山内ケンジ先生大ファンの 我が家、
山内先生が1本書く、というので
さっそくメールで予約し、
サニーサイドシアター(移転していて めっちゃ 迷ったYO)
に『切実』を 観に行ってきました。

6本立てにもかかわらず、上演時間 1時間半。
18時に開演して、新宿三丁目の 美味しい お蕎麦を食べて、
ユニクロで下着を買っても まだ21時。

ケラリーノ先生の芝居だったら
終わってもいませんで!!

(最近 長い芝居が 本気で心身にこたえます)

そして・・・
1本目の
ふじきみつ彦先生の『つばめ』が
圧倒的に面白かった!!!


岡部たかし様演じる 義弟(嫁=妹は 家出中)
に 腎臓をあげた 岩谷健司さま。

「臓器をもらったお礼って 何にすればいいのか」

と おしゃれな紙袋を 差し出す 岡部さま。

「いいのよこういうときは 商品券で」
と おっしゃりながら 岩谷さまの奥様・大地輪子さまが
受け取ると・・・

新聞購読でもらうようなサイズの 洗剤
1コ!!!


「洗濯なら すると
思って」

ほとんど 他人状態の 人からいただいた
腎臓のお礼が 洗剤1コ・・・!ドクロ


その後も 大地さまが 夕飯をご馳走しようとすると
「腎臓までいただいたのに ご馳走になるなんて」
と 遠慮するものの

本音は、他人の作ったものが 食べられない。

「でも最近は 綺麗な人の作った料理なら
食べられるようになったんですよ」
「入院食も ぼくの栄養士さんが スゴイ綺麗な人で・・・」

これには 大地さまも ぷるぷると
激怒。

岩谷さまに 無理やり
「綺麗だよ」と 言わせ きげんを 直し
「今夜、いい?」

この後 トイレに立った 岡部さまの 失言を
とりなそうと

本村壮平さま、
「ぼくは、綺麗だと思います!
おんなとして・・・抱きたいっていうか
とにかく綺麗だと思います!」

アラ、熟女趣味?
と 思いきや
突然の 発作。

岡部さま、
「バカ、無理すんなって言ったろ!
(岩谷さまらに)救急車!!
こいつ、ウソがつけない身体なんですよ。。。」

ああ、この前に
「こいつから腎臓もらっても良かったんですが
こいつも 無理できない身体なもんで」

って
ウソがつけない身体(ウソつくと 発作が起きる)
だったとは・・・!

これで、すっかり やられてしまい

2本目『キル、ミィ。』
は まったく 意味がわからなかった
のですが、

さっき 倒れた 本村さまが

「この作品・・・ジャンル的には 不条理?
の中で 役者さん ほんとに 頑張ってくれて
ぼくすごい感動してるんですが・・・
では、お客さんからの 質問を募りますんで
マイクを。では、●列目の方・・・」(暗転)

作家・演出家って つまんないとき
こういう言い訳がましい トーク
するよね~

これ 劇中劇か


と 思ったら

これ、役じゃなく ホントに
この本村さまが 書いてるんですね!!

マジ言い訳 
という メタ演劇・・・。


3本目『りんこ』
は、山内さまも 推してる
たけだあき様 作。

大地輪子さまは とにかく 女優魂が強い

ということだけは 伝わりました。

4本目『思い出』は、
岡部たかし様が 事実を再構築したフィクション

とのことで
岩谷さまに ボコボコにされたこと
岩谷さまが ゆきずりに 60歳の女優?と 寝た時の話

など 聞き

岩谷さまって ヒドいん
だな

と 観客に しみこませたところで

5本目、『いつかの春がそっと横たわる』

ここでは 岩谷さまが
巨乳好き

ということが あきらかになりましたが

終演後、岩谷さまが 演出家ヅラで 出てきて

「この 原発、
この 死の雰囲気が 横たわる世界。

何を言いたいか、っていうと

人生を振り返って
いい恋しましたか?


って ことですよ」

オメーに 言われたく
ないんだよ!!


6本目は われらが 山内ケンジさまの
『婚約者』。

大地さま(上野勤務)、彼氏いない歴 50年(ずっと処女だった)にして
やっと 婚約者を 父と弟に紹介するという。

上野
の 時点で 
上野=上野動物園、で
きっと 動物を連れてくる
とは 思ったものの

まさか 発情期の
オランウータン
とは!

「私 ずっと思ってたの。
人間は 皆 猿から進化したのに
どうして 猿は1匹も 人間に進化しないのかって。
でも彼は 進化の途中なのよ!」

という 結婚の論理を 説きますが、

結婚は 日本の場合
戸籍(入籍)だから 無理
なのでは、、、

という 問題よりも

犯しながら 進化していく オランウータン、

弟を 犯し「イクー」

大地さま
「いま、『イク』って 言った・・・!」

お店の 女の子を 犯し「イクー」

犯されたての 弟さま
「●●ちゃん 処女なのに」
父親
「●●ちゃんは処女じゃないよ」

この
関係性が うすぼんやり
見えるところが 山内流!

(弟は ●●ちゃんが好きだけど 実際に関係を持っているのは お父さん
※お母さんは亡くなっています)


ああ、すっかり
6本を 堪能
しました。

大地輪子さまといえば かつて WAHAHA、
わたくしが 大学生のころ 改名
した覚えがあります。
岩谷さま もとWAHAHA。

岩谷さまといい、今回 大地さまといい
やっぱり 山内さまの 薫陶を受けると いい味ですね!
(WAHAHAの笑いとは 方向性が違うので 彼らにはWAHAHAが向かなかったのかも)

しかし ちょっと いただけなかったのは
終演後、岡部たかし様(今回の企画者)が 出てきて、

「この公演の収益を
募金に あてることは できないので
ここに 募金箱を 置いておくので
舞台にあがって よかったら募金していってください」

募金箱を置くのが
公演の 免罪符

みたいで ちょっと 抵抗感
が ありました。。。
「ちゃんと送ります」とは言うものの、どこに とは 明確にしないし・・・。

ところで、山内ケンジさまの 城山羊の会、
次は アゴラ劇場。

そして ふじきみつ彦さまの 田上パルへの書き下ろしも アゴラ劇場。
(青年団自主企画への書き下ろし@アトリエ春風舎 もあり)

ARTSが 使えるんですが

あれ?
ARTSって 無価値
になったんじゃ なかったっけ?

(ジエン社HPより)