2006-01-03 19:13:37

第82回東京箱根間往復大学駅伝競走

テーマ:大会観戦

 第1区 中央学院大学、第2区 山梨学院大学、第3区 東海大学、第4区 順天堂大学、第5区 順天堂大学、往路優勝 順天堂大学。


 第6区 専修大学、第7区 法政大学、第8区 中央学院大学、第9区 亜細亜大学、第10区 城西大学、復路優勝 法政大学、総合優勝 亜細亜大学。


 今日は鶴見中継所までしかテレビ観戦できず、そこからはラジオとなった。一時は駒大が11秒差まで詰めて、これは逆転するかと思ったら・・・。結果を聞くことはできなかったのだが、駒大の糟谷選手をもってしても失速してしまったんだね。


 それにしても今年の箱根駅伝は、稀に見る混戦だったのではないだろうか。亜細亜大学は往路6位からの大逆転優勝。なにしろ戦前優勝候補と目されていた大学は、それぞれ大ブレーキとなった選手がいる。20kmの距離を走る選手を10人そろえる。口で言うのはたやすいが、実際には大変なことだ。


 しかしねぇ、この区間賞の学校名を見ると、混戦だったことがよくわかる。2区間で区間賞を取ったのは、中央学院大学と順天堂大学のみ。中央学院大学は、それでも17位だからねぇ。総合優勝の亜細亜大学も、復路優勝の法政大学も、区間賞は1つのみ。優勝候補筆頭の呼び声高かった東海大学も、区間賞は1つだけ。総合5連覇を狙った駒澤大学は、区間賞ゼロ。モグスの山梨学院大学はともかく、あとは専修大学、城西大学と、結果的にはシード落ちした大学だ。


 往路の結果を見たときは、30秒差で2位につけた駒澤大学が強いのかな、と思い、8区の途中までは順天堂大学が独走で優勝するかと思い、難波選手の失速により駒澤大学が1分以上の差をつけたときは駒澤大学の5連覇を確信したが・・・。なんともスリリングな展開だった。


 それにしても順天堂大学8区の難波選手。脱水症状を起こしたのか、終盤の走りは目を覆いたくなるようなものだった。本人の体の安全を考えると、止めたくなるようなケース。何度も難波選手に駆け寄り給水する監督を見て、何故止めてやらないのか、と思ったお茶の間のファンも多いのではなかろうか。


 しかし、レベルこそ違え、ランナーである私は、あそこでは絶対に止めてほしくなかった。


 ランナーは孤独な存在である。レースを続けるもやめるも、自分の責任において行わねばならない。たとえ監督といえども、それを止めることは許されない。


 な~んて言っちゃうと言いすぎだけど、おそらく難波選手は絶対に止めてほしくなかったと思う。どうしてもダメだったら、自分でやめただろう。むろん、あの状態では正常な思考はできなかったと思うが。ただ正常な思考ができない分、本人の願望だけで体を動かしていたことと思う。そして難波選手が望むものは、ゴールだけだったはずだ。


 それがわかっているから、監督も決して手を差し伸べなかったのだと思う。


 難波選手の状態が点滴を受けている姿はテレビでも映されたが、その後どうだったのかはわからない。しかしあそこで止められていたら、きっと悔いが残ったことだろう。いや、失速したことで優勝を逃し悔いは残っているだろうが、あそこで自分の意に反して止められるのとでは大きな違いだと思う。解説の瀬古さんだったかな?これが駅伝ではなくて1人で走っているのだとしたらとっくにやめていると言ってたけど、そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。確かに襷の重みというものがあり、駅伝では途中でやめるわけにはいかないというのはあるけれど、ランナーにはそればかりじゃない、走る本能が備わっていると思うから。


 仮に自分が、サロマで、ワッカを抜けてあと2kmという時点で、脱水症状を起こしてフラフラになっているからと止められたらどうなるだろう。私はランナーとして復活できないかもしれない。そのくらい大きな傷を受けるだろう。そのときは、命を賭してでもゴールを目指したいと思うことだろう。


 むろん、完全に意識を失ってしまって止められることはあると思う。しかし、少しでもゴールを目指す気持ちが自分に残っているのならば、やはり自分は前に向かいたいし、本能的に向かってしまうだろう。


