評価されることに強くなる1
こんにちは。カウンセリングサービスの山田耕治(やまだこうじ)です。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
月曜日は、「仕事の心理学」をテーマに、山根しんいちカウンセラーと
隔週ごとにお届けしています。
今年も山田担当の仕事の心理学は、「強いハートをめざすビジネスパーソンのために(今年は勝手にSHBPと呼ぶことにしました。)」をテーマに、3年目、「3」として、小手先のテクニックを超えて、自らの心の根っこから強くなることをめざします。
| 前回の振り返り
前回は一人でやらないこと、プロジェクトの結成がテーマでした。
プロジェクトを組むことは一人でやろうとすることを巧みに利用して、
自分を責めようとする人たちに、あなたを利用させないことでもありました。
それから、もう一つ、「一人ぼっちのパターンのルーツを探る」プロジェクトについても提案させていただきました。
ちょっとしんどい作業でもありますが、その作業の中で、逆にその中に今のヒントや、今の自分を救ってくれる自分がいたりもするのです。
プロジェクトを再結成して、一緒に取り組んでいきましょう。
| 今日のテーマは「評価されること」です。
みなさんも仕事の中では、様々な形で評価されていますよね。
業績評価とか、人事評価とか、360度評価とか、数字や言葉としての明確な評価だけではなく、
日々の業務の中でも、社内、社外の人々に日々、評価されているわけですよね。
「評価される」と聞いて、どんな気持ちがするでしょうか?
あまりうれしい感じはしないのではないでしょうか。
昔の私を思い出すと、
疲れる感じとか、
どうせ、わかってもらえないとか、
勝手に評価したらいいよ!とか、いろいろたくさんネガティブがでてきます。
みなさんもそんな感じはないですか?
「評価されること」に慣れてないというか、苦手な私たちがいるように思います。
|「評価すること」と「評価されること」の関係の変化
「評価」と言えば、これまでは「上司が部下を評価する」ように、
「評価をすること」と「評価されること」が一方的な縦の関係、上から下への評価だったと思います。
でも、今では、部下が上司を評価するように、縦でも、上下逆の関係や、
同僚同士の、縦の関係ではない横の関係、パートナー的な関係においても
「評価する」「評価される」状況になっていますよね。
お互い様の関係、それはとてもいい流れだと思うのですが、
その双方的な、パートナー的な評価でさえ、上手に活用できていない私たちがいるように思います。逆にこれまでの良かった関係が妙にぎくしゃくしてしまう私たちがいます。
「評価する」「評価される」って、ほんと難しいことだと思います。
| どうしても「評価されること」を「憂」にしてしまう私たち
「評価されること」を、自らの気づきや成長につなげるためにはどうしたらいいのか?
「こんなふうにみんなには見えているんだ」
「こんなふうに思われるのはどうしてなんだろう?」
「もっとこうなるためにはどうしたらいいのだろう」
評価で一喜一憂するのではなく、
その評価の背景や評価者の状況なども整理しながら、理解していく。
新たな行動計画を立てて、それを誰かにフィードバックしてもらって、
それをお互い様の成長やつながりにしていく作業に具体化していく。
評価を前回提案のプロジェクトの結成の契機にしたいと思うのです。
それって、一人ではなかなか難しいですよね。
自分自身を振り返っても、まったくできてなかったなと思います。
「やっぱり、そうか、わかってもらえないな」
「どうせ、こんなもんだよな」
一憂どころか、「憂」いっぱいになってしまったりする、私たちがどうしてもいるように思います。
会社においても、組織的にも、やりっぱなしの評価で終わっていたりはしませんか?
やっぱり、それではもったいないと思うのです。
|「評価すること」と「評価されること」に強くなることが求められる
仕事においては、これからもっと「評価されること」、そして、「評価すること」が明確な形で表現されていくように思います。
仕事においては、個々人の成長と、組織としてのつながりや強さが求められて、
それぞれの意見や変化への対応が求められていく。
そうでないと生き残れないという危機感が強くなっているように思うからです。
当然、そこには対話があり、議論があり、評価があり、批判もでてくる。
「評価されること」を上手に自らの気づきや成長にできない、もったいない状況があるなというだけではなく、「評価される」こと、そして「評価すること」にもっと強くなることがもっと積極的に必然的に求められていくように思うのです。
強いハートをめざすビジネスパーソン、SHBPは評価されることに強くなろう!
『「評価されること」、「評価すること」に躊躇することなく、気づきと成長を目指す』、
そんなことを思うわけです。
でも、どうやっていけば、そんなSHBPになることができるのか?
とても大きなテーマだと思うので、ここしばらくはこのテーマで走っていきたいと思います。
|「評価されること」に対する自分の反応はどんなものでしょうか?
仕事における評価で、あなたは自分でどんな反応をしているでしょうか?
これまで、どんな反応をしてきた自分がいるでしょうか?
少し振り返ってみてほしいと思います。
今日は「評価されること」に対する自分のパターンを見つけてみてほしいと思います。
自分なりのパターンがそこにあるように思いませんか?
しっかり評価されれば、もっともっと頑張ろうと思うあなたがいるかもしれません。
有頂天になるぐらいうれしいあなたがいるかもしれません。
反対にいい評価がなければ、批判されているように感じて、落ち込んでしまうあなたがいるかもしれません。
仕事ばかりではありません。
恋人や夫婦の関係においても、評価されたとか、決めつけられたとかという話になって、
すごく感情的になってしまうようなことがありませんか?
「あなたはこんなところがあると思うのよ」
「ほっといてくれよ!」
「きっとこうなんでしょう!」
「そんな話、聞きたくないわ!」
すべてを否定されてように感じてしまう自分がいるかもしれません。
どんな自分がいるのか、今回もまたちょっとしんどいですが、人からの評価されることに反応するどんな自分がいるのか、向き合ってみてほしいと思います。
そこからがSHBPへの道だと思います。
| 次回は縦(上下)の関係の「評価される」の呪縛について
「評価すること」と「評価されること」の関係は変化してきましたが、
その評価のルーツは、小さなころからの「評価する」と「評価される」の関係、
基本的に親と子の関係に起因するように思います。
そこには私たちの無意識が作用しているように思うのです。
仕事上だけではなく、親子関係や兄弟姉妹との関係の中での「評価される」について、
思いを巡らしてみてほしいと思います。
無意識の私たちのパターンを見ていきながら、意識的にどう取り組んでいくか?
次回、考えていきたいと思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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私が心理カウンセラーとして目指していること、
それは「ハートを強くする」カウンセリングです。
実社会へしっかり繋いでいくことのできるカウンセリングを提供したいと考えています。
ご連絡お待ちしております。
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