ヴィルデ・フラングさん

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世界でもっとも期待されている若手ヴァイオリニストのひとりである。1986年生まれというから、今年でちょうど30歳。12歳でマリス・ヤンソンス指揮オスロ・フィルと公演してデビュー、国際的なキャリアを積み重ねている。

今回の来日公演は、メンデルスゾーンやR.シュトラウスのソナタなどを弾いた王子ホールでのリサイタル、クリスチャン・ヤルヴィ指揮東京都響とのメンデルスゾーンの協奏曲であったが、いずれもデリケートな情感と零れるようなロマン、そして大きなスケールの演奏で聴衆を圧倒した。

そのヴィルデ・フラングさんにインタヴューをさせていただいたが、実にチャーミングな上、ひとつひとつの質問に対してしっかりと考え、真摯に応えてくれる姿勢は、それだけで将来の名ヴァイオリニストの雰囲気が漂う。最近リリースされたコルンゴルトとブリテンのコンチェルトも秀逸なので、ぜひ聴いていただきたい。このインタヴューの模様は、今月18日発売の「音楽の友」7月号で…。


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3大ピアノ・プロジェクト

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昨日は杉並公会堂、斎藤雅広さんがやっている「3大ピアノ★プロジェクト PIANO 三重弾!」である。杉並公会堂には、スタインウェイ、ベーゼンドルファー、ベヒシュタインという名器が揃っているが、それをフルに用いてのコンサート。今般デュオ・ピアノは珍しくないが、さすがに3台ピアノは壮観だ。

登場するピアニストも豪華絢爛。斎藤さんの他、近藤嘉宏さん松本和将さん宮谷理香さん須藤千晴さん、そして冨永愛子さんという百花繚乱。また関連のCDもリリースされていて、これには熊本マリさん、高橋多佳子さん、三舩優子さん、関本昌平さんなども参加している。

コンサートもCDも、オリジナルで3台ピアノというのは、ほぼないので、ほとんどがアレンジものであるが、それがまた凝っていて実に面白い。それに加え、ピアニストたちはみなヴィルトゥオーゾ系なので、2時間40分という長いコンサートであってもまさに音楽の愉悦を味わえるすてきなコンサートだった。

三舩優子さんも顔を見せ、全員ピアニストの珍しいショット(笑)。


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植村理葉さんと藤井恵さん

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「面白クラシック講座」の6月は、ヴァイオリンの植村理葉さんとピアノの藤井恵さんをお迎えした。植村さんはヨーロッパで大ブレイク、数々の国際的指揮者、オーケストラと協奏曲を何度も共演しているが、先般活動の一部を日本にも移し、今後より多く彼女の演奏が日本でも聴くことができる。

この日演奏していただいたのは、ベートーヴェン「ヴァイオリン・ソナタ第1番」、ブラームス「ヴァイオリン・ソナタ第3番」、エルガー「愛の挨拶」、クライスラー「美しきロスマリン」、マスネ「タイスの瞑想曲」、そしてアンコールにパガニーニ「24のカプリース」から第24番、そしてサラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」。

その演奏は重厚であり、繊細であり、実に音楽的感興が湧き上がって比類ない。植村さんが甲府で演奏したのは10数年ぶりで、その時は東京フィルとパガニーニの協奏曲での共演だったというが、いずれにしてもまたぜひ聴きたい演奏家のひとりである。





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ブルー・インパルス

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先日、航空自衛隊の航空中央音楽隊定期演奏会を聴いてきた。ふだんブラス関係はあまり聴く機会がないのだが、友人のご子息がメンバーで舞台に乗っているというので、すみだトリフォニーホール。

基本的に入場料は無料ということもあるのか、すみだトリフォニーの1階から3階まで、ほぼ満員状態。私も初めてすみだの3階に陣取った。管弦楽とは異なり、管楽器のみの響きはきわめて興味深く、取り分け変イ長調や変ロ長調の見事な調和には驚かされた。

終演後、その父子を交え、酒宴となったが、そこでお土産にいただいたのが「ブルー・インパルス」のクッキー さすがである





吉田恭子さん

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日本を代表する若手ヴァイオリニストである吉田恭子さんも、デビューから15年、着実にその実績を積み重ねてきた。吉田さんはリサイタルやオーケストラとの共演の他、テレビやラジオなどメディアでの露出も数多く、また映像とのコラボレーションである「いわさきちひろと吉田恭子の世界」や、日本ユニセフ協会「オードリー・ヘップバーン子供基金コンサート」、全国の小中学生を対象とした巡回教育プログラム「ふれあいコンサート」、また2011年からは「YEKアンサンブルアカデミー《若い芽のアンサンブル in 軽井沢》」実行委員長も務めている。

そして明日6月3日(金)、毎年紀尾井ホールで開催している恒例のリサイタルが開かれる。プログラムは、モーツァルト「ハフナー・セレナーデ」より〈ロンド〉(クライスラー版)、プロコフィエフ「ヴァイオリン・ソナタ第1番」、ブロッホ「バールシェム組曲《ニーグン》」、ショパン=ウィルヘルミ「ノクターン第8番Op.27-2」、ワーグナー=ウィルヘルミ「アルバムの綴り」、そしてサラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」という極めて興味深い構成。

師であるアーロン・ロザンドを彷彿とさせるような名器グァルネリ・デル・ジェスの響きをぜひ堪能していただきたい。
問合せはムジカキアラ 03-6431-8186