 あの、ワッカの90kmを過ぎてから。すでに90kmの関門制限時間になろうとしているにも関わらず、間に合わない関門に向かって進んでいたランナーの姿。もはやそこにあるのは理屈ではない。ランナーの本能のみである。


 理屈では間違ったことを言っているのは十分に承知している。無理をすることによって、ランナー生命に関わるような大きなダメージを受けることもあるだろうし、それどころか命を落としてしまうことだってある。だけどこういうランナーの本能もまたあるということなのだ。


 私は難波選手の姿に感動しました。


 箱根路で 生命を燃やす 勇者たち


 今日の走行内容


 相変わらず右足痛。今日は明日からの写真展の打ち合わせが入ってくる予定だったので、箱根駅伝が9区に入ったところで走りに出る。できれば5kmコースを2周したかったが、2.5km地点で呼び出しの電話。急いで走って戻る。案の定外回りをすれば、1周で5kmあまりとなった。


 急いでいたため今日はキロ6分で走る。最後の1kmは呼吸が苦しくなり、やはり心肺能力の回復が急務。ペースが速かったこともあり、笑顔走は今日もできず。しかも・・・汗の始末もせず、走り終えたら慌てて出ていったので、なんだかちょっと寒気が・・・。ちょっとやばいかも。


 今日 5.1km   今月累計 45.1km(目標まで154.9km)


 明日から2日間は、障がい者クロカンフェスタ写真展に貼り付くため、走るのは難しい。


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 お知らせ


ポスター


 2006年1月7日、8日の両日、旭川市の富沢クロスカントリースキーコースにおきまして、障がい者クロスカントリースキーフェスティバルが行われます。パラリンピックのクロスカントリースキー代表選手が一堂に会して行われる大会で、7日に競技会、8日に初心者講習会とスノーイベントが行われます。


 7日の18時30分からは、旭川パークホテルの焼き肉会場でパラリンピック代表選手の壮行会を兼ねた交流会も開催されます(飲み・食べ放題3,500円)ので、ふるってご参加下さい。旭川から加藤選手のパラリンピック出場も決定しました。皆さんで暖かく送り出しましょう!参加希望者はコメントに記入するか、Ogaman宛てにメールで連絡下さい。


 また、1月4日、5日の2日間にわたり、アッシュアトリウム(旭川市1条通7丁目)において、障がい者クロカンフェスタ写真展が開催されます。お時間に余裕がある方は、ぜひお立ち寄り下さい。


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コメント

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1 ■レベルは違えど

道マラの僕の39km過ぎとダブるんですよ。
僕も絶対にゴールしたかった。
倒れたら立ち上がれなかったと思います。
だから、どんなにフラフラでも、絶対に倒れたくなかった。
難波君は、今失意のどん底かもしれないけど、彼の責任感は多くの人の心をうったと思います。
無事回復し、再び走り出すことを祈っています。

2 ■実はかずきさんの姿も

脳裏に浮かべながらこのエントリーを書いていました。
あのあと、かずきさんが「誰もさわるな」と言いながら走り続けていたと聞き、難波選手も同じ想いだったろうと思いました。
だから私は水を差し出すだけで体に手を触れなかった監督の姿にも感動を覚えました。
よくぞ走らせてくれたって。
きっとまた、走り出してくれますよね。

3 ■母校がやりました

往路の成績が15位で、何とかシード権をと思って7区途中からランニングにでかけましたが、シード権どころか復路優勝してしまいました。
めっちゃウレシイです!

