。利尻でQちゃんに教えてもらった上りの走り方を実践しながら、全力で駆け上がりました。


 1度も後ろを振り返らずに走りましたので、Qちゃんとの差がどうなっているかわかりません。ただQちゃんは大声でみんなを励ましながら走っていますので、その声で間隔を判断しながら走ります。どうにか一定の距離を保ちながら、競技場に入りました。


 終盤で失速しそうになりながら、Qちゃんの集団にひろってもらったおかげで、そしてこうして集団を抜け出して逃げてきたおかげで、失速から回復することができました。いままでのレースでは、いったん6分半までラップを落としながら5分台の前半まで戻せたことなどありません。利尻同様に、Qちゃんのおかげでわき出てきた力ですが、こういう走りもできるということがわかったことは、大きな収穫でした。体が限界に近くとも、気持ちさえ切れなければ復活可能ということ。それを知っただけでも、大きな収穫でした。


 2003年から昨年まで7年連続で続けてきたサブフォー(フルマラソンでの4時間切り)は、ついに途切れてしまいました。でも、ひとつの大きなきっかけをつかめたように感じるレースが、ついに終わりました。


 4時間10分59秒。ゴールラインを通過して回れ右をして、深々とお辞儀をします。そして誘導に従い、フィニッシャータオルを肩からかけてもらい、完走メダルを首からかけてもらいました。(つづく)


Road to SAROMAN BLUE-完走メダル


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