株式会社オーエフティー・若林昇のブログ

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「もしドラ」って知ってますか?
正式には「もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーのマネジメントを読んだら」
という長~いタイトルです。

昨年暮れよりこの「もしドラ」という本を毎回3ページくらいのペースで社員と一緒に輪読しています。高校野球ドラマをピーター・ドラッガーという人の経営者向けの本とを絶妙な手法でからませて創作しています。150万部を超えたベストセラーです。

「ドラッガー」だけだと何か麻薬を連想してしまいますね。(笑)
正式にはピータードラッガーという名前の企業コンサルタントです。彼はオーストリア生まれでアメリカに渡りGM (ジェネラルモーター) など企業コンサルタントとして活躍し書籍も沢山執筆しております。日本にも何度も来ては大手の企業に大変な影響を与え今でも多くの経営者が彼の書籍をバイブルのようにしています。

高校野球のマネージャーが夏の甲子園を目指すためドラッガーの本を読みながら組織の活性化を推進してゆきます。劇画風なタッチの文章なのでかなり読みやすく若い女子学生の笑いや涙があり、時折挿入されるドラッガーの難しそうな言葉も理解したような気持ちにさせてくれます。まだ途中なのですがきっと一緒に読んでいる社員も毎回もっと先を読みたい気持ちになっているだろうと想像しております。

第五章 "みなみ"(主人公) は人の強みを生かそうとした

文乃という女子マネージャーの仲間がいます。話はあまり上手ではないので最初はマネージャーとしての役柄に向いていないだろうと読者に思わせて登場します。"みなみ"も1年生の文乃は扱いにくい存在で、苦手ででもあり負担を感じてもいた。ところがそんな彼女に練習メニューを監督と一緒に作ってほしいと依頼します。いままでそんな大役をまかされたことがなかったので不安を抱きながらも責任をもって取組むことに喜びを感じるようになってゆきます。練習を魅力的なものにして選手が積極的に参加するするよういろいろな面から工夫を凝らしてゆきます。

試合に在って練習にないものはなにかを考えます。それは、競争、結果、責任ということを発見します。攻撃や守備や走塁は他人と競争することにより緊張感と喜びを得られる。試合では結果が出るという魅力があったが、練習でもくもくと走っても自分に力がついたかどうかがよくわからないというもどかしさがあったのです。試合では自分が出ないと試合が始まらないという責任感があるが、このように練習にはなかったことに気づきます。3つのチーム制を導入してこれらの課題に取組んでいきます。こうして文乃は、おしゃべりは苦手でも持ち前の緻密な賢さと粘り強さを生かしてチームの練習を生き生きとしたものに変革する役目を担ってゆきます。

"みなみ"はドラッガーの次の言葉に触れて人の強みを生かすという意識を持ったのです。

「人のマネジメントとは、人の強みを発揮させることである。人は弱い。悲しいほどに弱い。問題を起こす。手続きや雑事を必要とする。人とは、費用であり、脅威である。しかし人は、これらのことのゆえに雇われているのではない。人が雇われるのは、強みのゆえであり能力のゆえである。組織の目的は、人の強みを生産に結びつけ、人の弱みを中和することにある。一方で人は最大の資産である。」

ドラッガーは何ともズバリと言い切っています。つまり人は弱い。悲しいほどに弱い。雑事を必要とする。費用であり脅威である。そんな弱い面倒な人をわざわざ何で参加せるのですか? と言いたくなることでしょう。しかし人が働くのは強みを生かすことであり生産に結びつけて弱みを中和することである。つまり弱みを切取ってなくすることはできないということです。人それぞれにある強みに注目してより強くし、弱みは相対的に小さくしてゆくということになります。西洋医学では悪いところをメスで取り去るのが一般的ですが、ドラッガーは何か漢方治療的な手法を取り入れていると感じさせます。

第六章 "みなみ"はイノベーションに取組んだ。

秋の大会後に順調に練習に励み実力を伸ばしてきています。しかし甲子園出場レベルからはほど遠く、それを実現するためには全く新しいことを始める必要があった。彼女らは再びドラッガーの次の言葉を求めるのです。

「マーケティングだけでは企業として成功しない。静的な経済には、企業は存在しえない。そこに存在しうるものは、手数料をもらうだけのブローカーか、何の価値も生まない投機家である。企業が存在しうるのは、成長する経済のみである。あるいは少なくとも、変化を当然とする経済においてのみである。そして企業こそ、この成長と変化のための機関である。したがって第二の機能は、イノベーションすなわち新しい満足を生み出すことである。」

またこうも言っている。
「イノベーションとは科学や技術そのものではなく価値である。組織のなかではなく、組織の外にもたらす変化である。イノベーションの尺度は、外の世界への影響である。」