4 ■かずきさんがだぶった。

私もなぜか見てないけどかずきさんがふらふらになって走っている姿が目に浮かびました。たすきを繋げてよかったと本当に思いましたよ。

だれかに走るの止められたら一生悔いが残りそう。

5 ■いろいろなドラマ

>Kuriさん
Kuriさんは復路優勝の大学出身でしたか。
それはおめでとうございます。
今回は総合優勝も復路優勝も、優勝候補としてあげられていなかった大学でしたよね。
繰り上げがなかったことも含めて、実力差が詰まってきているんですね。
いやいや、おめでとうございます。

>こうめさん
そうですよね、私もかずきさんの姿は見ていないのに、だぶってしまいました。
体のことを考えたら、間違いなく止めるべきだと思います。
でもランナーとしては、絶対あそこで止めてほしくはないですね。
ほんと、襷をつなげてよかったです。

6 ■無題

 私は難波選手の姿をみて,レベルは違いますが昨年の旭川マラソンでの自分を思い出しました。回りから見るともう少し早く走れるだろうにと思われても足が上がらなくなったら全走れないんですよね。難波選手はよく襷を繋ぎましたよ。感激~!

7 ■レースには魔物が潜んでいる?

こんにちは。
はじめまして。
先日は、コメントいただきまして、ありがとうございました。

昨日に引き続き、箱根駅伝、テレビにかぶりつきで観戦していました。
我が母校は、9区までシード圏内に留まっていたものの、10区で大きく順位を落とし、今年もシード権を確保出来ませんでした。
残念!

それにしても、今回のレースを見て、レースでは何が起こるかわからないなぁって、改めて実感しました。
自分も、先日、ホノマラの序盤で、予想外の腹痛にやられましたので。

また遊びに来ます。

8 ■魔物もいれば天使も・・・?

いると信じたいものです(笑)

>かずじさん
そうですね、つらそうでした。
抜いたとき、4時間を切れるかどうか微妙かな?と思いましたが、あそこからの粘りは見事でしたね。
私も3年前の洞爺湖でガス欠になり、キロ8分で走っていた(このスピードでも走っていたんです)ときはそうでしたね。
気持ちだけではどうにもならないとき、ありますよね。

>Strawberryさん
ようこそお越し下さいました。
母校、残念でしたね。
9区まで見ていて今年こそと思ったのですが。
ホノルルマラソンの完走記も拝見しました。
これまた残念なアクシデントでしたね。
本当に、レースでは何があるかわかりませんね。
私は逆に、昨年のサロマでは13時間もの間でトイレに立ち寄ったのが小1回という効率の良さ。おかげでゴール閉鎖の5分24秒前にゴールできました。
このときばかりは天使が助けてくれたのかもしれません

9 ■いつも泣いちゃうんです

私も目をウルウルさせながら箱根駅伝を見てました。
仲間のことを思ったり、いろいろなことを思いながら襷を繋ぐんですよね。絶対に止まれないと思います。
難波選手はよくやりました。
仲村監督も学生時代からずっと駅伝をやってきているから、良く選手の気持ちが分かってたんでしょうね。
(リンクを張らせていただきます。)

10 ■すごかったですね

難波選手を見て 子供たちもかぶりつきで箱駅を見てくれるようになりました~いい走りを見てくれたと思います。その後の彼についても心配してました。
それにしても難波選手も 昔の早稲田の櫛部選手のように ずっと言われちゃうのかな?

11 ■駅伝効果

>あきらさん
リンクありがとうございます。
私も数少ないローカル駅伝の経験からしても、個人のレースよりも速く走れるんですよね。(ちなみに3kmのベストは駅伝でマークしました)
あの襷に秘められた効果は計り知れないと思います。
監督もつらい判断だったと思います。

>りこさん
櫛部選手もそうでしたね。
彼もまた、印象に残る選手でした。
きっと言われ続けちゃいますね。
難波選手には、心身共に早く立ち直ってほしいと思います。

12 ■あけましておめでとうございます

ことしもよろしく御願いいたします。
今年の箱根は目が話せないくらいドラマティックでしたね。難波選手のことは私も、「中継所まで行ってくれ!」と願ってました。本当に襷がつながって良かった。
あとは彼の選手生活において、特にメンタル面でマイナスにならないことを祈るばかりです。

13 ■ワタシも

難波選手には感動しました。
そして、Ogamanさんの文章にも共感しました。

>もはやそこにあるのは理屈ではない。ランナーの本能のみである。

この言葉に凄く納得してしまいました。走る事は理屈じゃなく、本能なんですよね。
ゴールした一人一人に感動とドラマがあるんだなーて思いました。

14 ■箱根駅伝は目が離せない

ですね。でも残念ながら、10区は見れませんでした。

>ゆらさん
監督が駆け寄ってくるたび、「止めるなよ!」と祈っていました。
難波選手のメンタル面のショックはかなり大きいでしょうね。でも、あそこで監督に止められた場合の方が、メンタル面のショックは大きかったと思います。
体さえ治ってくればかならず立ち直ってくれる。
そう信じて待ちたいと思います。

