今夏の参院選島根選挙区に立候補することを断念した自民党の青木幹雄・前参院議員会長(75)の「後任」に長男一彦氏(49)の擁立を決めた党県連は、17日の記者会見で、選考の理由を「秘書として政界をしっかり見てきた経験と人脈を生かすことができる。40代の若さもある」と説明した。世襲批判も予想されるが、選挙戦が間近に迫る中、「青木」ブランドの継続を選んだ形だ。【御園生枝里】

 洲浜繁達幹事長が一彦氏に電話で立候補を打診したところ、「父の中途での離脱により、皆様に多大なご迷惑をかけており、本来候補者になるべき立場ではない思いがあるけれども、命がけで議席を守るために皆様のご指導をいただきながら一心に努力する」と了承したという。18日に党本部に公認を申請、19日に正式に立候補を表明する見通し。

 この日は正午から支部と県議の合同会議を松江市内で開催。意見を集約した後、午後2時過ぎから選挙対策委員会が開かれ、全会一致で一彦氏に決定した。

 県連によると、合同会議では一彦氏と景山俊太郎元参院議員の名前が挙がったが、「勝てる候補」という観点から総合的に判断した結果、一彦氏に決定したという。

 公募などの手続きをせずに世襲することになった点は「緊急事態で日数が限られており、公募ができるような状態ではない。選挙対策委員会で了解してもらっている」と話した。

 ◇スピード決着「ショック最小限に」

 青木氏が参院選への出馬断念を県連幹部に伝えてからわずか3日で候補を決定した自民党県連。参院選を目前に控える中での異例のスピード決着に、ある県連幹部は「(青木氏不出馬の)ショックを最小限に抑えることができた」と、胸をなで下ろした。

 「一番早い場合、公示は40日後。早急に決めなければならない」。県連副会長の細田博之・前党幹事長は15日の会見で、党員の意見を聞きながら候補の早期決定を目指す方針を強調した。

 県連は15日から県内の支部に経過を説明。17日は、選対委に先立ち松江市内で県議、地域支部、職域支部による合同会議を開いて意見を聞いた。

 出席者によると、旧飯石郡の支部からは、07年まで参院議員を2期務めた景山俊太郎氏を推す声も上がった。世襲批判をかわし、即戦力になるというのが理由だった。しかし、大半の出席者は選対委に一任。選対委では、全会一致で一彦氏の擁立が決定した。

 ある県議は選考過程について、「(密室会議と批判されないよう)どうソフトランディングさせるか、県連が腐心した結果だ」と評価する一方で、「全支部の納得が得られるかどうかは疑問も残る」と懸念も示した。

 選対委終了後の会見で岡本昭二政調会長は「(景山氏を支持する)声をいただいた支部の皆さんにも説明し、挙党一致で戦っていかなければならない」と語り、間近に迫った本番へ向けて気を引き締めた。【細谷拓海】

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