この言葉から彼女らは高校野球のあるべき姿を真剣に模索する。そして古い常識を打ち壊し、新しい野球を創造する。野球の常識を変えてゆくことだった。そして「送りバント」と「ボール球を打たせる投球術」を捨てることにする。

自立した部員がチームとして強くなり、また学校や地域環境への働きかけが結果としてさらにチームへの期待となってはね返ってきます、それがチームを強くしていく好循環を作ってゆきます。そしてついに甲子園出場を実現するまでに物語りはクライマックスを目指すのです。(ドラマの最終章までまだ皆では読んでいませんが・・・)

ピーター・ドラッガーは2005年に95歳で亡くなっています。このような小説に使われるなどと誰が想像できたでしょうか? この本がベストセラーになることで一般の方々に有名なピーター・ドラッガーの名前と経営コンサルタントだということがさらに広く知れ渡ったことでしょう。

著者の「岩崎夏海氏」は東京芸大出身でアイドルグループのAKB48などのプロディースなどにも参加している放送作家なんですね。文章の流れは確かに放送作家をイメージさせるリズムと動きのあるものです。ただドラッガーという異質の思想家?と結びつけたところに今まで味わうことができなかった面白さがあります。

私も小さい組織のマネージャーですがこの本に単純にそして純粋に感動しました。
そして以前に購入して書棚に置いているドラッガーの本をもう一度読んでみようかという気持ちにさせてくれました。


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久しぶりにNHK実践ビジネス英語を勉強しようと書店で手にとりました。講師は杉田敏さんです。確か20年くらい前にこのテキストで勉強したときも杉田敏先生でしたので、「いゃ~お久しぶりですね先生・・・・」と心の中で独り言をつぶやきました。ペラペラとページをめくると懐かしい顔写真が載っていました。若干お年をめされたかなとは思いますが相変わらず知性を感じさせ、ハキハキとした英語の発音が聞こえてきそうでした。


というわけでNHK実践ビジネス英会話の勉強をはじめています。社員と4名で朝礼前の15分間声を出して大声で輪読しております。そのうちの一人、9月から入社された野辺さんはアメリカの大学を卒業して唯一の留学経験を持っています。ネイティブに近い彼の発音を真似ることができます。今後も英語発音のベルアップに大いなる貢献をしてくれると間違いありません。(‐^▽^‐)


アメリカのオフィスで日常会話されているような話題を取り上げていますので内容は今風のトピックで興味が湧くものです。しかも結構高度な単語が使われています。表紙を見て気づきましたがこのテキストは、NHK英会話の中でもっとも高いレベル5にチェックが入っています。私の実力からするとレベル5は高すぎると思いますが壁をよじ登る思いで挑戦しています。


ただし勉強方法はいたって簡単でひたすら声を出して読むことです。本文を登場人物ごとに4人で入れ替わり1日10回、3日で30回読むだけです。最初は意味が分からないこともありますが30回読むとすこし全体が分かってきます。日本語の訳も読みますので理解して当然ですがどんどん交代で朗読するので考えている暇がく結局分からずじまいで終わることもあります。


杉田先生がこの勉強方法を知ったら意見したくなると思われますが、あくまでこれが私の勉強方法です。決めた回数を朗読したという自己満足感を大事にして明日へ継続する意欲を維持してゆきます。


今週の内容は大変興味深いアメリカのオフィスの雰囲気です。私の感想を含めてご紹介します。


会社に臨時採用された人がはじめてオフィスを訪れたときの印象が「これまで働いたどの会社よりもずっと静寂なオフィス」ということから話がはじまります。今でも多くの日本の会社はそうだとおもいますが、特に私が若い頃のオフィスでは回りを気にせず大きい声で電話をかけたりガヤガヤしていかにも忙しそうに見せようとしていたようにも思います。テキストで取り上げている新しい望まれるオフィスは個人が集中して仕事ができるようできるだけ静かにすることなのです。他の会社のオフィスにいる相手に対してもメールなどで予告してから電話をするマナーを身に着けるというものです。


日本でも普通にメールを使用する環境になって15年は過ぎていますでしょうか。さらに携帯によるメールの使用も日常化するようになり、登場人物の1人は予告なし電話は本当に緊急時の手段という使い方をしています。ちょっと年齢が高めの私にとって驚きでありアメリカではそういう使い方が多いのかな考えさせられます。「何でも電話すればいいじゃないか・・・」と当たり前のように考えていたことが、相手がいつでも見れるメールを選ぶのが常識的なマナーになっていくのかも知れません。


私は以前にイタリア、デンマーク、アメリカのオフィスを訪問する機会がありました。いま思えば確かに静かな雰囲気を感じましたた。とくにイタリアでの体験ですが会議室でのミーティングは大声をだしてケンカをしているような感じでした。ただし業務オフィスは営業も暗がりの中でボソボソと電話をかけているのが印象的でした。デンマークでもアメリカでも同じような感じでオフィスでは遠慮がちの小声で話しをいるようでした。


