近くのスーパーで少し前からよく使われる言葉に

「ごゆっくりお買い回りください」
「お買い回りは地下からどうぞ」

などのように、「お買い回り」という言葉があります。

これが店内放送で流れるたびに、違和感を感じます。

「店内ぐるりと見て、お買いものをして回って下さい」

という意味なのでしょうが、「お買い回り」とは、親切な言葉のようで実は

「店内全部回っていろいろ買い物しろよ」

と客に言っているようなものだと言えなくもない。

買うか買わないかは客の判断によるでしょうに。

実際、私などは、スーパーでぶらぶらすることはほとんどなく、今日買わなければならないものの場所へ直線移動するので、「お買い回りください」と決められるのはどうも解せない。

以前は、この「お買い回り」という言葉は耳にしなかったものですが、誰が発明したのか、最近増殖しているようです。

「店内ごゆっくりご覧ください」
「お買いものは地下からどうぞ」

で十分です。

第一、「○○して回る」という言葉は、「ごゆっくり」とはマッチしない表現です。

「寄付を募って回る」
「駆けずり回る」
「暴れ回る」
「愚痴を言い回る」

などのように、連続した反復行動を表わす意味があり、「買い回る」も、買うという行為の反復を促しているとも言えなくないのです。

反復行動を促しながら、それを隠すように「ごゆっくり」をとってつけたようにも思える。

親切そうで、なんとなく慇懃無礼の匂いもしないではないこの言葉。
もう少しすっきりした表現にできないものでしょうか。






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