2012-02-14 14:00:10
ワークショップ:(1)あきらめない心。
テーマ:ONSA WORKSHOP_12
こんにちは、藤沢優月です。あらためまして、先週末(2月11日・祝)、ONSA WORKSHOP 「境界線(バウンダリー)ワークショップ」にご参加くださいました皆さま。
本当にお疲れさまでした!
クレンジング・リアクションの出方は、いかがですか?
そのひと山を越えれば、青空が広がる時がくる。
だから今週は、ゆっくりゆっくり、参りましょうね。

私からは、2回連続の、メッセージです。
いま、まさにクレンジング・リアクションを越えていらっしゃる方々への、強いメッセージになれば嬉しいです。
とはいっても、つぶやきと申しますか、......つぶやきです(笑)。
まず、本日(バレンタインデー!)をもちまして、次回 ONSA WORKSHOP の追加募集をクローズさせていただきますね。
ご縁のある方、お待ちしています!
(→ 詳しくは、サイドバーからジャンプしてくださいね!)
そんな中、先週末に ONSA WORKSHOP「境界線(バウンダリー)ワークショップ」が開催されたのですが......。
いい意味で、本当に山ほど、考えること・感じることがありました。
今回はそのことを、書いてみたいと思います。
まずは、私が今まで本にも、何にも書いていないことから、お書きしたいと思います。
(つぶやきですから!)
小さなころ、一緒に遊んでもらった、親戚のお姉ちゃんがいます。
そして、週末の ONSA WORKSHOP でもお話しした通り。
同じ樹形図に属する家族(親戚)は、似た者同士の寄り集まり。
案の定、この親戚のお姉ちゃんも、家族問題を抱えた家に生まれ育ちました。
似た者同士が寄り集まって、家族を作る。
理由は、似た者同士じゃないと、違和感が強すぎて、寄り集まれないから。逆に言えば、似た者同士は、言葉を越えた共通の行動規範を共有しているので、一緒にいるのがラク。
......たとえそれが、不健全で暴力的な、行動規範だとしても。
このようにして、家族や親戚が形成されるから......。自分たちが「普通」と思っていることが似ている同士が集まるので、逆に言えば、自分たちの抱える異状に気づけない。
「私は苦しい。でも、家族や親戚の中では、これが『普通』」
これが、家族問題の怖さだと思います。
違和感があるのに、違和感の真の理由に気づけない。
だから「自分が悪いんだ/ワガママだ」と思って、処理してしまう。
無理に生き続けようと、頑張ってしまう。
私に話を戻せば、私と妹の姉妹は、同じ樹形図の中に生まれた親戚のお姉ちゃんに、本当によく遊んでもらったものでした。
お姉ちゃんの部屋のシーツを、天井から張って、テントみたいにして。
部屋の中なんだけれど、3人でキャンプしたりして。
熊のぬいぐるみや、犬のぬいぐるみを、キャンプメンバーとして連れ込んだり。押し入れの上の部分を、登山に見立てて登ったり、おやつを携帯食にしたり。
......アレ、女の子らしい遊びじゃないのは、なぜだろう(笑)。
でもね、女の子の姉妹がいなかったお姉ちゃんは、私たちが遊びに行くのを、本当に楽しみに待っていてくれました。
そんなお姉ちゃんに異状があらわれたのは、高校生の頃でした。
家族問題の違和感やプレッシャーは、思春期の心に、つきまといます。
でも、もっと問題だったのは、お姉ちゃんのお父さんとお母さんが、「そんなの恥だ」と、お姉ちゃんに適切なケアーを授けなかったこと。
お姉ちゃんを恥だとして、世間から事実上、隠したのです。
子どもの頃の私には、これが「いけないことだ/残酷なことだ」と分かっていても、どうすることもできませんでした。
かくいう私もまた、家族問題の下敷きになっていたからです。
お姉ちゃんと、似たような苦しみを味わっていた、まっただ中でした。
その後、なんとかして、東京の大学に「逃げ」た私。
そして、死ぬ思いをした後に生き延び、多くの方の力で生きながらえ、今に至ります。
一方のお姉ちゃんは、家から出ることができませんでした。
私よりずっと頭もよく、東京の六大学に合格していたのに、けっきょく家から出ることができなかったお姉ちゃん。
私は、この差がいったい何の差なのか、いまだにわかりません。
この、針の先ほどの差って、いったい何なのだろう。
時は経って、この新年。
心のバランスを崩してから30年。事実上、家に縛り続けられたお姉ちゃんは、ついに精神の一線を越えました。つまり、発狂しました。
そうして、病院に送られてゆきました。
その2年前、そして数年前、そしてその数年前......。
私たち姉妹は、お姉ちゃんの兄弟と、何度も話し合いを持ってきました。
「それは犯罪行為に等しく、本当に残酷なこと」
「少しでも可能性があるうちに、もっと本格的なケアーを受けさせて」
私は必要な知識を分け、妹は病院やケアーの組織を調べ......。
自分たちの家族ではないのに、自分たちがいま、及ぶ限りの力を尽くした。