そういえば、最近訪問した外資系のオフィスは静かでしたね。
あまり静かですと皆で仕事をしているチームワークが感じられなくような気もします。
かなり微妙な判断になると思いますが、これからは声の大きさを騒音?ととらえるか活気?と認めるべきか考えなければならないと思います。



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朝の9:30から今年入社した5名と一緒に安藤忠雄さんの自叙伝を読んでいます。1回約15分、週に3回くらい、短い時間で輪読するのでいつも次の読書会が楽しみです。


安藤忠雄さんといえばコンクリート壁の現代建築家として有名です。いったい彼はどんな人なのか、そしてどんな生い立ちをしてきたのかという興味がありました。


今年の2月にはたまたま安藤さんの新春講演に行く機会もありました。"世の中不況だと感じる人が多いですね・・・不況の原因は不況と思われる皆さんの心にあるんです。"などという言葉が印象的でした。建築家らしからぬ大阪の商人の顔もあるようでした。


彼は20名ほどの若い弟子を抱えて仕事をしています。弊社も若い社員が多くしかもデザイン科出身の者が多いのでどこか似たような状況でもあると感じています。建築家として、またビジネスとしても成功している安藤さんを知ることは、私しと社員に大いに刺激を与えるのではないかと思ったのが読書会を始めたきっかけです。


この本は理解を深めるために絵や写真の入ったりっぱな本です。ご本人の顔写真や手がけた建築物の写真が沢山載っています。文章でイメージしたことが写真で確認できるので心から理解したような気持ちになります。読み終わった後、充実した気持ちにさせてくれます。


さて、彼は西宮生まれで弊社からすぐのところです。また現在の安藤事務所は大阪の梅田にあります。同じ関西なので意外と身近な人だったのだと親近感を感じます。若いころからガキ大将でプロボクサーにもなりかけた異色の人です。ただし圧倒的に強い本当のプロ?に会い続けて行くことを断念しています。強い言葉で語る文章が多い中、自然や人の心の尊さにたいする謙虚さを表現している文章に出会うと、ボクサーを通して強さと弱さを体験したことが作用しているのかと想像します。


1/4ページくらい読んだところですが大いに刺激を受けました。その中でシベリア鉄道から始まるヨーロッパとアジア一周の旅、があります。そのあたりの描写は短いものでしたが彼に与えた影響は相当なものと思われます。ドイツ、パリ、ローマ、フィレンツェ、バルセロナ、デリー、バンコックなど一人で周遊したのです。


若い安藤さんが外国の街角に座って建築物のスケッチしている姿を想像します。カフェにも入って片言の外国語でパンやジュースにありついたことでしょう。孤独な一人旅の中、思わぬ人の親切に感謝もしたことでしょう。


私も特にイタリアには商社時代に何度も訪問しております。町中が博物館のような町並みは彼が見たものと同じだったと思われます。ただし安藤さんの若い頃は飛行機も使わずですし限られた予算で厳しい旅行であることは間違いありません。相当な覚悟で行かれているので同じ建物でも他の人とは見る目がまるで異なったことでしょう。


彼のデビュー作は「住吉の長屋」です。軒を連ねる狭い一角の長屋を解体して道路から奥に向かって長く伸びる敷地を利用したものです。両脇は別の家が迫っていますので窓を作っても隣と互いに迷惑な関係になります。そして思いついたのが両脇を壁にし道路に面する手前と奥に2階建ての部屋をつくります。その中間に屋根がない吹き抜けになる空間をつくります。つまり手前から奥の部屋に行くにはは中庭を通っていく格好になります。雨の日は濡れることになりますが、夜空も周りを気にせず見れて、外の空気に触れることもできます。ほんとに独創的でこんな家に住んでみたい気になります。


きっとこのアイデアはヨーロッパつまりローマなどイタリアを訪問した体験が生きているように思えてなりません。ローマやバルセロナなどヨーロッパの石作りの家は隣の建物との隙間はほとんどありません。道路に面した窓から光をとることができますが奥の部屋は真っ暗になってしまいます。しかしほとんどの建物は中庭を持っています。つまり中庭をつくることで奥の部屋も外の空気と光が入るようにできるのです。住吉の長屋とイタリアの建物が結びつきます。勝手な想像ですのでほんとうの真実はわかりません。


それにしてもすごいパワーです。つぎからつぎへと新しいクライアントの要請で建物を作ってきています。本を読んでいると建築家としての実績としっかりした思想の持ち主である安藤さんはわが国の誇りに思えます。私にとって見習うところが大いにあります。途中までしか読んでいませんのでまたいずれ続きの感想を書きたいと思います。

                     住吉の長屋の模型

 住吉の長屋-中庭風

 イタリアの中庭 


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