>FLACさん
そうなんですよ。
走る前はいろいろ考えます。作戦やらペース配分やら考えます。
でも走り出してしまうと、あとは本能に任せて走ってしまうことが多いです。
号砲一発ですべてが変わってしまいます(笑)
冷静に考えたらやめるべきところでもやめられない。そんな一面がありますよね・・・。

15 ■ランナーとしての本能

その言葉をしっかり噛締めました。ゴールがあるからそこまではなんとしても走らなくてはいけないという気持ち。この襷をつながなくてはならないという気持ち。せっかく走り出したのだから足を止めてはならないという気持ち。今日は5キロを走ろうと決めたのだから5キロ走らなくてはいけないという気持ち。
全部同じような気がします。
ただ、駅伝の選手やオリンピックに出る選手は、まわりから大きな期待がかけられ、また、その大会に参加できなかった選手たちを思うという市民ランナーには到底理解できないプレッシャーを背負っているだけだと思います。
何度見ても、難波選手の中継所までの走りには、涙があふれてしまいます。

16 ■その本能は

一流ランナーでも市民ランナーでも同じように持ち合わせていますね。
時には冷静になってやめる勇気を持たなくてはならないということは、頭でわかっています。
でも走っているときは、私は冷静な判断がきっとできません。
サロマのゴール前2kmで、これ以上走ったら死ぬぞ!と言われても、私はきっと走ることをやめられないと思います。

その本能に加えて大きなプレッシャーを背負わされる選手たち。
光栄なことであれど、大変な苦労でもありますね。

17 ■私も・・・

止めないで、声かけないで、気力が途切れるから・・・と願いながら難波君の走りを監督とのやり取りを見てました。
選手の体のことを思うと止めたほうが良かったのかも知れないけど・・・。
大丈夫、きっと戻ってきますよね。今までもそんな歴史が繰り返されてますよね。箱根って。
昔からうちの母が好きで、ずーっとかぶりつきで見てたのでなんとなく記憶に残っています。
箱根駅伝の楽しみ方の中には
1回1回の勝負も注目だけど、前回はこうだったとか、昔はこうっだったとかを知っててみると感慨深いものがあるよなと勝手に思ってます。
今の早稲田の監督は昔エンジのランニングを着て颯爽と走ってたあの渡辺君なんだよな~とか・・。
難波君もきっと次回復活して、あのときの彼ががんばった!って
あらたな感動をくれるに違いない(^^)
もう来年の箱根が楽しみです。
ん?難波君て4年生?

18 ■体のことを考えると

止めた方が良かったのは間違いないと思います。
それは冷静に考えると誰しもわかることでしょう。
だけど・・・体だけじゃないですよね。
ここで止められるくらいなら死んだ方がマシ!という気持ちで(朦朧としながらも)走っていることもあります。
そこで止められたときの心の傷はどれだけ大きいか・・・。

それでも命に影響があるよりいいという方もいるはずですし、それは間違いではないと思います。
だけど・・・私が難波君だったらやはり止められたくないですね。
それはタスキをつなぐとか何とかよりも、ただゴールを目指すという一心ではないかと、私は感じています。

大丈夫。難波君もきっと復活してくれる。
でも、箱根はね・・・。

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  • 1 ブログタイトル:ヤーレン、走RUN、爽ラン
  • 記事タイトル:わたしも箱根駅伝について
  • 記事概要:今年の箱根駅伝が意外でドラマチックで、感動を呼んだ印象深いものであったことは、ランナーブログの皆さんがすでにたくさん書かれています。そんなあっちこっちのブログにコメントも書いたのですが、まだ書いてないポイントもあるので私も一つ。 順天堂大学9区で、脱水症.

サロマ湖100kmウルトラマラソンまで
あと
日です

ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド2