セカンドビギナーのランニング日記(Road to SAROMAN BLUE)

サロマンブルー。それはサロマ湖100kmウルトラマラソン(100kmの部)を10回完走した勇者に与えられる称号です。いつの日か胸にブルーのゼッケンをつけてサロマ路を走ることを夢見ています。   by Ogaman(おがまん)


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 遠くから私の姿を見つけると、彼は指をさしてオーバーなアクションで驚いている。今度は私も心の準備ができており、大きく手を振ってそれに応える。すれ違うときはハイタッチ!これがまた力強く叩かれて、痛かった(笑)。


 1周目と同様に、折り返し点が近づくと体が軽くなる。風は未だに強いようだ。1周目よりもダメージを抱えている体で、あの向い風に抗うことができるのだろうか。いや、抗わねばならない。折り返してからの5kmあまりは、最後のスパートをしなければ。


 このあたりで、前方に気になる姿が見えていた。スタート前に一緒に記念写真を撮ったあさ-coさん。元気に半袖で走っている。ここまで差を詰めてきただけに、このまま捕えようと追いかけにかかる。


 しかしなかなか差は詰まらない。後ろから見ていると、彼女は無駄な力が入っていない、無理のないフォームで走っている。まだまだ余力がありそうだ。それに比べて私は・・・あちこちに力が入りまくっているのは、嫌でもわかる。ただ、上蹴りにだけはならないように。意識を常に前に向けるように。それだけは心がけて走っていた。


 やがてあさ-coさんが折り返す。やや遅れて私も折り返す。その瞬間に前方から強風が襲いかかってくる。でも、ここからが最後の踏ん張りどころだ。


 意識してペースをあげる。前の集団との距離は、みるみる詰まってくる。そのまま私はみんなを抜き去り、引き離していく。余力があれば、あさ-coさんにも一声かけて抜くのだが、もはやそんな余裕はなかった。これで失速して抜き返されでもしたら恥ずかしいことになる。それだけが怖かった。


 折り返して間もなく、給水所がある。この大会はこの1カ所のみに給水がある。これを往復で合計4回使うことができる。でも私は1度も給水していない。ムコレンジャーの大きな弱点は、走りながら給水できないこと。マスクをずらさねば飲めないため、完全に立ち止まって給水をするようにしている。


 でも今日は気温が低いこともあり、試しに無給水でハーフを走ってみようと決めていた。だから最後の給水もパスしてゴールを目指した。


 例の外人さんと、またすれ違う。これまでと同じように、私を発見するとオーバーアクションで驚いている。そして先ほどと同じようにハイタッチを交わす。しかし先ほどとは違い、今度はまったく痛さを感じなかった。もしかして、彼も弱っている?


 ガーミン(フォアアスリート201)が18km通過を知らせたとき、私は足がまったく出なくなったことに気がついた。いや、その前から異変に気づいてはいたのだが、気づかないふりをしていたのだ。だけどもう、認めなければならない。


 失速している・・・。


 18kmのラップはかろうじて4分台をキープしている。しかしここから先は、ゴールするまでガーミンを見ずに走った。5分台にペースダウンをしている事実を突きつけられると、ここで気持ちが完全に切れてしまうように思えたからだ。


 苦しいながらも賢明に足を出す。しかし体は、まるで北海道マラソンのラスト5kmと同じように動かない。そんな私を、容赦なくランナーたちが抜いていく。その中には、しっかりと自分のペースを守ってきたあさ-coさんの姿もあった。あ~あ、心配していた通り恥ずかしいことになっちゃったよ。


 それでも、徐々に小さくなるあさ-coさんの背中を必死で追いかける。ここまではキロ5分を切って走ってきた。失速を最低限に抑えることで、目標の1時間45分を達成できるかもしれない。そのためには、あさ-coさんの背中を追いかけるのが一番だ。


 最後まで気持ちが切れないように走った。1時間45分を切るために。後ろから迫ってくる足音に抜かれないために。寒い中、ゴール前で応援してくれる人たちの中を、ゴールに向かって走る。そこにある時計はすでに1時間45分を越えている。だけどここまできたら足は止まらない。そのままのスピードを維持し、両手を広げてゴールした。