思い返せばそれは、子どもの頃3人で遊んだ、あのテントの下での笑い声......ただそれだけが理由だった気がします。
でも何度伝えても、説得しても、懇願しても、法律を盾に脅しても、ダメだった。
「~は、している」
「これが、せいいっぱいだ」
「少しずつ、良くなっている感じもある(だから、このままでも大丈夫)」
「自分の生活もある」
「(第一、「他の家」のことだし。)......(それはそうだ。)」
「忙しい......」
「このままでは、どうなる?」
正確な知識を土台にして、未来を予測する、その、想像力に欠けている。
「苦しい」
「何かがおかしい」
「現実がうまくいかない」
という、感覚がある。
でもそれを無視して、
「人生なんて、そんなもの。我が家は大丈夫、立派でマシな方」
こうやって起こるネグレクト(事実が起こっていることを否定すること)と、常識感覚の麻痺、時間感覚の麻痺が、家族問題のコアにある恐ろしさだと思う。
どうして、発狂という、最終段階の事実を目の当たりにするまで、ことの重大さが分からないんだろう。
そうやって、お姉ちゃんがついに、病院に送られていくのを、ただ呆然と見送るしかなかった時。
私は本当に、本当に本当に、自分の無力さを痛感しました。
ひるがえって、ONSA WORKSHOP に話を戻しますと......。
ここには、「えいっ!」と覚悟を決めて、自分の意志で申し込んでくださった方が、来てくださっています。
その中には、問題の核心に気づいて、ご参加されている方もいらっしゃいます。
また、自分の抱えている問題の正体が、分からない方......。
症状のまっただ中の方。
私が伝えようとしていることの意味が、いまいち分からない方。
重大さに、ピンとこない方。
依存の症状が全開で、どうやっても私に依存する行動を止められない方。
「自分で決める練習」をしに来たのに、「アドバイスをもらえないの?」と感じてしまう方。しかも、その感覚の差分(そして、その差分の意味するところの重大さ)に、いまいち気づいていない方......。
本当に様々な方がいらっしゃいます。
そして、それはいいの。
だって、その方法で現実がうまくいかなくて生きづらいから、うまくできないから、ここにいらっしゃってくださったわけだから。
でも、だからこそ。
ここでさえ同じ方法、
「依存させて。(いっぱい経験してきたから、強いんでしょう?)」
「甘やかして。(私の辛さ、分かるでしょう?)」
「何も言わずにワガママを聞いて。(藤沢さんは、優しいよね。)」
「私がどうすればいいか、てっとりばやく答えを教えて。(だって、いっぱい知っているでしょう?)」
を採っていたら、結局、「うまくいかない」は変わらない。それではダメ。
ONSA WORKSHOP に来てくださっている皆さまの中には、私が「本でイメージしたように、優しく甘いかんじではない」とか、「想像していたより断固とした態度だ」と思う方も、いらっしゃるかもしれませんよね。
「せっかく来たんだし、お金も払っているんだから、もっと甘くしてくれたっていいじゃない」と感じる方も、いらっしゃるかもしれない。
でも私は、かりそめにその方に好かれるよりは、その方の人生のワンチャンスに、本気で関わりたい。
だって私には、運命を分ける「針の先ほど」の差が、いったい何の差なのか、いまだに分からないのだから。
私だって、嫌われるのはイヤ。
嫌われないよう、波風が立たないように、無難にスルーしたい時もある。
でも、知識と経験を有した私の行為が、その人の人生に貢献するものであるならば、勇気を出して、できるかぎり、真実味のある貢献をしたい。
そして、それだけの必死さと真剣さを捨て去れないのは、家族問題の末路が、本当に悲惨だから。
その悲惨さを味わうぐらいなら、今、何とかできるうちに、何とかした方がいい。
ONSA WORKSHOP に立ち続ける私を動かすのは、いつだって「お姉ちゃんに、何もできなかった」という想いに他ならないような気がします。
そして案の定、心理学の教科書に書いてあることはやっぱり事実で、ケアーをしないことの末路は「悲惨」と決まっていました。
お姉ちゃんが病院に行ってしまい、私が今、ONSA WORKSHOP にいる。
その差は、なんだったのだろう。
子どもの頃は、ふたりとも、同じだったのに。
この問いは一生、私の中から、消えることはないと思います。
私が関わった方、ONSA にご縁をいただいた方は、一人でも多く「全治」を共にしたい。
それが、私の強い願いです。
そんな気持ちで、先週も、次回も、いつもワークショップ......そして TAT セッションを開催しています。
気になったら、勇気を出して、足を運んでみてね。
待ってます。

『夢かな手帳2012』七夕プロジェクトに
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まずは、明日ワークショップ・クラスを迎えるみんなに。