今ならどう答えるのだろう。
時々思い出すことがあります。
カウンセリングの授業の時を、、、。
目つきがギョロッっとして、スリッパではなく地下足袋のような上履き。
何となく変わった雰囲気の男性、私と同じくらいの年令のように思うけど何をしている人なのかなぁ。
心理学コースでは、生徒同士がペアになり、実技をすることも多くその授業にはさまざまな職業の人が参加していました。
私は隣に座ったその男性とペアを組みました。
課題は、「母の背中」
まず私が、男性に「母の背中」と聞かれるとどんな事を思い出しますかと質問をしました。
男性「そうですねぇ、母の背中ですか、、、。」
しばらくそのギョロッとした目で、天井を見つめていましたが。
男性「とても悲しく胸がキュッとなりますね。」
私 「なぜ悲しく胸がキュッとなるのですか。」
男性「実は僕は、高校の時に引きこもりになり家の壁に穴をあけた事もあります。居間のテーブルに座っている寂しそうな母親を思い出しました。」
それから話を進めていくと、一人で山の中に住み自給自足の生活をしていたこともあり、あるきっかけで外国に留学をして心理学を勉強し今は、カウンセリングの仕事もおこなっていることがわかりました。
びっくりしたのは、次回に私が受ける授業の講師の人だったのです。
とても心に響く話しかたをされて、こういう人ならお話を聞いてもらっても大丈夫かなと思いました。
次は、私の話す番です。
私 「母の背中ですか、、、。」
心の中では、子供の時の母に対する消化できない思いがあふれて、涙がぽろぽろ出てくるのにどうしてもことばで話すことができない私でした。
そばに大きな窓があり、その窓から見えるビルと空を眺めて時間を過ごしたように思います。
相手の人も、それ以上に深く話しを聞くこともしないで、私と同じように。だから二人で窓の外を眺めていました。
もう一度、あの授業にもどったら今の自分だったら、どんな話をするのだろうか、どんな事を聞いてほしいのかなと思うのです。
そんなふうに、思い出として感じられる今の心の軽さが嬉しいです。
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心理カウンセリングオフィスゆら
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