 後に発表されたリザルトは、1時間45分22秒。終盤の失速により1時間45分は切れずに終わった。このときはムコレンジャーベストも更新できなかったと思っていたが、後に確認したところ、従来の記録は1時間45分41秒だった。ということで、見事な仮装新記録、ムコレンジャーベストの更新だった。


 走り終えたあと、すぐに着替えのテントに入る。後続のランナーを迎えたい気持ちもあったが、ムコレンジャースーツは汗に濡れており、早く着替えなければ風邪をひいてしまうことは間違いない。


 着替えを終えてテントの外にでると、HITOMIさんとyagiさん、いづみさんが歓談をしていた。応援に来ると言ってたのにHITOMIさんの姿が見えなかったと思ったら、ここで見つけた(笑)。


 表彰式が終了するのを待ち、まぐちゃちゃさん、yagiさん、いづみさんとともに南郷の湯へ。ゆっくり汗を流し体を温めたあと、アスリートクラブに寄ってから、打ち上げに参加する。今回はJogNoteの北海道のランナーコミュの打ち上げということで、初対面の人が半分くらいいる。しかし初対面とはいえ、ランナー同士の飲み会は、そうと感じさせないのはいつものこと。私も二次会に参加できない分、ここで思いっきりはじけてきた。はじけた様子は、他の方のところからいただいてきたので、そこから判断していただこう。


打ち上げ


 冷たい雨の東京マラソンに始まった今年のレース。最後は雪と風のさっぽろさよならマラソンで締めるという、いかにも私らしい、ネタ豊富な展開だったが、来年はまた今年よりワンランクアップできるよう、この冬の間に鍛えておきたいと思う。


 なんてったって来年は、年男だかんね~。


さっぽろさよならマラソン完走記 了

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 先週の水曜日に書いて以来、長らくお休みしてしまいましたが、今日からまた完走記を続けていきます。でも、「もうどこまで行ったか忘れちゃったよ」という方も多いかもしれませんね。実は、私も忘れてしまいました(笑)。お忘れになったという方、どうぞこちらをご覧になってから、続きを読んでください。


   その1    その2


 寒いのが嫌いな私。ただでさえスタート前の寒さのためテンションが低下しているというのに、この右足の違和感は致命的かと思った。ところが、その割にはテンションが下がらない。むしろ、北海道ロードレースのスタート前の方が、ずっとテンションは低かった。ここまで悪条件が揃うと、へそ曲がりの血が騒いで、「こんな悪条件の中でも頑張って走っている自分」に陶酔してしまうのだ。だからこそ、寒いことがはっきりわかっている大会にも、ついついエントリーしてしまうのかもしれない。


 とはいえ、シューズの中に違和感を感じているようでは走りづらい。いつか回復すると信じて、我慢の走りをするのだった。


 だが、いつまでたっても回復しない。我慢するのにも飽きた(笑)。違和感の正体はなんだろう?感触としては、足の裏で靴下がよじれている感じ?5本指の靴下の上からムコレンジャースーツを着ている(首の下からつま先までワンピースなのだ)ので、そのためかもしれない。私はコースを外れ、ウェアの右足部分を引っ張り上げた。


 こんなことで直るかどうかわからない。実際、走り出して間もなくはその違和感が残っていた。しかししばらく走っているうちにそれが消えたので、結果的にはよかったということなのだろう。


 位置取りとしてもちょうどよかったかもしれない。前を走るこまっちさんとしゃむたさんがいい目標になる。2人の背中を追いかけながら走ると、4分55秒から5分のイーブンペースを刻んでいた。


