幕末の長州藩士久坂玄瑞(1840~64)が土佐藩士武市瑞山(1829~65)にあて、幕藩体制打破を辞さない尊王攘夷運動を説いた書状が23日から、高知市の土佐山内家宝物資料館の企画展「山内容堂」で公開される。個人が所蔵していたため、資料集で活字として見ることはできたが、現物の一般公開は初めて。
 久坂が文久2(1862)年正月15日と21日、長州を訪れた坂本竜馬(1835~67)と会談し、武市に届けるよう託したとみられ、同館の藤田雅子学芸員は「各藩士が連携して進めた尊王攘夷運動の様子を伝える重要な資料だ」と話している。
 書状は同月21日付。2004年に山内家から高知県に寄贈された約6万7000点の資料に含まれていた。
 藩の枠組みの中で運動を進めようとしていた武市に対し、「草奔志士糾合義挙のほかにはとても策無きこと」と書状に記し、各地の志士の連携が不可欠という考えを提示。その上で、「尊藩も弊藩も滅亡しても大義なれば苦しからず」として、尊王攘夷のためには体制の崩壊も辞さない強い態度を示した。 

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