TMコミュニケーション代表:西村剛さんが「わもん」に出会って変わったことが記された1冊。
ちょっと前の話になりますが、一度仙台で会に参加させていただいたときにご本人様ともお会いしました。
経済活動と社会活動を比較して、本当にやりたいのは後者だと、わもんを通して気づき、社会活動家として活動している著者。
タイトルの通り、「聞き合う社会」を理想としているのがわもんの考え方のようです。
私の感覚では、和製コーチングという印象を受けました。
コーチングの基本3大スキル、傾聴・質問・承認のうちの傾聴に特に特化したのが、わもんのスタイルに感じます。
聞き合う、傾聴し合うことで、相手の潜在意識にまで働きかける。
潜在意識に働きかけることで、潜在能力が働く。
そして、本当にやりたいことが見つかる。
私の本書を読んでの一番の印象は、代表取締役としての経済活動を十分に踏んでの社会活動家としての活動へのシフトというところです。
競争社会や目標達成型思考に対して、自分らしさとか在り方こそが大事だと考える人がいますが、私はこれはあくまで競争社会を踏まえての境地であるからこそ、意味があると思っています。
社会に調和することをしようとせず、自分らしさを求めること。
お金よりも大事なものがあるといって、経済活動から離脱すること。
これは私はただの逃げだと思っています。
世の中お金じゃないよ!ってセリフは、一度でもがっつり金を稼いでから言え!っていうのが私の考えです。
しかし、万人に向けて声を大にして言えない現状もあります。
※心の病や、精神障がいの方についてです。根深い話なので、ここでは割愛します。
例外の事情を除けば、私はもっと若者たちはアグレッシブに動いてほしいと願います。
お金を稼ぐことにしても、欲しいものを手に入れることにしても、好きな娘と付き合うことにしても、もっとガツガツしてほしいものです。
そういった経験を踏んだ上で、自分が社会に対してできること、使命について等を考えるに至ってほしいと思います。
わもんの、人の内面にタッチして、「引き出す」という考え方は、私がこれまで大事にしてきたコーチングの考えに合致することもあり、とても共感できました。