 どのあたりだったろうか、スタート地点で応援していたままさんらんなーさんが、いつの間にか先回りをして応援してくれていて、驚かされた。


 クォーターの選手たち、そしてハーフの選手たちが第1折り返しを回ってやってくる。その中に知り合いの姿を見つけ、手を振ってすれ違う。


 第1折り返しが近づくにつれて、体が軽くなり、ペースが上がっているように感じる。今になって調子が上がってきたか?・・・んなわけがない。追い風が強くなってきたのだ。後ろからの風に押されていることがはっきりわかる。ということは・・・このあとの展開を考えると、うんざりしてきた。だって、折り返してからは、ただでさえ上流に向かうんだぜ・・・。荒川の悪夢が、チラッとよみがえる。


 やがて第1折り返しが見えてくる。まだまだここで4分の1。しかし、体力の消耗度合いは4分の1よりも多いように思う。しかしそんなことは言ってられない。ともかく走らなければならないのだ。背中にマジックでチェックを受けながら、第1折り返しを回る。


 案の定、強烈な向い風である。しかし追い風を強く感じたのは、最後の1kmくらい。この向い風も、そのくらい我慢すれば少しは弱まるはずだ。私は自分に言い聞かせながら、体を少し前傾気味にして向い風の中を突き進んでいった。


 しゃむたさんとこまっちさんは向い風に苦しんでいるのか、徐々に2人の背中が大きくなってくる。追いついてしばらくは話しながら走っていたが、いつの間にか足音は聞こえなくなった。しかし、はるばる新潟県からやってきたしゃむたさんはこの後も粘りきり、9位入賞して鮭をゲットするとともに、1時間50分を切り、来年の北海道マラソンの参加資格を得るのであった。


 すれ違う後続ランナーの中には、外人さんも1人いた。例のごとくオーバーアクションで私の異形に驚く。風と格闘中の私はそれに対してなにもリアクションをとれなかったが、まだ少なくとも2回はすれ違うはずだ。次でこちらもお相手をしよう。


 1kmごとのラップをチェックすると、7km、8km、9kmのラップは5分をわずかに超えている。それまでと比べて、1kmにつき10秒ほど余計にかかっている。


 実感としてはむしろ往路よりも頑張っており、ペースをあげているつもりなのだが、やはり上流に向かっていることと向い風が影響しているのであろう。


 応援はほとんど期待できない大会と思っていたが、ときおり仲間のランナーを応援に来た人たちに会う。その都度応援をしてもらい元気を得る。さらにままさんらんなーさんが、今度は後ろから自転車に乗ってやってきて、応援しながら抜いていく。


 向い風は徐々に弱くなり、気にならなくなってきた。そして遙か彼方に本部テントが見えてきた。


 よし、もうすぐだ。あのテントまで行けば・・・ようやく中間点だ。


 体が感じている疲労度は、とても中間点のものではない。もうすでに終盤くらいに差しかかっているくらいの疲労度がある。毎度のことながら、クォーターではなくハーフにエントリーしてしまったことを悔やむ私。しかしスーパーヒーローは、弱音を吐くわけにはいかないのだ。


ムコレンジャー


 本部テント付近では、大勢の人が応援してくれている。仲間の応援に来ている人。そしてすでにクォーターを走り終えた人。それらの人が、応援の声をかけてくれる。走っていてよかった、と感じる、至福の瞬間である。


 ゴールに向かうクォーターの選手を横目に見ながら、第2折り返しを回る。折り返して間もなく、しゃむたさんとこまっちさんとすれ違い、エールを交換する。


 それからふと気がついてガーミン(フォアアスリート201)を見ると53分台。折り返してから1分程度だろうか。だとすると、中間点は52分台。このままのペースだと、1時間45分を切れるかどうか・・・微妙なところだ。


 これまでのムコレンジャーベストは、5月の豊平川ラン&ウォーク。1時間45分・・・45分台なのは間違いないが、何秒だったか覚えていない。45分を切れなくて悔しい思いをしたことは覚えているから、45分台の前半だったとは思うのだが。


 ここまできたら、1時間45分を切りたい。そうすれば、文句なしのムコレンジャーベスト。キロ5分を切って走っていれば、その可能性は広がってくると思う。キロ5分をデッドラインにして走ることにする。


 具体的な目標が現われたせいだろうか。2度目の往路はペースアップをして走っていた。もちろん、下流に向かって走っているということと追い風であるということも影響したであろう。しかし第3折り返しまでの区間は、キロ4分50秒を切って走っていた。15kmまでの5kmごとのラップを見ても、24分44秒-25分00秒-23分53秒と、上がっている。


 そんな中、あの外人さんが前からやってきた。(つづく)

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 号砲とともにガーミン(フォアアスリート201)のスイッチを入れ、走り出す。スタートラインまでのロスタイムは10秒もなかったことだろう。なにしろ、11月に入ってから走ったのは、2週前に10kmと5kmだけ。10月の練習量も少なく、もはや夏の貯金は残っていない。今の自分がどれだけ走れるのか、走ってみなけりゃわからない。


 スタート地点で応援してくれる仲間たちの声援に応えながらスタートする。こんな寒い中の大会に出場する我々もスキモノだ。でも、こんな寒い中を応援に来るランナーの皆さんも、十分に・・・(笑)。


 でも、ただでさえ応援の少ない河川敷の大会だというのに、この寒さの中で行われるさっぽろさよならマラソンは特に応援が少ない大会だ。こうしてわざわざ駆けつけてくれるランナー仲間以外の応援は期待できない大会だ。それだけに、応援をエネルギーに変えて走る私としては、こうした応援が本当にありがたい。通常の大会の応援の3倍くらいのありがたさを感じてしまう。


 スタート前からお会いしたN社長、H編集長、ヨーイチさん。ねっとらん札幌のおまちゃさんとちかたんもいた。ままさんらんなーさんはバイクで先回りしたり伴走したりと大忙しだった。北海道の若者ランナーコミュの皆さんは、コミュへの参加資格のないおぢさんランナーにも声援を送ってくれた。かまこさんは「ムコレンジャー!」と叫んでくれたし、むうさんはナンバーカードをつけずに、クォーターの選手たちと走りながら応援してくれた。他にも名前が漏れてしまった方もいたように思うけど、走りながらの記憶につき、漏れている方はごめんなさい。


 雪が舞う悪コンディションの中、ツワモノとスキモノたちは走り出した。


 9時30分に会場に到着したときは、一見穏やかそうな天気に思えたものの、これはとんでもない勘違い。やがて雪が降り出し風も強くなり気温も下がり・・・後に確認したところ、11時現在の札幌のアメダス値は、気温-0.2度、雪、北西の風8.9m。間違いなく、3回出場した中で最も苛酷な条件だ。


 今年の初戦は東京マラソン。スタート時点の気温が5.2度。時間雨量が6mmという強い雨の中でスタートした2007年である。締めくくるにはふさわしい天気なのかもしれない。


 ともかく、どんなペースが今日の自分に最適なのか、まったくわからない。ムコレンジャーだから、夕張の時のように2時間くらいで走ろうかと思っていたのだが、この天気ではあまりゆっくり走ってしまうと、かえって寒さが身に応えそうだ。だからそれなりのペースで走ろうと切り替える。特に目標タイムを設定するわけではないが、たまたま最初の1kmが4分59秒だったので、そのままキロ5分くらいを意識して走ることとする。


 最初はしゃむたさんやこまっちさんの前に出て走っていたが、走りだして間もなく、右足裏がどうもしっくりこない。今日のシューズは、本来はウルトラの勝負靴であるサッカニー2613-1。実際に長い距離を走った実績のあるシューズなのだから、足に合わないはずがない。ムコレンジャースーツなので若干バランスも狂うかもしれないが、夕張でも同じ組み合わせで走っているのだから、問題はないはずだ。それなのに、右足裏になにかが当たるような感覚がある。


 いずれにせよ、足にこのような不快感がある間は、ゆっくり走らざるを得ない。心持ちペースダウンをすると、しゃむたさんに簡単に抜かれた。さすがは北海道マラソンフィニッシャー。軽快に走っていく。こちらはじっと我慢だ。久しぶりに履いたシューズなので、馴染むのに時間がかかるかもしれない。それまでは抑えて走ることとする。

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